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人質ゲーム、オセロ式 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2017/02/22

「私」がいったい誰が犯人なのか、目撃者として証言する場面で作品は始まる。 犯人として名指しされたのは誰なのか?上手い掴みだな・・・と。 オセロゲームのルールを知らない人はあまりいないだろう。打つ手によって、それまで白だった石があっと言う間に黒に変わってしまう。 犯人によって翻弄さ...

「私」がいったい誰が犯人なのか、目撃者として証言する場面で作品は始まる。 犯人として名指しされたのは誰なのか?上手い掴みだな・・・と。 オセロゲームのルールを知らない人はあまりいないだろう。打つ手によって、それまで白だった石があっと言う間に黒に変わってしまう。 犯人によって翻弄されながらも、事件は次々に新しい局面へと移っていく。 犯行の動機にはあまり説得力を感じなかったけれど、突発的な出来事にも柔軟に対応していく犯人側の行動はまさにゲーム的。 ライトノベルのような読みやすさだが、伏線がとても自然で、終盤になってやっと「あれが伏線だったのか!」と気づく場面もあった。 犯人によって綿密に立てられた計画が、実は事件当初からつまずきをみせていたとは思わなかった。 人を殺した者は自分自身も殺される。 犯人の冷徹さの後ろにある救われない哀しみが、あまり胸に迫ってこなかったことだけが残念だった。

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2013/11/30

龍之介シリーズ、すごく久しぶり。 3年ほど前の作品で、この後シリーズの新作はないようで残念。 龍之介、好き~。 性格と頭脳のギャップがなんとも言えずナイス。 従兄の光章の恋も順調のようだし、そろそろ大団円なのかな。

Posted byブクログ

2012/01/01

最初であり最後であるプロローグのために 一体彼がどの部分で人質となるのかと。 乗っ取られたオセロゲーム。 丁寧に書かれたそのやり取りも何もかもが非常に長く これが一日の事だとは思えないものがありました。 時間が長く感じられた…まさにそれです。 犯人の言っている事件は何なのか。...

最初であり最後であるプロローグのために 一体彼がどの部分で人質となるのかと。 乗っ取られたオセロゲーム。 丁寧に書かれたそのやり取りも何もかもが非常に長く これが一日の事だとは思えないものがありました。 時間が長く感じられた…まさにそれです。 犯人の言っている事件は何なのか。 真相が見えていくにつれ、忘れてしまっていたのは 主犯の存在。 そういえばいた、とか、最後付近で思いだしてしまいました。 肝心な所にうっかりですw しかし、ものすごく以外と言うかまさか! というか…。 やられた、というよりは、そこ?! という驚きでした。

Posted byブクログ

2011/06/27

やっと読めました。 最近、ミステリという感じのをあまり読んでなかったので、このがっつりミステリ感はテンションが上がります。 刑事部長の娘が行っている、公開のオセロの試合がジャックされ、刑事部長に対局を申し込まれる。 犯人は、人質を盾に7年前に起こった事件解明を要求するが……...

やっと読めました。 最近、ミステリという感じのをあまり読んでなかったので、このがっつりミステリ感はテンションが上がります。 刑事部長の娘が行っている、公開のオセロの試合がジャックされ、刑事部長に対局を申し込まれる。 犯人は、人質を盾に7年前に起こった事件解明を要求するが……。 蓋を開けば、かなり綱渡りな設定。 フ−ダニットでいえば割と意外な犯人かな? 誘拐などの犯人との交渉がおもしろいです。 ちなみに装丁も、ページ部分が白と黒に塗り分けられていて面白いです。 ついでにオセロは商標登録されていますという記述に、やっぱり入れないとダメなのねと。 リバーシだもんね。 敢えてオセロという言葉を使ったというセンスも好きです

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2011/04/21

龍之介シリーズ。なんとあの人が人質になっちゃったり、これはシリーズ最大のサスペンス? とてもスリリングな展開。そして見えない犯人の目的。誰が犯人で誰が被害者なのか、最後の最後までぐいぐい引っ張られぱなしでした。 しかし犯人の「復讐」の意図がすごい。そういう結末に持っていくのが目的...

龍之介シリーズ。なんとあの人が人質になっちゃったり、これはシリーズ最大のサスペンス? とてもスリリングな展開。そして見えない犯人の目的。誰が犯人で誰が被害者なのか、最後の最後までぐいぐい引っ張られぱなしでした。 しかし犯人の「復讐」の意図がすごい。そういう結末に持っていくのが目的だったとは、思いもしなかったなあ。

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