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奈良絵本(上) の商品レビュー

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2009/12/14

「奈良絵本」は、室町時代から江戸時代にかけて書かれた挿絵入りの短編の物語です(こちらでもみることが出来ます。http://dbs.humi.keio.ac.jp/naraehon/) 人の物語りというのは本来とてもシンプルなものだったのではないか、というのは神話を読むと感じるとこ...

「奈良絵本」は、室町時代から江戸時代にかけて書かれた挿絵入りの短編の物語です(こちらでもみることが出来ます。http://dbs.humi.keio.ac.jp/naraehon/) 人の物語りというのは本来とてもシンプルなものだったのではないか、というのは神話を読むと感じるところですが、この時代の物語りも「絵巻」として読むとそういったシンプリシティーを感じることが出来て面白いです。「契る」とかいう表現、よく出てくる。 現代は多くの「作家」が存在する社会ですが、皆(特に大人の人は)もっと、「絵」を書いてみるといいのにな、と思っています。パワーポイントとかチャートとかではなくて、リアルに「絵」!(「画」というのが正しいのかな)。そうするともっと「その人の全体」が伝わって面白いと思う。便利さは簡略をうむ。伝わってるようで全然伝わってないこと、すごくおおい世の中ですもん。その一方で、より「詩歌」的な伝達が求められる時代がくると思います。twitter@140文字、いい実験場になるといいね。

Posted byブクログ