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音楽の子ども の商品レビュー

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2011/06/23

音楽の中に登場する子どもや、子どものために作られた音楽を通して、「子ども」というものがどのような存在かを改めて問う作品。日本古来のうた(和歌など)から欧米の音楽まで、広範囲にわたる多くの作品やそれにまつわる文学、手紙、公式書類などを読み解き、「子ども」というものがいつの間にか大人...

音楽の中に登場する子どもや、子どものために作られた音楽を通して、「子ども」というものがどのような存在かを改めて問う作品。日本古来のうた(和歌など)から欧米の音楽まで、広範囲にわたる多くの作品やそれにまつわる文学、手紙、公式書類などを読み解き、「子ども」というものがいつの間にか大人の社会から切り離され、見失われたことを述べる。 とくに子どもを愛し、子どもの心を失わずに作品を多数残したシューマンについて詳述。 日本と海外の「子ども」観の微妙な違い、日本の開国に伴う「子ども」についての定義付けの模索など、単なる音楽史とはまた違う読みごたえのある作品でした。

Posted byブクログ