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味な旅 舌の旅 改版 の商品レビュー

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2017/06/17

いまや生きる伝説と化した小説家・宇能鴻一郎が昭和40年代前半に全国各地を巡った食の記録。いろいろゴタクは並ぶけれど、それは言葉を生業とする人なのだからしょうがない? いや、読む前はもっと読みにくい表現のオンパレードかと思っていたので、むしろ読みやすかった。 北海道から奄美まで南下...

いまや生きる伝説と化した小説家・宇能鴻一郎が昭和40年代前半に全国各地を巡った食の記録。いろいろゴタクは並ぶけれど、それは言葉を生業とする人なのだからしょうがない? いや、読む前はもっと読みにくい表現のオンパレードかと思っていたので、むしろ読みやすかった。 北海道から奄美まで南下するいくつかの旅をもとに綴られるおいしそうな食べものたち、料理たち。また、半世紀前の日本の紀行文としても楽しめる。時は、高度経済成長も落ち着きかけ、国民全体に豊かな生活が行きわたりかけた頃だろうか。一方で、新しいもの、異国のものをよしとする空気も全国に行きわたり、地方の観光地の迷走感も。ディスカバー・ジャパン前夜の日本の様子が伝わってくる。

Posted byブクログ