変態王子と笑わない猫。(1) の商品レビュー

さがら総【著】

2010/12/23

ＭＦ文庫Ｊの第6回新人賞“最優秀賞”受賞作品という事で、期待半分で読んでみたが、思っていたよりも面白かった。
話の内容やキャラの設定は特に斬新というわけではなく一歩間違えればありきたりな作品になるところではあるが、自分に合っていたのか非常にテンポよく読めた。
ただ一点、最後のオチがちょっと強引に感じたのは、続き物にするために新人賞に応募したときとは変えたせいなのか？
挿絵も新人の作品にしてはネームバリューがある方（カントク氏）を持ってきていて、ＭＦ文庫Ｊもこの作品に期待しているのを感じる。
次巻の発売が楽しみなラノベが増えたのは素直に嬉しい。

2010/12/18

爽やかな変態とは言い得て妙です。ライトノベルぽいラブコメって感じですね。この頃堅いものを読んでいたので、たまにはこういうものもいいなって感じです。

2010/12/14

確かこの本が出た月は、結構ライトノベルのあたりの月だったと記憶している。買った本みんな外れがなくてどれも面白かったけど、この作品はその中でも一歩抜いていたんじゃなかろうか。
設定は変にこだわっていたりはしていない。でもその分女の子のかわいらしさとか、主人公の変態ぶりとか人物造形が素直に味わえる良い作品でした。

ところでメインヒロインでなく素直になれないサブヒロインの方がかわいらしく見える現象のことってなんていうんだろうね。

2019/01/16

これはいいヘンタイ。本音を隠さないって素晴らしい。
それでいてヘンタイに走りすぎず、後半はちゃんとラブコメしてるところもいい。

欲を言えば、前半と後半で作風が変わっちゃってるので、どちらかに突き抜けたインパクトが欲しかったかな。
なんか、上手くドラマを作ろうとしたせいで、前半の勢いを殺してしまっている気がする。
でもオチが良かったからいいか。

そしてそんなことすら細かく感じるくらいイラストがかわいい。
カントク絵は卑怯すぎるだろうというレベル。もともとキャラはかわいいんだけど、イラストのおかげで２００％増しくらいにかわいくなっている。

2010/11/27

誰とは言わないけどド変態だー！！テンポよく読めて文句の付け所がない感じ。あと終盤の小豆さんが妙にかっこよかった。ぺちゃぱいだけど

2010/11/16

変態性が物足りなく感じられてしまった自分は同じMF文庫の某作品の影響を受けていると思う(笑)個人的に読み進めやすいテンポでよかったです。終盤の鋼鉄の王はいろんな意味ですごかった。まさかそうくるとは。ヒロインズはイラストも相俟って両方とも可愛らしかったですね。幕の引き方は次への布石だと思う。

2010/10/31

主人公がヒロインにセクハラするだけの話かと思ってたけど、案外ちゃんとした話だった。まあ、セクハラはしてたけど。
２人のヒロインの問題解決を１冊でしてるんだから、中身もちゃんとあるラノベだと思う。
なにより、無表情でツッコミを入れる月子がカワイイ。

2010/10/23

期待の新人！というよりはカントク先生のイラストの為だけに買った人は私だけではあるまい。そんな新人賞最優秀賞作品。

かなりインパクトのあるタイトルだが、読み終わった今ではとても深いタイトルだと思える。帯の平坂先生の一文にも納得。最近の表面だけのペラペラなタイトルの作品は見習うべき、いやマジで。

文中見事なまでの変態ぷりな主人公はもはや脱帽レベル。そんな変態王子についてきてくれる月子と梓見てると死にたく・・・いや、うらやましい。

ただ、鋼鉄の王はアレ過ぎて痛いレベルだった・・・

最後に、携帯で配信されてる0話を読んでおくとより楽しめる。私もざっと読んでいたのだが、本書のビジュアルが出てくるまでは鋼鉄の王が男だと思っていたのはここだけの話。だって王ですよ・・・