デートDVと恋愛 の商品レビュー

伊田広行【著】

2013/05/01

ＤＶ被害者・加害者になりやすい思春期、青年期を読者層として設定している本が多いなか、ＤＶ防止教育を行う者向けに書かれた本であるため、わかりやすく且つ詳細にＤＶを分析している。

カップル単位的恋愛観の解体を目指す本書の立ち位置も明確で、その論も納得のいく部分が多かったが、半分くらいのページ数で言えることをくどくどと何度も繰り返されて読んでいて退屈だった。後半数十ページは、「人とのつながり」「たましい」など怪しげなワードが並び、読後感が良くない。