風をつかまえた少年 の商品レビュー
魔術の支配する村で 父さんの思い出 ぼくの相棒、カンバ 科学に目覚める マラウイを襲った飢饉 食べものがないクリスマス 中学校に行けなくなる 待ちに待った収穫 図書室で出会った一冊の本 発電機づくりに取りかかる 電気を起こす風 トラブルと改良 迷信と戦う 教育がチャンスを与える ...
魔術の支配する村で 父さんの思い出 ぼくの相棒、カンバ 科学に目覚める マラウイを襲った飢饉 食べものがないクリスマス 中学校に行けなくなる 待ちに待った収穫 図書室で出会った一冊の本 発電機づくりに取りかかる 電気を起こす風 トラブルと改良 迷信と戦う 教育がチャンスを与える トライして、やり遂げる
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風車を作っていく過程は 物作りが好きな人なら凄く楽しめると思います。分からない私でも いろんな物を 知恵で組み合わせていくのには わくわくしました。 風力発電の事だけでなく 著者の生活が 身につまされた。 過去の話ではなく 同じ現代に生きているのに 自然に直面して生きる彼らのた...
風車を作っていく過程は 物作りが好きな人なら凄く楽しめると思います。分からない私でも いろんな物を 知恵で組み合わせていくのには わくわくしました。 風力発電の事だけでなく 著者の生活が 身につまされた。 過去の話ではなく 同じ現代に生きているのに 自然に直面して生きる彼らのたくましさと、やりきれなさを感じた。 自分たち日本人にはそれが見えにくくなっているけれど 同じはずなのに。 先進国とか 豊か ということが 凄く浅ましく思えてしまいました。 いろんな事を思い起こさせた内容の濃い本でした。
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池上彰さんがおすすめしていたので、読んでみた。 アフリカの厳しい現状と、とてもラッキーだったカムクワンバ少年。 本を読むことができれば、自ら学ぶことができる。それは、希望だ。 「トライして、そして、やり遂げました」・・・は、たぶん単純だけどもっといい英語だと思う。日本語にす...
池上彰さんがおすすめしていたので、読んでみた。 アフリカの厳しい現状と、とてもラッキーだったカムクワンバ少年。 本を読むことができれば、自ら学ぶことができる。それは、希望だ。 「トライして、そして、やり遂げました」・・・は、たぶん単純だけどもっといい英語だと思う。日本語にすると、ちょっと残念な感じがする。
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南部アフリカのマラウイに生まれ、貧困に苦しみながらも、独学で風力発電を作った少年の話。本気で努力すれば、人はなんだってやり遂げることができる、ということを感じさせてくれる一冊。本書の後半に「トライして、やり遂げました」という著者の言葉が出てくるが、トライの重みが違う!また、途上国...
南部アフリカのマラウイに生まれ、貧困に苦しみながらも、独学で風力発電を作った少年の話。本気で努力すれば、人はなんだってやり遂げることができる、ということを感じさせてくれる一冊。本書の後半に「トライして、やり遂げました」という著者の言葉が出てくるが、トライの重みが違う!また、途上国の生活もリアルに描写されているので、そういうテーマに興味がある方にもおすすめ。
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今年読んだ本の中で間違いなく一番お勧めの本だ。 この本は、南アフリカはマラウイに生まれた男の子が、貧しくて明日の食い扶持もままならない中、また学校に通うこともできない中、たった一人NPOの図書館に通いながら風力発電を作り上げた話だ。 自分で学ぶ(学習)、学習を手助けする(教育...
今年読んだ本の中で間違いなく一番お勧めの本だ。 この本は、南アフリカはマラウイに生まれた男の子が、貧しくて明日の食い扶持もままならない中、また学校に通うこともできない中、たった一人NPOの図書館に通いながら風力発電を作り上げた話だ。 自分で学ぶ(学習)、学習を手助けする(教育)とは何か、その原点がこの本に集約されているような気がした。この本は、いや、ウィリアム・クワンバは、世界中の人々に夢と希望、勇気・・・そして興奮を与えてくれた。 この本に出会えたこと、彼の存在を知ることができたことを心から感謝したい。 (書評全文はこちら↓) http://ryosuke-katsumata.blogspot.com/2011/12/blog-post_17.html
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実は自分で選書して図書館に入れた本ですが、こんなに面白いとは思わなかった!知的刺激に満ちている。人生を切り開く喜びに満ちている。困難な状況を自分たちで打開したい、という強い意思に感動する。学生諸君、読みたまえ~(上から目線ですんません)。図書館が大学生に提供できる一番の資源、それ...
実は自分で選書して図書館に入れた本ですが、こんなに面白いとは思わなかった!知的刺激に満ちている。人生を切り開く喜びに満ちている。困難な状況を自分たちで打開したい、という強い意思に感動する。学生諸君、読みたまえ~(上から目線ですんません)。図書館が大学生に提供できる一番の資源、それはやっぱり本を読むことによって得られる知的好奇心と向学心だと確信します。この本の解説者、池上彰さんも図書館について触れています。
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恵まれた日本とはあまりにかけ離れた環境にあるアフリカのマラウイ。その苛酷な歴史を知り、そんな状況でも向学心を持って風車を独力で創り上げた少年から、刺激を受ける。風車の製作には、「風車を手に入れることは単に電力を得るというだけでなく、自由を得ることでもある。(過酷な生活環境を変えら...
恵まれた日本とはあまりにかけ離れた環境にあるアフリカのマラウイ。その苛酷な歴史を知り、そんな状況でも向学心を持って風車を独力で創り上げた少年から、刺激を受ける。風車の製作には、「風車を手に入れることは単に電力を得るというだけでなく、自由を得ることでもある。(過酷な生活環境を変えられる)」という動機があったわけで、そういったみんなを幸福にしたいという思いもあると、人間は強いのだろう。 環境保全の観点から、自然エネルギーの利用は注目される。しかし、原発事故による電力不足では少しリアリティを持って感じられたけど、そもそもそれは確実に人の暮らしを豊かにしてくれるものなんだよな。
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「環境が人を創る」というが、逆に「人が環境を創る」ということを証明している実話。日本人の自分には想像も出来ない環境で生きる人の悲しみと逞しさ。その環境のせいにするのではなく、諦めずに工夫して継続していくことの凄さ。様々なことを考えさせられた。自分の悩みや不満など砂粒ほどのこともな...
「環境が人を創る」というが、逆に「人が環境を創る」ということを証明している実話。日本人の自分には想像も出来ない環境で生きる人の悲しみと逞しさ。その環境のせいにするのではなく、諦めずに工夫して継続していくことの凄さ。様々なことを考えさせられた。自分の悩みや不満など砂粒ほどのこともないと思え前向きにさせてくれた本だった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2001年に起きた大飢饉について多くのページが割かれています。読んでいるだけでも辛くて、重苦しい気持ちになりました。 しかし、風力発電とは直接関係のないようにみえるこの記載が、マラウィの一般市民の置かれた状況を遠く離れた私たちに伝え、教育の重要性を痛感させてくれる重要な役割を果たしていると感じました。 カムクワンバ少年は1000クワチャの授業料を支払えずに中等学校を退学になります。訳者あとがきに「1クワチャは現在の為替レートで六十銭弱」との記載がありました。たった600円程度(日本だったらランチでも安い部類に入るでしょう)のお金が支払えずに教育を受けられない現状が今現在もあるということに愕然としました。
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おもしろかった! アフリカの貧困国マラウイ。 いまだに魔術や迷信がささやかれ、 電気は通らず、水をくむために2時間を費やす小さな村の 農家の息子、ウィリアム・カムクワンダが、 国を襲った大飢饉のために中学校に通えない中、 NPOの図書室で出会った1冊の本を片手に 廃材を利用し...
おもしろかった! アフリカの貧困国マラウイ。 いまだに魔術や迷信がささやかれ、 電気は通らず、水をくむために2時間を費やす小さな村の 農家の息子、ウィリアム・カムクワンダが、 国を襲った大飢饉のために中学校に通えない中、 NPOの図書室で出会った1冊の本を片手に 廃材を利用し、電気をおこす風車をつくる。 そして、それがただ完成し、 村に光をもたらし、栄光を得るだけでなく、 ウィリアムの人生がそこから大きく動き出す。 風車は、スタートなのだ。そこに、とても感動した。 延々に続く、飢饉の描写の執拗さ、凄まじさに、 目をそむけたくなるけれど、これは、ずっと昔の話ではなく ほんの数年前の話だという、事実・・・ 私たちは、自分たちの生活を豊かにしているものが どうやって作られるかなんて、考えもしない。 ベストセラーになるような本ではないけれど、 電力の話題に注目が集まる今が、この本のおすすめどきかも。
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