ぎぶそん の商品レビュー
映画化された『指輪をはめたい』(2011)や『ドライブイン蒲生』(2014)は観たのに、読んだことがなかった著者。『3時のおやつ』の収載作品がとても気に入ったので本作を購入。そうしたら、これまで読まなかったことを激しく後悔。なんて愛らしいんだ! タイトルは、片仮名に弱い爺ちゃん...
映画化された『指輪をはめたい』(2011)や『ドライブイン蒲生』(2014)は観たのに、読んだことがなかった著者。『3時のおやつ』の収載作品がとても気に入ったので本作を購入。そうしたら、これまで読まなかったことを激しく後悔。なんて愛らしいんだ! タイトルは、片仮名に弱い爺ちゃんが孫のギター「ギブソンのフライングV」と「バンド仲間」の区別を付けられず、孫の友だちを「ぎぶそん仲間」と呼ぶことから。平仮名なところがいかにも爺ちゃんの言葉。 中学2年生のガク、リリイ、マロはバンドを組んでいる。ある日聴いたガンズ・アンド・ローゼズに魅せられて、どうしてもガンズの曲を演奏したいと、ちょっぴり不良だけどギターはスゲェ上手いと噂のかけるをスカウト。語り手はガクとリリイが交替で。 著者は関西出身で、本作の舞台は大阪・狭山市ではあるけれど、少年少女が主人公のうえに、著者が大阪を離れて長いということもあるのか、ベタベタというよりは可愛らしい大阪弁。思いっきり平成風なのに、たいそう具合の悪い昭和天皇が出てきます。もしも天皇が亡くなったら文化祭は中止になってしまう、そら困ると、天皇のために献血しに行こうという辺り、単細胞で浅はかで、でもそのアホさがたまらなくカワイイ。爺ちゃんの悪口を言われると、なんでか無性に悔しいねんというかけるの言葉にはしんみり。ニヤけたり、ふきだしたり、知らず知らずのうちに温かい気持ちにさせられます。 「なんやねん」という言葉がそんなにも便利な大阪弁だったとは。少年よ、ギターと大志を抱け。 ちなみに、一度もタイトルは出てこない、ガクがどうしても演奏したかったガンズの曲は、“Welcome to the Jungle”ですね。
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いやあ、今どきのラノベ作家に比べると、ホント、上手い。なんて言ったら芥川賞作家に失礼かもしれないが。 文章が生き生きとして、気が利いてる。なんてことない話を面白く書けるのは才能だと思う。 最近あまり見かけないが、この路線で続ければよかったのに。芥川賞が重すぎたんじゃないのか、と思...
いやあ、今どきのラノベ作家に比べると、ホント、上手い。なんて言ったら芥川賞作家に失礼かもしれないが。 文章が生き生きとして、気が利いてる。なんてことない話を面白く書けるのは才能だと思う。 最近あまり見かけないが、この路線で続ければよかったのに。芥川賞が重すぎたんじゃないのか、と思ってしまう。 青春小説のお手本のような作品。 ただ、昭和天皇崩御の頃って、今の中学生は生まれる前だから、そこがどう受け入れられるのかはわからない。自分が生まれる前は昭和64年だろうが終戦直後だろうが、たいして違わないと思っている子も多いから。ガンズ・アンド・ローゼスも知らないだろうし、ギブソンやフェンダーを知ってる子も少ないと思う。 大阪のあまり豊かでない地域が舞台で、そこに住む中学生のお手本とはなりにくい大人たちの様子や、家庭・学校の雰囲気もちゃんと読み取れる。 この路線でまた書いてほしいな。
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20151110 中学一年生振りに再読です。 音が聞こえないのに、ライブの場面を読んでいるときは鳥肌が立ちました。 かっこよかった。おじいちゃんの肩を抱いて学校から帰るかけるも、自分たちの演奏に満足出来なかったことを口に出したマロも、女の子一人バントを支えるドラムのリリィも、その...
20151110 中学一年生振りに再読です。 音が聞こえないのに、ライブの場面を読んでいるときは鳥肌が立ちました。 かっこよかった。おじいちゃんの肩を抱いて学校から帰るかけるも、自分たちの演奏に満足出来なかったことを口に出したマロも、女の子一人バントを支えるドラムのリリィも、そのリリィに好きと告げたガクも、みんなかっこよかった。その四人のバントはもっともっとかっこよかった。 甘酸っぱくて幸せな気持ちにさせてくれる大好きな本です。
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the story is very light. it's teenage story with the music and love.
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このポプラ文庫って中高生の青春ものが多くて 爽やかな気分になれる小説が多いですよね この本もあらすじを読まずに何気にブックオフの100円コーナーで状態が良かったので選んだ本ですが 今読むのに丁度タイミングがいいお話でした 先日会った友達がバンド関係で知り合った友達だし (あっ...
このポプラ文庫って中高生の青春ものが多くて 爽やかな気分になれる小説が多いですよね この本もあらすじを読まずに何気にブックオフの100円コーナーで状態が良かったので選んだ本ですが 今読むのに丁度タイミングがいいお話でした 先日会った友達がバンド関係で知り合った友達だし (あっ私がバンドをしていた訳ではありません笑) 年齢も大体その頃と同じ位だったので なんか懐かしい気持ちで読んでしまいました もっと浸りたいくらいでしたが、あっという間に読み終わってしまいました この本凄く好きだった
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育った環境も個性もバラバラの4人でバンドを結成して、文化祭で演奏することになり、そのことを通して一つになっていきます。そして音楽にも友達をつくることにも前向きになれる本です。
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自分も通ってきた「バンド」という青春、音楽の世界観がとても心地よかった。大きな事件が巻き起こるような展開はないが、爽やかな雰囲気が大変よろしいと思います。
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まさに青春って感じでした。 昭和末期の中学生たちの話です。 初々しい子どもたちの心情がちゃんと描かれていると思います。 こういう気持ちは忘れちゃいけないと思う。 私は好きです。
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対象の読者は主人公らと同じ中学生なのでしょうが、大人が読んでも十分に楽しめる青春小説です。むしろ、疲れ気味の社会人への一服の清涼剤となると思います。音楽系ドラマの王道ですが、このあるある設定が心地よいですね。
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☆3:ギブソンはギターの名前です? 感想:ナレーションがメインの男の子と女の子で変わり、独特の情景描写で語る所が特徴的である。基本的には、似たような語り口だが、男はバカで女がませてる、という微妙なキャラ設定の違いが青春っぽさを感じさせる。内容も軽めで読みやすかった。 紹介文:...
☆3:ギブソンはギターの名前です? 感想:ナレーションがメインの男の子と女の子で変わり、独特の情景描写で語る所が特徴的である。基本的には、似たような語り口だが、男はバカで女がませてる、という微妙なキャラ設定の違いが青春っぽさを感じさせる。内容も軽めで読みやすかった。 紹介文:ぼくはガクと呼ばれている。学校で変わった男のかけると出会う。かけるはギブソンでガンズアントローゼスを完璧に引いて見せた。ガクはかけるのテクニックに惚れて、幼馴染のリリィと中の良いマロとバンドを組んで文化祭でのライブを目指す。
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