科学の科学 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
界の概念から科学の客観性を吟味する一冊。界とは個々の科学者や学界、大学といった関係性の構造。その客観性とは、個人の倫理的判断ではなく、科学者同士の関係性の中で決定づけられると指摘。後半はブルデュー入門か。 http://bit.ly/PIH45F 藤原書店の紹介ページでもとりあげられ、帯に有るとおり「商業的利害と相対主義によって危機に瀕する『科学』と『真理』」な訳だけど、「懐疑的」とされる副座的視座への単純な反駁でもないといいますか。 「そういうもの」として観察・再現可能であることと、その運用にはやはり開きがあるというか。その指弾はしかるべきだけれども、0か1かの二者択一でもないしないってところでどう「真理の実在」を「観るか」って両義的な議論だと思うのですが、もう一度、時間をおいて読み直します。
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