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くじけないこと の商品レビュー

3.8

19件のお客様レビュー

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2011/10/22

浮き沈みを避けることができない感情を、穏やかに静めてくれる。 著者の属するスリランカ上座仏教の教義は理解していないが、ブッダという人は奇跡を起こすような聖人ではなく、人々と対話をしたり、疑問に答えたりしてきた人で、その人の考えに基づいて人々の助けになろう、という取組みが仏教の始ま...

浮き沈みを避けることができない感情を、穏やかに静めてくれる。 著者の属するスリランカ上座仏教の教義は理解していないが、ブッダという人は奇跡を起こすような聖人ではなく、人々と対話をしたり、疑問に答えたりしてきた人で、その人の考えに基づいて人々の助けになろう、という取組みが仏教の始まりだ、ということが分かった。 もっとも心に響いたのは、”社会はいつの時代も生きにくい”や、"生きることは危険な綱渡り"といった著者の主張で、つまり人生っていうのはそもそも難しい、辛いことも数多くあるものだ、ということ。そう思っていれば、何かしらショックなことがあっても、くじけることがない、というのが本書のポイントであると思う。 また、因果法則、というものについて、「この世のいかなる現象であっても、因縁によって生じる」という仏教の考えが説明されていたが、このように考えていれば、不必要にイライラしたり、くじけたりしないだろう、と妙に納得することができた。 ときに例え話の意味が分かりにくい部分もあったが、語り口が優しく、とても読みやすい本であった。

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2011/10/21

まさに仏教的生き方本だなぁ。 「いま、この瞬間」の権化です。 「現実とは今の瞬間のみだと知っている人には、悩みに値するものはないのです。失敗する恐れがあることも、やり遂げられない難しいことも、ないのです」 とか、いろいろ個性的な言い回し、独特の表現で啓発してくれちゃう本。 ...

まさに仏教的生き方本だなぁ。 「いま、この瞬間」の権化です。 「現実とは今の瞬間のみだと知っている人には、悩みに値するものはないのです。失敗する恐れがあることも、やり遂げられない難しいことも、ないのです」 とか、いろいろ個性的な言い回し、独特の表現で啓発してくれちゃう本。 「人生のゲームの場合、今に挑戦する人は「将来なんか存在しない、今を成功させるとおのずから将来が現れるだろう」と思って将来に期待することもしないのです。現在、生きることに集中するのです。…人生というゲームは、過去の経験や将来の期待に、流されないように注意して挑戦するものです。」 という言い方も好き。 さっぱさっぱと切ってくれて気分がいい。

Posted byブクログ

2011/10/10

もうだいぶ前に買って積読になっていた本・・・ なんで買ったんだろうか?その時の私の心境は?(笑) くじけそうになっていたのかしらん? 正直よく分かりませんでした(笑) やっぱり本は買ったら直ぐに読むべきですね・・・ 難しかった・・・ ただ面白いなぁって思ったのは著者はスリラン...

もうだいぶ前に買って積読になっていた本・・・ なんで買ったんだろうか?その時の私の心境は?(笑) くじけそうになっていたのかしらん? 正直よく分かりませんでした(笑) やっぱり本は買ったら直ぐに読むべきですね・・・ 難しかった・・・ ただ面白いなぁって思ったのは著者はスリランカ上座仏教長老なんですね 仏教の長老なら「神様を信じれば大丈夫」とか「祈れば大丈夫」的なことを 言うと思うんですけど(私の偏った考え方だと思うのですが(笑)) 一切そんなことは言われていないのです むしろ逆のことを言っています そこが何だか新鮮で面白かったです 付箋を付けたところに書かれてあるのが ・私たちを支配し管理しているのは、誰でもありません。自分自身の思考です。 ・現実的に社会の蓋を開けてみると、恵まれている人もいれば恵まれていない人もいる。  これは神様が分けたのではありません。先祖のたたりでもありません。お墓参りを忘れたから起きた  ものでもありません。神の怒りを買ったからでもありません。運勢が悪いからでもありません。  特定の宗教を信じているからでも、無信仰だからでもありません。人それぞれの、日常の行為の結果に  ほかなりません。その行為は思考によって生まれるので、思考が清らかであれば幸福に生きられるのです。 ・自分も楽しく、相手も楽しくなるように配慮すること。それから、自分に有効で、相手にも有効になるようにと  配慮すること。いっけん難しいように見えますが、やってみると至って簡単なことです。自分の怒り、嫉妬、  憎しみ、ワガママ、エゴなどを汚物だと思って、それを相手に投げつけないように気をつければ、人間関係  なんかはお手の物になります。 ・人生で大切なのは、思考をシンプルにすること。そして、目の前にあることをしっかりと考えて行動することです。 私が勉強している交流分析では「感情・思考・行動」は首尾一貫しているものだと考えられています 感情が変われば思考が変わり、思考が変われば行動が変わります また逆に行動を変えれば結果、思考も感情も変わるのです 簡単な例だと、楽しいから笑っているのではなく、笑っているから楽しくなる・・・ やっぱり「思考」って大事なのねぇ、と難しながらここだけはアンテナに引っかかりました(笑)

Posted byブクログ

2011/09/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「怒らないこと」「怒らないこと2」に続き、スマナサーラ師の著作第3弾。 今回は、「くじけないこと」というくくりで、日常生活の中のちょっとしたことで挫折感を味わったり、心が折れたりすることが、どういうメカニズムで発生するのか、それを回避するためには、どうしたらよいのかを、ブッダの教えに基づいて解説していただきました。 スマナサーラ師の著書に通底する基本の考え方(=ブッダの教えに一貫している価値観)として、「無常」(現実は常に変化していること)とそれを受け入れて、「現在だけに集中して」「無我」に生きることの大切さ、を訴えるフレームワークがあります。 2冊目を読んだところまでで、私の理解は、社会的な存在としての私たちの様々な縛りや役割と、個人として達観して生きることは、どうやって折り合いを付けていくのだろうか、というところと、自分を成長させていきたいという「向上心」や「モチベーション」と「無常」の関係性でした。 それを、追いかけて小池龍之介氏の「もう、怒らない」を読み、それなりの納得感を得ていたわけですが、今回の「くじけないこと」は、それを踏まえて、更に理解を深めることができたような気がします。 考え方、感じ方の整理として、今回とても納得感があったいくつかのポイントを整理してみました。 ------- ●「生きることは危険な綱渡り」 太古の昔から、洋の東西を問わず、人間は生きるために必死に戦う存在。 それは、今もなんら変わらない。安定した生活などない、ということが前提。 ●「空安心感の対極に至ることで得られる安寧」 安定した生活を想定するから、それが実現されないことに腹を立てたり、くじけたりする。生きている限り安心感など得られない、と割り切ることで、どんな状況も「当たり前」と思える「安定感」が得られる。 ●「アーティフィシャルな社会に完璧はない」ゆえに「とりあえず」と思うこと 社会の仕組みは、人間が作ったもの。そもそも自分達の自由・安全のために作ったはずなのに、それに束縛されてしまう矛盾。ゆえに、絶対的なものではなく、「とりあえず」のものとして受容することで、こだわりを捨てられる。 ●「自我を捨てることで、人間関係が円滑になる」「毎日毎秒の努力を怠らない」 自分という存在を発想から消し去ることで、意見の対立は大幅に軽減される。 しかし、その人が求めること、自分が果たすべき役割も日々刻々変化していくのであるから、最初に決めたこと、感じたことに依存せず、毎日・毎秒の努力が必要である。 ●仕事は、「とりあえず」ではだめ。「頑張っている」ではだめ。「突き詰める」こと。 仕事はそもそも、人のために何かをすること。新人であっても与えられた役割をちゃんと果たさなくてはならない。そこに「頑張ったから」というイイワケはありえず、しっかりと本質を見極め、結果を出さなくてはならない。 ●「人生は休めない」「人生はずっと続くゲーム」 今に集中して、現在の課題をクリアすると、次のステージが待っている。その連続が人生である。ゲームがそうであるように、1面をクリアすると次のステージは、より難易度が高まる。そういうものだと思って生きることで、人生は過ごしやすくなる。 ------- 前の2冊の読後より、消化不良は解消された感じがしますが、「知行合一」しなければ、本当に知ったことにはならないですからね。 頑張りましょう。

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2011/05/17

20110516 24:30 くじけないこと レジ前の山積み本を 偶然手にとり、これもいる、と思い直感で買った。夜よんで、救われた気がした。 今までのこだわっていた私と 今の ちょっとだけ吹っ切れた私 著者のスリランカのお坊さんのいっていることと方向性は同じだった。 金曜日...

20110516 24:30 くじけないこと レジ前の山積み本を 偶然手にとり、これもいる、と思い直感で買った。夜よんで、救われた気がした。 今までのこだわっていた私と 今の ちょっとだけ吹っ切れた私 著者のスリランカのお坊さんのいっていることと方向性は同じだった。 金曜日サボって息抜きしてよかった。今日買った別の本にも サボっていいよって書いてあって、(サボってはいけないという思い込みを捨てるという意味で)ちょっと吹っ切れた感じがした。まだこの件について悩むとおもうけれど、たぶん谷底から少しはい上がれたんじゃないかと思う。これから、上がったり下がったりしてフラットな状態になれるんじゃないかな。

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2011/04/21

(2011/4/10読了)長老も著書を大量生産しすぎでは・・・ 今まで読んだ長老の他の本に比べて、イマイチがつんときませんよ?まあ、長老の本を初めて読まれる方にはこのくらいのほうがいいかも(笑)毒舌すごいのイキナリ読むとショックかもしれないので(笑)もっと実践的にテーラワーダ仏教...

(2011/4/10読了)長老も著書を大量生産しすぎでは・・・ 今まで読んだ長老の他の本に比べて、イマイチがつんときませんよ?まあ、長老の本を初めて読まれる方にはこのくらいのほうがいいかも(笑)毒舌すごいのイキナリ読むとショックかもしれないので(笑)もっと実践的にテーラワーダ仏教の瞑想法を書いてある本もあるので、実践的な方法論を知りたい方は心は病気―役立つ初期仏教法話〈2〉 (サンガ新書)をオススメします。

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2010/12/31

普段の日常生活に生かせる心構えがわかりやすく書かれている本。 所詮、人間の思考は幻想。 人との比較は間違いのもと。 炊飯器のエピソードは、長老でも、そういうことあるんだ〜と意外性があって面白かった。

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2010/12/03

過去でも未来でもなく、「今、この一瞬のみが現実」という考え方を自分の中に定着させられたら、しょうもない悩みが少しは減るような。 あまり「宗教宗教」していなくて読みやすいです。

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2010/11/26

 ゲームは、アルゴリズム(目的を達成するための処理手順)によってつくるものです。アルゴリズムに詳しい人は、好き勝手にゲームを変えることができるのです。  人生にもアルゴリズムがあります。仏教は、そのアルゴリズムを発見して語る教えです。

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