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社長さん!借金の返済額を99%カットする究極の一手、教えます! の商品レビュー

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2011/09/10

冒頭で「払えない借金は返済をやめれば減っていく」と主張する著者。 一見、多くの疑問が出てくる著者の主張を分かりやすく解説しているのが本書です。 著者がリクルートの子会社を28歳で退職後、古着ビジネス等で成功を収め、その勢いをかって飲食業界に進出した所、借金が1億2千万円もの...

冒頭で「払えない借金は返済をやめれば減っていく」と主張する著者。 一見、多くの疑問が出てくる著者の主張を分かりやすく解説しているのが本書です。 著者がリクルートの子会社を28歳で退職後、古着ビジネス等で成功を収め、その勢いをかって飲食業界に進出した所、借金が1億2千万円もの金額にまでふくれあがった経緯を簡単に紹介し、 その後、自己破産などの法的処理を勧める専門家のアドバイスを退け、自ら借金問題の解決に取り組んだ経験をつづりながら、その時の経験に基づいた具体的なアドバイスが載っていました。 1億2千万円もの借金を抱えた著者自身の経験に基づいて書かれた内容ですので、それなりに読み応えがある内容となっており、また簡単な文章で書かれているので、普段余り読書をしない方でも読み終えるまで数時間もあれば十分だと思います。 さて、内容の方を簡単にまとめると 本書の最初の方で、 銀行はどう転んでも損しない仕組みになっている、 借金を返せなくなってもそれは犯罪ではない、 貸し手と借り手は対等な立場、 本当に守るべき相手は銀行ではなく家族や知人、従業員 など、借金を返せなくなってしまった人に対して負い目を感じる必要がないと主張。 そして、自己破産などの法的処理のデメリットにふれ、その後、法的処理に頼らない借金問題解決方法の解説が始まります。 その解決方法とは ・借金を返せない銀行に持っている口座は、法人、個人、保証人の口座など全ての口座の残高を0円にし、銀行との交渉が決着するまで入出金しない。 ・中小企業庁所管のセーフティネット保証制度を活用し、緊急融資を受ける。 ・なかなか交渉のテーブルにつかない銀行を交渉のテーブルにつかす為に返済を1回止める。 ・銀行に月々の元金返済額を減らしてもらうリ・スケジュールをしてもらう場合、返済額は金利+1万円で十分。 ・銀行との交渉がうまく進まない場合は、0円にした口座への入金や現金書留で銀行へ郵送などの方法で強引に金利分を返済し、借金返済の既成事実を作る。 ・銀行への返済条件変更要望は、気が進まなくても必ず早めにする。 ・銀行が会社再建に興味を示さない場合は、金利分も含めた一切の返済、交渉などを行わず、わざと自分の借金を不良債権化するように仕向ける。 ・そうすると、銀行の持つ債権(つまり、借金取り立て権)は債権回収会社に売り払われる。 #その時の売却金額は、借金の総額のおよそ3~5%。 #つまり、1000万円の債権は30万円から50万円で売買される。※この時の金額は重要 ・債権回収会社との交渉は(銀行相手とは違って)途中で投げ出さずに最後まで誠実に。 ・債権が銀行から債権回収会社に移った後は、金利の返済ではなく元金の返済に変更。 ・返済期間の超長期化で借金返済額の劇的な低減をはかり、借金を塩漬けする。 ・元金返済額は(相手の同意を得なくても)月5000円程度で良い。ただし必ず返し続け、借金返済の意志があるのを示す事。 ・債権回収会社との交渉の最終目標は、彼らが銀行から(借金の総額の)3~5%程度で買い取った債権を購入額に少し色をつけた金額で買い戻す事。 と、この様な感じです。 長々と書きましたが、要点は銀行には借金を返さず不良債権化し、債権を債権回収会社に買い取らせる。 債権回収会社は債権をその総額の3~5%程度の金額で銀行から買い取っているので、購入金額に多少の色をつけた金額で債権を買い戻して借金問題を全面解決する。 と言う物です。 他に、自宅を取られない様にする方法として ・住宅ローンは融資を受けた銀行とは別の銀行から借りる。 ・競売は自宅を無剰余(競売しても貸し手にお金が一切戻ってこない)様にする ・自宅を配偶者や子供との共同名義にしておく。 と言った方法の紹介や、ナニワ金融道みたいな取り立ては違法であり、その様な怖い取り立ては闇金などしかしないと言った指摘もありました。 返せないと分かっているのに融資を受け、半年後をめどに返済を停止する方法の紹介など、実行した場合、下手すると詐欺罪に問われかねないアドバイスもあり、本書だけを参考にして借金問題の解決を図るのは危険かも知れません。 しかし、この様な手段もあるのだなあと言う事を知るだけでも、世間を見る目が変わるのではないでしょうか。 借金を抱えて苦しんでいる方も、そうでない方も色々と為になる内容ではないでしょうか。 "#まあ、銀行にとってはありがたくない本でしょうが・・・" お時間のある時にでも一読をおすすめします。

Posted byブクログ