忍び外伝 の商品レビュー
この著者の首長竜の話もそうだったけど、時間軸があやふやになって、夢か現かはっきりしなくて、酩酊感を覚えてしまった。 おもしろくないわけじゃないけど、読んだ後の満腹感はなし。
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正直、何がなんだかよくわからなかった。 そもそも、時代物をよんだことがないので、言い回しや、 幼名・改名と同じ人物なのに表記が違うことでさえ混乱してしまうし、「歴史」に疎いことも手伝い、内容把握よりも読み進めるのが精一杯という情けなさ。 恐らく、精通している読者には面白いんだろうなと歯噛みする。 もはや「忍術」とは言いがたい術が発端でストーリーが展開するため、SFの要素すら感じられ、苦手ジャンルがダブルで押し寄せ、 お手上げでした。 色々なサイトの「他の読者レビュー」を読み、 ようやく主要ストーリーと、【おもしろドコロ】がわかり、 通訳を介し、ようやく理解できた。 ちょいと情けなかったなぁ。 【伊賀の上忍・百地丹波によって一流の忍者に育てられた文吾は、何ゆえ忍びを目指すのか思い悩む。やがて北畠(織田)信雄率いる大軍が伊賀に迫る―。第2回朝日時代小説大賞受賞作。 】
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2011.4.2読了。 信長に滅ぼされた伊賀の忍者が落ち延びて、京で時を自在に渡る煙の末である観阿弥と出会い、自らの出自を知る話。
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和田竜さんの『忍びの国』を読んだときにも感じたんですが、忍者物にすると何でもありの世界になるんですよね。 信長の伊賀攻め、石川文吾(後の五右衛門ですね)とお鈴、果心居士とお式の物語が絡みあって途中までは面白く読めたんですが次元を超えて南北朝が出てくるあたりで、読み手はおきざりにさ...
和田竜さんの『忍びの国』を読んだときにも感じたんですが、忍者物にすると何でもありの世界になるんですよね。 信長の伊賀攻め、石川文吾(後の五右衛門ですね)とお鈴、果心居士とお式の物語が絡みあって途中までは面白く読めたんですが次元を超えて南北朝が出てくるあたりで、読み手はおきざりにされてついていけず(僕だけかも知れませんが)作者の書き込み不足、ひとりよがりを感じてしまった。 ここまで話しを広げなくても十分面白くなったと思うのでちょっと残念でした。
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主人公が短慮なのか、思慮深いのか、結局?。 体裁かえてラノベにしても、読者獲得できそう。 同時期に読んでた本と、かぶるネタがあって驚く。
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上忍百地丹波の子飼いとして仕込まれた文吾。 豊な土地も持たず、大きな大名に統治も行われない伊賀の土地の土豪は忍びとして己の能力を切り売りして何とか生き残っていた。 そんな土地へ大軍を送り出し侵攻する信長・信雄親子!! 天正伊賀の乱が勃発する。 天正伊賀の乱の裏に隠された暗闘・謀略...
上忍百地丹波の子飼いとして仕込まれた文吾。 豊な土地も持たず、大きな大名に統治も行われない伊賀の土地の土豪は忍びとして己の能力を切り売りして何とか生き残っていた。 そんな土地へ大軍を送り出し侵攻する信長・信雄親子!! 天正伊賀の乱が勃発する。 天正伊賀の乱の裏に隠された暗闘・謀略・秘宝、そして服部家の秘密とスケールの大きな伝奇物語としてまとめられています。 ただ、主人公文吾にいまいちパンチがたりないんだよなぁ~。 面白いんだけどなんか物足りないお話でした。
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読了。伝奇物と読むか?ファンタジーと読むか?“忍び”にまつわるエトセトラ と思って、これもあり......にします。
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忍者物は、白土三平のように徹底的にリアリズムに徹して書くか、山田風太郎の様に荒唐無稽に書くかのどちらかになることが多いが、本作は少々、どっちつかずとなっているが、やや山田風太郎寄りで、なおかつテーマが時空を超える忍法なので、時系列も含め分かりにくいところと、多くがてんこ盛りに盛り込まれているので、消化不良となっていることを差し引いても、十分に面白い。ただし、窺見衆と果心居士との確執の結末も、たぶん、その後の石川五右衛門となるであろう主人公との結末も語られ切らずに終わるため、続きをというスケベ根性があるのかなと思われるが、素直にそれに乗っかり、続編を期待したい。主人公と果心との関係がもう少しなければ、圧倒的に力量の違いがある果心が何故、簡単に殺せるはずの主人公を殺さないのか全くわからない。また、お式の組み紐の効果も明かされていない。続編を期待する。
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第9回の「このミス」受賞作家による忍者ものの 時代小説。時代ものですが割と自由な作風でしかも 忍者ものなので苦手意識のある方でも読み易い気が しますね。作者自身は舞台脚本を書かれているだけ あって文章も読み易く、情景が想像しやすい。 ただちょっと時間軸が分かり難い...かな? ...
第9回の「このミス」受賞作家による忍者ものの 時代小説。時代ものですが割と自由な作風でしかも 忍者ものなので苦手意識のある方でも読み易い気が しますね。作者自身は舞台脚本を書かれているだけ あって文章も読み易く、情景が想像しやすい。 ただちょっと時間軸が分かり難い...かな? 伊賀の上忍に直々に育てられた主人公の「文吾」が 忍者という生き方、己のアイデンティティを模索する中 歴史の渦に巻き込まれていく...。伊賀壊滅に向けて 北畠軍の大軍が迫ったり、その中で妹分の「お鈴」との 微妙な恋愛に揺れたりと...なかなかに忙しいw。 この主人公の「文吾」は後に石川五右衛門と なるようなのですが、今作のラストは時代小説かつ 青春小説のようで爽やかで清々しい。ただ作中に 色々な要素がゴチャついていて、大きな軸が少し ボヤけてしまうのが残念。 「このミス」を受賞した作品も近日出るので そちらも楽しみ!
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