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学園祭前夜 の商品レビュー

3.3

20件のお客様レビュー

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2012/05/05

どの物語も良かったけれど、個人的には村崎友さんの『ディキシー、ワンダー、それからローズ』が好き!文化祭の準備中ってワクワクするよなぁ~。そして恋模様に胸キュンです。あと、はやみねかおるさんの『後夜祭で、つかまえて』のラスト、創人くんの台詞にやられました。

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2012/05/06

“「おっと、さっさとアリスの折り紙を終わらせなくちゃな」 「なによ、礼央のけちんぼ」 みゆきはふざけたように口を尖らせた。礼央くんは鼻を鳴らし、 「俺の薔薇はな、特別な——花丸な人にしかあげないんだ」 私は顔が熱くなるのを感じた。もらった薔薇と同じくらい、頬が桃色に染まっているか...

“「おっと、さっさとアリスの折り紙を終わらせなくちゃな」 「なによ、礼央のけちんぼ」 みゆきはふざけたように口を尖らせた。礼央くんは鼻を鳴らし、 「俺の薔薇はな、特別な——花丸な人にしかあげないんだ」 私は顔が熱くなるのを感じた。もらった薔薇と同じくらい、頬が桃色に染まっているかもしれない。 「言ってくれるわね。まあ、安希を見る礼央の目、一学期からずっと普通じゃなかったもんね」 「え?——そうなの?」 私は礼央くんの顔をのぞき込んだ。 みゆきは笑いながら手をぱんぱんと叩いて、クラスメイトたちに向かって声を張り上げた。 「みんな調子はどう?いよいよ明日、私たちの学園祭が始まるよ。準備はあと二時間、そろそろ仕上げに取りかかろう!ほらほら、可及的速やかに!」”[P.56] 「ディキシー、ワンダー、それからローズ」 村崎友 「謎のベーシスト」 五十嵐貴久 「降霊会」 近藤史恵 「夢で逢えたら」 三羽省吾 「後夜祭で、つかまえて」 はやみねかおる どれも最後の返しが良かった。 “正解! わたしは、少し頬を染め、期待を込めて次の言葉を待つ。 さぁ、創人君、推理して!どうして、わたしが挑戦状を入れたのか! しばらくわたしの顔を見ていた創人君。目から、さっきまでの輝きが消える。 少し首をかしげて、わたしに訊いた。 「なんで、そんなことしたんだ?」 次の瞬間、思いっきりバックスイングしたわたしの右手が、彼の左頬を思いっきり打った。 バチコン!という派手な音と、びっくりした創人君の顔。 「どうして、あなたは、そうなんですか!」 わたしの震える声。 「名探偵になろうとしてる者が、どうして、そばにいる女の子の気持ちがわからないんですか!」 「……」 びっくりしていた創人君の顔が、キョトンとしたものに変わる。”[P.244]

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2012/02/26

色んな話が詰まっていてとても楽しめました! 甘酸っぱいと思うものもあれば こわ・・と感じるものまで・。 様々なパターンがあるので どれか一つでも気に入るものがあるんじゃないかなって思います。

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2012/02/06

青春ミステリ好きの私にはちょっと物足りなかった感がありましたが、いろんな作家さんの作品を読むことが出来て贅沢でした。

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2011/11/22

学園祭をテーマにしたアンソロジー。 親しみやすくて、読みやすい。 はやみねさん以外は恥ずかしながら初読でした。 こういう本って好きな作家を見つける足掛かり的なものだと思っているのですが、今回はもう少し読んでみようと思える作品には出会えず残念。 でもすっきりしていて、人を選ばない内...

学園祭をテーマにしたアンソロジー。 親しみやすくて、読みやすい。 はやみねさん以外は恥ずかしながら初読でした。 こういう本って好きな作家を見つける足掛かり的なものだと思っているのですが、今回はもう少し読んでみようと思える作品には出会えず残念。 でもすっきりしていて、人を選ばない内容だと思うので、難しいこと考えず読書を楽しみたいときには良いかな。

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2011/06/06

学園祭が懐かしい~好きな作家が揃ってるな。近藤のは怖い。 2011.6.4

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2011/07/16

サブタイトルは「青春ミステリーアンソロジー」で、若手作家5人によるヤングアダルト向けの学園ミステリー。全体に青春ものとあって「日常の謎」に近い軽いテイストだけれど、近藤作品『降霊会』は殺人を扱っていてちょっと異質。どんでん返しの妙で言えば、まるでタイムスリップしたかのような展開で...

サブタイトルは「青春ミステリーアンソロジー」で、若手作家5人によるヤングアダルト向けの学園ミステリー。全体に青春ものとあって「日常の謎」に近い軽いテイストだけれど、近藤作品『降霊会』は殺人を扱っていてちょっと異質。どんでん返しの妙で言えば、まるでタイムスリップしたかのような展開で、三羽さんの作品『夢で逢えたら』が◎二重丸。村崎さんの『ディキシー、ワンダー、それからローズ』とはやみねさんの作品『後夜祭で、つかまえて』は、ラブロマンスの要素を取り込んだせいかちょっと安直で軽過ぎ。五十嵐さんの作品『謎のベーシスト』は音楽好きらしい著者の一面と、読み手をだます意外性が良く出ていた。

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2010/12/27

学園祭準備期間~当日~後夜祭と学園祭にまつわる短編ミステリー。 高校生、ぜひ読んでほしい。 しかも、文化祭前にね。

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2010/11/27

学園祭にまつわる短篇集。 爽やかなものもあれば後味の悪いものもあり、バランスがなかなか面白かった。 読んだら多分、もう一度学園祭に参加したくなります。

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2010/11/19

村崎友、五十嵐貴之、近藤史恵 三羽省吾、はやみねかおるの5人による 学園祭をテーマにした学園青春ミステリ集。 ほぼ書き下ろし。 どの作品もなかなか良く出来ていて、 学園祭の雰囲気や学園生活の匂いがリアルに 感じられます。まぁ、近藤さんの作品のみ かなり異色ですが衝撃とインパクトは...

村崎友、五十嵐貴之、近藤史恵 三羽省吾、はやみねかおるの5人による 学園祭をテーマにした学園青春ミステリ集。 ほぼ書き下ろし。 どの作品もなかなか良く出来ていて、 学園祭の雰囲気や学園生活の匂いがリアルに 感じられます。まぁ、近藤さんの作品のみ かなり異色ですが衝撃とインパクトは大です。 余りにも浮き過ぎですw。 個人的なベストは意外にも初読の はやみね作品。一番微笑ましく、甘酸っぱく 青春学園作品、かつしっかりミステリという キレのいい短編だった気がします。 自分の高校時代は学園祭がない学校でして... 高くも低くもない偏差値の公立だったんですが 学生が「祭」とは何事か!という当時の校長の 教育指針の元、学園祭はなかった訳です。 卒業3年後に校長が変わったらしく、その瞬間から 学園祭は開催されたそうですw。 そんな一人の指針の元に多くの高校生活の キラキラした思い出が少なくともなかった訳で... なので個人的に学園祭を目一杯満喫する高校生には 僻根性剥き出しな自分ですw。 というのはどーでもいいハナシ。今作はきっと 当時の空気や匂いや騒々しさを思い出させて くれそうな軽快は作品集かもですね。 ただし近藤さん以外w。

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