三島由紀夫の愛した美術 の商品レビュー
読後、わが本棚から芸術新潮1995年12月号「特集/三島由紀夫の耽美世界」を引っ張り出す。ありました。本書で紹介された名画や彫刻が、大きめの図版で掲載され、なおかつ、引用されたエッセイその他もほぼ再録されている。
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三島や澁澤は出せば売れる分野だから、いつものように食い物にした本かと思いきや、とてもしっかりした内容で、この編者たちに感謝。 特にセバスチャンの様々なヴァージョンを、三島の好みという視点から概観できたのは大きな収穫。 個人的にはラ・トゥールのセバスチャンが眼を引いた。
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三島はやはりギリシャやローマの猛々しい彫刻、芸術に大きな影響を受けていたのがわかる。 写真も非常によい。 三島文学と彼の個性がわかる。 昭和30年代に世界中を旅行していたのだから、相当に金持ちだったんだろうな。
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