これからの『知的障害教育』 の商品レビュー
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本書は,筑波大学附属大塚特別支援学校が平成19年から3年間にわたって研究してきた「特別支援教育時代の知的障害教育」の研究成果をまとめたものである。 学校独自で,学習内容表を作成し,その歴史,概要,活用方法について書かれている。 その中でも副題にある「関係の形成と集団参加」領域について,幼稚部から高等部までの実践について,関連項目と目標,授業の流れ,子どもの変容を紹介している。 「関係の形成と集団参加」領域は,自立活動の第3区分「人間関係の形成」を意識して作られたもので,体育,生活単元学習,作業学習などの実践の中で,自立活動の視点をどう取り入れるかと読み進めることができる。 教育課程に自立活動の時間が位置づけられていない学校でも,学校全般で自立活動を意識した授業づくりをしていく上で,参考になる点が多い。 「関係の形成と集団参加」領域の学習内容表が掲載されているため,自立活動を意識した授業で困っている教師には,授業をつくる上で,取り入れられる点が多いと思われる。
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