1,800円以上の注文で送料無料

ランドラッシュ の商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    4

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2013/07/07

日本の食料自給率が低い事に感心を持つ方必読。 海外における農地確保による食料危機への対策は是なのか。考えられる一冊。

Posted byブクログ

2012/03/18

グローバル化の中で地域の幸福を得るためにはどうすべきか考えさせられる。今のグローバル化は必ずしも、地域のくらしを尊重していないのではないか。

Posted byブクログ

2012/05/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

USや穀物メジャーの作った仕組みが歪んできているということ? それにしても韓国とわが日本のスピード感の違いがこんなにあるとは

Posted byブクログ

2012/01/28

・中国・韓国と日本の、勢い・危機感の差に愕然 ・他国の土地・作物を搾取する、ということをモラルが低いと捉えるのか、ビジネス・国家戦略と捉えるべきなのか悩む ・熱いハートとスキルを持つ官僚の方。見習いたい。 ・そういえば社会の授業でウクライナは土地が肥沃、と習ったなー。もう忘れてた...

・中国・韓国と日本の、勢い・危機感の差に愕然 ・他国の土地・作物を搾取する、ということをモラルが低いと捉えるのか、ビジネス・国家戦略と捉えるべきなのか悩む ・熱いハートとスキルを持つ官僚の方。見習いたい。 ・そういえば社会の授業でウクライナは土地が肥沃、と習ったなー。もう忘れてたわ。

Posted byブクログ

2013/02/10

農地争奪戦-ランドラッシュ。 農地を獲得する側と提供する側。 それは経済格差を孕んだ力関係をも明確に浮かび上がらせる。 食糧危機を経験した先進諸国が食糧確保のため、途上国の土地を買上げるor借上げる、その構図が「新植民地主義」との批判をも生む。 先進国側から投資を呼び込むため...

農地争奪戦-ランドラッシュ。 農地を獲得する側と提供する側。 それは経済格差を孕んだ力関係をも明確に浮かび上がらせる。 食糧危機を経験した先進諸国が食糧確保のため、途上国の土地を買上げるor借上げる、その構図が「新植民地主義」との批判をも生む。 先進国側から投資を呼び込むための新たな「資源」として農地を差し出す途上国側、国をあげて法整備を行い、それはしばしば弱者の生存さえも脅かす。 狙われる土地としては東欧、ロシア、アフリカなど。「広大な」土地を一度に獲得でき、現地人の農業形態が「肥沃な」土壌を現代に至るまで残してきた、この2点が外国企業としてはおいしい。 現地に利益を還元する仕組みを確立しない限り(利益追求型のクソ資本主義の奴隷である企業が取り仕切る限り)ランドラッシュは否定的なニュアンスでもって語られる以外にない。しかしこれもある一部の人たちの間での話であり、私達、消費者は商社が買上げた穀物の値段のウラにランドラッシュという問題があることなんて気付きもせず、その上下する値段にばかり気を取られ一喜一憂するのである。 そうやって構造的な暴力の中に投げ入れられている私たちには何ができるのだろうか。 穀物メジャーあたりについても調べなければ。

Posted byブクログ

2011/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

・ランドラッシュに狂奔する国家と企業 ・土地への資本投下を誘致する国家 ・土地を売却、もしくは奪われる農民 ・食料安全保障に向けて動き出す外務省 ・利益第一で動く商社 ・国内農業の保護に汲々としている農水省 ・そもそもの食料システムの変革を求めるIAASTD  ランドラッシュ自体は悪いことではないのは確か。食糧増産は必要なことだし、資源の有効活用にもなる。雇用も生まれるし経済も活性化する。もちろんその影に土地・資源の酷使、農民からの収奪という側面があるのも分かる。だからそれに対するルールをつくろうという外務省のスタンスが一番自分の考え方には近かった。  国連の専門家はこれに対してそもそもの問題は貧困と不平等にあると言う。大規模生産者に小規模生産者が駆逐され、輸入依存となり穀物価格に翻弄されるようになってしまうと。対等な貿易関係を作ることが大切と。  この本では2つの意見が対立軸として描写されるけど、両方推し進めればいいんじゃないのと私は考える。貧しくて資本のない土地に金のある企業が国際ルールを守った上で進出する。先進国は関税・農業への過剰保護を取りやめて途上国の農産物と対等な土俵で勝負する。こーするのが全体最適じゃねぇかなぁ。先進国だって消費者の利益>生産者の不利益になるはず。国の政策としてはやりづらいのはわかるが。

Posted byブクログ

2011/10/15

インドは現時点では食糧をほぼ自給している。インドはこれから、水が問題になる。 中国のアフリカ進出。アフリカはランドラッシュの最前線。 進出側は相手国のために生産しているわけではない。 ランドラッシュの標的となったスーダンやカンボジアはいずれも飢餓に苦しむ国である。お構いなしに外国...

インドは現時点では食糧をほぼ自給している。インドはこれから、水が問題になる。 中国のアフリカ進出。アフリカはランドラッシュの最前線。 進出側は相手国のために生産しているわけではない。 ランドラッシュの標的となったスーダンやカンボジアはいずれも飢餓に苦しむ国である。お構いなしに外国勢が食料を確保しようとする。 日本と韓国は穀物自給率において似たもの同志。いずれも約8割を輸入に頼っている。

Posted byブクログ

2011/07/12

読みやすい NHKスペシャルが元なので、全体像を体系的に理解することはこれ一冊では難しいが、この分野についての興味を大いに持たせてくれる

Posted byブクログ

2011/05/24

ランドラッシュ=世界農地争奪戦。食糧危機を危惧した国や企業が、途上国に進出し、土地を買収して、単一的な農作物の栽培をおこなっている。それは自国への供給という観点や、それ以上に、「儲かる」ビジネスとみなされている。そして何より、現地の人々の労働力であったり、権利などが搾取されている...

ランドラッシュ=世界農地争奪戦。食糧危機を危惧した国や企業が、途上国に進出し、土地を買収して、単一的な農作物の栽培をおこなっている。それは自国への供給という観点や、それ以上に、「儲かる」ビジネスとみなされている。そして何より、現地の人々の労働力であったり、権利などが搾取されているという現状も見逃せない。 問題提起という面では、「ランドラッシュ」はさまざまな問題に関連していて、とても興味深い内容になっているが、「海外に追い付け追い越せ!」というメッセージ性が強いように感じました。

Posted byブクログ

2011/03/28

激化する世界各国の農地争奪戦のレポート。 昨年、NHKで放映された同名の番組制作の裏側をレポートしている。農地を奪われる側の国は、東欧ウクライナ、極東ロシア、アフリカで、奪う側としては北欧、韓国、中国、インドが取り上げられている。 将来的に人口の増加による食料不足を見越して、中国...

激化する世界各国の農地争奪戦のレポート。 昨年、NHKで放映された同名の番組制作の裏側をレポートしている。農地を奪われる側の国は、東欧ウクライナ、極東ロシア、アフリカで、奪う側としては北欧、韓国、中国、インドが取り上げられている。 将来的に人口の増加による食料不足を見越して、中国・インドは食料確保のための農地囲い込みを目論んでいる。いずれも好調な経済を背景に、貧しいアフリカ各国にインフラと資本提供を申し出て、その見返りとして農地確保に励む。政府間レベルでは双方にメリットがある契約だが、現場の農民にとっては農地の収奪は死活問題である。しかし、そういう事情は無視される事が多く、当事者同士では軋轢となって問題となりつつある。 超大国のこの2カ国とは違って、韓国の場合は自国の農業壊滅によるアウトソーシングが目的のようである。極東の農地は日本、中国などもアプローチする地域だが、韓国企業は政府の力も借りて、即断即決で農地確保に走っている。マダカスカルで国土の農地の半分を無償で獲得した時は、世界からの非難を浴びた。 そういう状況の中、日本も将来的な食糧不足は韓国同様に問題となりうるが、日本政府は海外での農地獲得よりも自国内の農業保護を優先する政策をとっており、遅々として対策は進まない。商社は農地で作物を育てることには興味が無く、製品としての食料取引までしか考えていない。そんな中、青森の大規模農家がウクライナでの農業育成支援を続ける様子を追いかけている。彼のアプローチが今後の日本の農業に役立つ時期が来るかもしれないと結んでいる。 食料の確保は切実な問題ですが、大都市の消費者はお金を出せば手に入るものと思っているようです。 しかし、将来はお金がいくらあっても食料が手に入らない時代が来るかもしれない。備えは政府や企業に任せるのではなく、個人レベルでやるしかなさそうな気がする。

Posted byブクログ