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残酷な王と悲しみの王妃 の商品レビュー

3.8

28件のお客様レビュー

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2025/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

残酷な王と悲しみの王妃 中野京子 ∞----------------------∞ 第一章 メアリー・スチュアート 綺麗なだけの人のイメージがより濃くなった。エリザベスは苦労人だけあって経験がものを言うというか、優雅ではなかったかもしれないけど、人の上に立つ人という感じがするけど、メアリーは褒めそやされてるだけで何もしてない。幽閉されている間も沢山のお金で多くの衣装もあって世話をする人が50人もいたと言うから幽閉って何だかよく分からない... 斬首を失敗するところは怖い。ギロチンって実は人に優しかったのか... この2人が生涯出会うことは無かったというのがまた面白いと思う。 第二章 マルガリータ・テレサ 表紙絵でもあるラス・メニーナス。何度見てもマルガリータは可愛い。家系図は近親婚だらけで気味が悪いけど(女性はだいたい従兄弟かおじと結婚)。この頃はベラスケスの絵が多いが、フェリペ四世はこの幼い娘が可愛すぎて多くの肖像画があるらしい。その肖像画を見てラヴァエル「亡き王女のためのパヴァーヌ」が作曲されたそう。だが彼女自身は平凡な子であったらしい。夫になったレオポルト一世は一風変わった人ではあったようだけど、彼女の生活を明るくさせる良い人だったよう(とは言ってもおじだが)。 可哀想なことに最期は若くして産褥死。 第三章 イワン雷帝の七人の妃 雷帝っていう呼ばれ方もすごいけど、彼はそうならざるを得なかったんだろうと思う。怪しいと噂されただけで一家を虐殺というのは残忍だけど、世の中的には魔女裁判という同様に酷い法律もあったことを思うと、当時としてはそこまで酷いことをしている感はない。慣れって怖い。意外と綺麗な人が好きだったり恋愛したい体質だったようなのがなんだか嫌いになれない。歳をとると性格が丸くなる人もいれば尖る人もいて、過去が酷すぎて尖っていったような気もする。レーピンのイワン雷帝とその息子は悲劇そのもの。 第四章 ゾフィア・ドロテア 雇われ音楽家ヘンデル目線が面白かった。ドイツの田舎で雇われてたが職場放棄してイングランドにいたら女王が亡くなって、田舎の雇い主がイングランド国王に。それは焦る。 ゾフィア・ドロテアの夫はDVで、自分より器量が劣る寵姫がいる。ゾフィアは綺麗な人だったこともあり浮名も出たが相手は外国人。諸説あるが死体は見つからず「消された」と言われている。ゾフィアはその後32年間(死ぬまで)幽閉され、王妃だったのにそう呼ばれたことはなかった。メアリースチュアートの幽閉と比べると、こっちは孤独極まりない。この王ジョージ一世はイングランド歴代国王でダントツの嫌われ者らしい。息子ジョージ二世にとってこの父は反面教師。 第五章 アン・ブーリン イワン雷帝は残虐だと言うけど、ヘンリー八世はさらに野蛮だ。そもそも父ヘンリー七世は自分が王を名乗るために、先王の血を排除するため殺し尽くしてると言うから親譲りのよう。 アン・ブーリンは大切に育てられて、しっかりとした教育も受けていた才女だったため、ヘンリー八世に嫁ぐのは無意味だと分かっていたが、しつこいアタックと王妃の立場ならばということでやむなく結婚。その後ヘンリーは失望したが女児を産む(これがエリザベス一世で、父の比ではない名君になる)。男児も産むがすぐに亡くなってしまう。そのことから姦通罪が捏造されて斬首刑。 ヘンリー八世は言ってることに矛盾が多い人だったようで、「キャサリンと兄は結婚していなかった」と宣言して結婚しておいて、離婚要請時は「兄嫁との結婚は旧約聖書において近親相姦だから無効」と言ったり、アン・ブーリンは姦通罪で処刑されたのに、結婚がそもそも無効とされたり。 中野さんがその人の気持ちになって書かれてる文章が時々ゾクゾクするし、たまに冗談ぽく書かれてるとこも好き。 2025/03/08 読了(図書館)

Posted byブクログ

2025/01/03

本当にあった話ほどおもしろい。 一族の繁栄のために愚かな近親婚を繰り返し最後には滅亡するハプスブルク家。 完全に生きる術を間違えたメアリースチュワート。 昔の人たちは日本も世界も地位と財産を守るために野心丸出しで頑張ってたんだなぁ

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2023/08/16

血族への執着あな恐ろしや… ヨーロッパ史に登場する名門家にむくむくと興味が湧いてきました! ハプスブルク家、ブルボン家、イギリス王家へと積読はたまる一方です…

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2020/01/21

毎回、同じ様な事が書かれてるのに目新しさを感じる。 絵画好きには堪らない作品。しかも当時の歴史にも学べる、一石二鳥も三鳥も得した気分。

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2020/01/05

政略結婚が幸せな訳がない?事もない 普通な恋愛結婚が皆幸せな訳もない でも 近親婚姻を繰り返す王家は滅亡しかない 王妃は世継ぎを生むのが使命だと言うのは 今も変わってないかも

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2017/12/17
  • ネタバレ

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怖い絵シリーズを読んでいるので、ヘンリー八世とかイワン雷帝の知識もあったが、さらに詳しく知ることが出来て、興味深かった。

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2017/05/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グチャグチャなヨーロッパ王室にうへえだが、昔々世界史で習った時には伏せられていた、「大人の事情」が赤裸々に。 できれば時代順に並べて欲しかった。メアリー・スチュアートで始まり、アン・ブーリンで終わるんじゃ、混乱混乱!

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2014/12/30

中世西洋(ロシア含む)の王の結婚において、悲劇の運命を辿った、5人の王の王妃たちを取り上げた一冊。 名画も合わせ、とても面白い内容でした。とは言え悲劇ばかりなので、とことん幸せな一冊ってのも読んで、気分直ししたいかも。

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2014/10/05

5人の王とその王妃たちの生涯。 『怖い絵』を読んでいてこの本を知りました。 華やかのイメージのヨーロッパの王族だけど、そこにある影の歴史を知れて面白かった。 ただ、私の勉強不足で王朝の名前を聞いてもさっぱり・・・詳しい人だと血縁関係を知ってもっと面白いと感じるんだろうなぁ・・・

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2014/07/13

ヨーロッパの王族たちは同じ名前が多いし近親結婚もしているので、勉強してもすぐ混乱してしがちです。しかし、中野京子さんの読ませる文才と絵画との関連付けや強烈なエピソードで、歴史を見てきたように新鮮に印象に残りました。また、この本の構成も章ごとに近い年代、関連性を持たせて書かれている...

ヨーロッパの王族たちは同じ名前が多いし近親結婚もしているので、勉強してもすぐ混乱してしがちです。しかし、中野京子さんの読ませる文才と絵画との関連付けや強烈なエピソードで、歴史を見てきたように新鮮に印象に残りました。また、この本の構成も章ごとに近い年代、関連性を持たせて書かれているので、同じ位の時期に別の国で何が行われていたのか、また、誰と誰とか繋がっているのかが良く分かり、歴史を立体的に捉えられる点で良い構成だと思いました。

Posted byブクログ