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2024/03/13

久米正雄『求婚者の話』これはどう受け取ればよいのか、なんとも解釈の難しい作品。現代の成功者とはこういう利己と割切り、一瞬の決断と運がものをいう、ということなのか? ラードナーは新潮文庫の短編集が絶版になっていたが、ここで代表作を読むことができた。 85/100

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2021/03/18

「求婚者の話」 なんという向こう見ずな行動力なのだ、と鈴木八太郎の言動に驚いた。 そして、それに対峙する父親と娘もまた、なぜ即決できるのか、と。 八太郎からは何か、迷いのない力のようなものがみなぎっていたのかもしれない。 同じように彼の娘を貰いに来た若者に対して、拒否をしたことを...

「求婚者の話」 なんという向こう見ずな行動力なのだ、と鈴木八太郎の言動に驚いた。 そして、それに対峙する父親と娘もまた、なぜ即決できるのか、と。 八太郎からは何か、迷いのない力のようなものがみなぎっていたのかもしれない。 同じように彼の娘を貰いに来た若者に対して、拒否をしたことを、最初は不思議なように感じたけれど、読後は、そりゃそうだな、と、しみじみと理解できた。 八太郎の真似をした若者。 拒否されて泣き出してしまう若者。 それではダメなのだ。 行動だけをなぞっても、中身は染み出てきてしまう。 面白い話だった。 「下宿屋」 ムーニー夫人の貫禄というか、逞しさをひしひしと感じた。 彼女ほど人生経験を積んだ人に敵うはずがない。 独身にけりをつけて、ポリーと結婚したらいい。 ポリーもなかなか、強い女性のようだから、きっと尻にしかれるんだろうな。 「アリバイ・アイク」 うわー、面倒くさい男。 私、こういう人、苦手だ。 見方によっては可愛げのある男なのだろうけれど。

Posted byブクログ

2017/11/27

読みやすいという点では良いが 正直そんなにおもしろくはない笑  久米正雄『求婚者の話』 ジョイス『下宿屋』 ラードナー『アリバイ・アイク』

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2012/10/16

久米正雄「求婚者の話」(1918年)一瞬で伴侶を射止めた学生が、人生の後半、我が娘をもらいに来たという学生に応対する。どうなるのかと気になる展開が楽しい。 ジェイムズ・ジョイス「下宿屋」(1914年)、アイルランド、下宿屋の娘に恋した男が、おかみさんにけじめを付けるよう迫られる話...

久米正雄「求婚者の話」(1918年)一瞬で伴侶を射止めた学生が、人生の後半、我が娘をもらいに来たという学生に応対する。どうなるのかと気になる展開が楽しい。 ジェイムズ・ジョイス「下宿屋」(1914年)、アイルランド、下宿屋の娘に恋した男が、おかみさんにけじめを付けるよう迫られる話。 リングラードナー「アリバイ・アイク」(1915年)、長期のロードをこなしながらプレーする当時の米国プロ野球選手を描いている。いずれも百年前の話なのに人間のすること、考えることはそんなに変わらない。どの話もほほえましい。

Posted byブクログ

2011/10/14

結婚に至るまでの3つのはなし。どれもこれも癖のある展開です。こういう文庫でないと読む機会がなかなかなさそうな、久米正雄、ジョイス、ラードナーの3人の作家です。

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