また君に恋をした の商品レビュー
最初と最後に繰り返し使われているメッセージに涙がぼろぼろ出てくる。いつまでも少年みたいな人だったんだな。
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タイトルがロマンチックすぎるのですが、これはせつない人生の終焉を語る言葉です。これは数ページから泣ける予感。自分が男だったらこの本を掲げてプロポーズしたい、かもしれない。翻訳の日本語も美しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
2006年のフランス読書界の話題作となり,ベストセラーとなったという本書の 著者は哲学者,経済ジャーナリスト,政治的エコロジーの先駆者。 83歳の著者・ゴルツ氏が58年連れ添った82歳の妻・ドリーヌさんとの一目惚れとも言える奇跡的な出会いを邂逅。 本書の冒頭,50年以上前に書いた小説『裏切者』の中で登場人物としてドリーヌを醜く 侮辱的に描いた事を後悔し謝罪し、独白というべき熱き想いしたためたラブレターとして綴られていく。 ナチス侵攻に恐れ故国を離れるゴルツ氏。 第二次世界大戦の後,父母とも離れ祖国を後にしたドリーヌさん。 スイス・ローザンヌへとやって来た寄る辺ない二人が惹かれあったのも運命なのだろうか? 一文無しのユダヤ系オーストリア人のゴルツ氏に対し「あなたの人生,それは書くこと。だから書きなさい」と繰り返し,ドリーヌはアトリエのモデルとか英語の教師とか観光ガイドの仕事をしながら支え続け,やがて進行性の不治の病に冒されてしまう。 末尾はこんな言葉で結ばれている。 「君はちょうど八十二歳になったばかり。それでも変わらず美しく、優雅で、いとしい。 一緒に暮らし始めて五十八年になるけれど、今ほど君を愛したことがない。 最近また、君に恋をした・・・(中略)・・・僕たちは二人とも、どちらかが先に死んだら、 その先を生き延びたくない・・・・」 かつて著者の作品を翻訳した折り何度か文通を交わし自宅へも招かれたこともあるという訳者が,「訳者あとがき」において本書出版後の翌年彼らに起こった詳細な事実を記している・・・・。 どこかで聴いた♪歌のタイトルに惹かれ読んでみたのだが 80歳を超えても尚一途に変わらぬ愛を貫くというもので,自らに当てはめてみると 果たしてどうだろうか・・・・・考えさせられる(?_?) ドリーヌさん52歳の時,定期検診で,がんが発見され手術し元気を取り戻した際 知人から「君たちは彼岸を見てしまったのだね」と言われたゴルツ氏は 「命以外に富なし」とイギリス人作家の言葉を挙げ心境を綴っている。 この箇所で,不治の病を最期まで諦めずに生き抜いた13歳の少女の作文「命見つめて」 を思い浮かべた。本当の幸せって地位でも,名誉でも,お金でもなく「今、生きている」ということだと、彼女は綴っている。だからこそ「訳者あとがき」を読み終えてやるせない思いがした。
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迷ったけどタイトルに惹かれて購入。 こういう、全てを晒け出して、全身でぶつかりあって、受け入れられる人と恋愛したい。 全身全霊の愛。 憧れる。
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