身体知 の商品レビュー
子供を育てるというのは、「世の中思いどおりにならない」ということを骨の髄まで味わうということですからね(内田) ポルトガル語で「マオ・レゾルビーダ」という言葉があります。英語で無理やり言うと、badly resolvedとでもいうのでしょうか。ある地位を得て、ひとかどの人間のよ...
子供を育てるというのは、「世の中思いどおりにならない」ということを骨の髄まで味わうということですからね(内田) ポルトガル語で「マオ・レゾルビーダ」という言葉があります。英語で無理やり言うと、badly resolvedとでもいうのでしょうか。ある地位を得て、ひとかどの人間のように思われているけれども、実際には、自分の個人的な生活とか人間的成長を大事にしていない人、自分ではそういうことを解決したと思っているけれども、本質的には何も解決してない人のことをさすんです。(三砂) 評価コストって、けっこう深刻なシステム問題なんですよ。精密な評価をするということが自己目的化すると組織の中の人間は活気を失って、消耗していくんです。エビデンスもアセスメントもいいんですけれども、人間は有限なリソースしか持っていないということをwすれちゃいけない。大切なのは精密な査定にどこまでコストを使えば「勘定が合う」のかということなんです。査定のための負荷で本来の仕事に回すべきリソースが食われるというのは本末転倒なんです。(内田) 「妥協」と「許容」って、違うでしょう。自分と違うものが自分の世界に入ってきた時に「そういうものもありか」と思って自分の範囲を広げて応援するのは「許容」であって「妥協」じゃない。(略)異質のものを受け入れることが人間の自然だと言うことがわかっていない。それが人間にとってある種の尽きせぬ快楽であることがわかっていない。(内田)
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読了。月曜日、調子が悪かったが、なぜか読むことを止めれなく、一気に読んだ。内田樹が鬱病を2回やった話や離婚前の家事育児の気持ちが書かれていた。娘にも「あなたが歪んだ教育をしたせいで、私はこんな変な子になってしまった」と責められた話もあった。この人もスーパーマンじゃなかったんだと思い、人生みな大変なんだと思った。三砂ちづるも、出産は1回目は帝王切開、2回目は陣痛促進剤を使った出産で、本の中で紹介している良い出産はできなかったとあった。みんな苦労してるんだなと思い、私も人生頑張ろうという気持ちになった。
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内田先生と「オニババ化する女たち」の著書で何年か前に物議を巻き起こした⁉︎三砂ちづる先生の対談集です。 内田先生は日本古来の武道の心得と主夫体験から、三砂先生はお産の体験の重要性を説く立場からお二人とも、身体を通して得られる知性、知恵を語ってくれます。これまでのお二人の意図する考...
内田先生と「オニババ化する女たち」の著書で何年か前に物議を巻き起こした⁉︎三砂ちづる先生の対談集です。 内田先生は日本古来の武道の心得と主夫体験から、三砂先生はお産の体験の重要性を説く立場からお二人とも、身体を通して得られる知性、知恵を語ってくれます。これまでのお二人の意図する考えが随所に出てきます。 その中でも‥人間関係で傷つくのは、生命力を奪ってしまうようなタイプの人がそばにいるからとか自分の人間的成長を大事にしていない人、自分を解決できていない人は地位があって仕事をしていても人間として尊敬されない。‥歳の取り方が下手になってきた。無惨な老人が増えている。「枯れ方」がわからない。‥など思い当たるような言葉が満載でうなずきながら読みました。
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男手一つで子育てした内田樹と「オニババ」論の三砂ちづるが“おじさん”“おばさん”として提言! 「いいから黙って結婚しなさい!」……なんで? ●変なおじさん、おばさんが役に立つ ●ネガティブなオーラから逃げる武道の感受性 ●結婚の相手は結局誰でもいい ●何でオニババになっちゃうの...
男手一つで子育てした内田樹と「オニババ」論の三砂ちづるが“おじさん”“おばさん”として提言! 「いいから黙って結婚しなさい!」……なんで? ●変なおじさん、おばさんが役に立つ ●ネガティブなオーラから逃げる武道の感受性 ●結婚の相手は結局誰でもいい ●何でオニババになっちゃうの? ●夫婦のエロス的結びつきから家庭がはじまる 大きな価値観の変動のなかで個人が幸せになるための条件を、気鋭の学者たちがそれぞれ1人のおとなとして、家庭人として提言。結婚や出産にも流行があり、悲しい思いやつらい経験をした前の世代へのいたわりの視線をもちつつ、日本人が培ってきた身体の知恵、日本文化のもつ他者への愛情や距離の取り方についてまとめていく。「いいから黙って」、結婚したり出産したり、家庭をもったりして見えてくる人生の味わいを若者たちに見失わせてはならない。 ※本書は2006年バジリコ株式会社から刊行された『身体知――身体が教えてくれること』を文庫化したものです。
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帯表 男手一つで子育てした内田樹と 「オニババ」論の三砂ちづるが “おじさん”“おばさん”として提言! 「いいから黙って結婚しなさい!」 ・・・なんで? 帯背 結婚しなさい! 帯裏 変なおじさん、おばさんが役に立つ ネガティブなオーラから逃げる武道の感受性 結婚の相手は結局誰でも...
帯表 男手一つで子育てした内田樹と 「オニババ」論の三砂ちづるが “おじさん”“おばさん”として提言! 「いいから黙って結婚しなさい!」 ・・・なんで? 帯背 結婚しなさい! 帯裏 変なおじさん、おばさんが役に立つ ネガティブなオーラから逃げる武道の感受性 結婚の相手は結局誰でもいい 何でオニババになっちゃうの? 夫婦のエロス的結びつきから家庭がはじまる
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はぁ、内田樹はよいですね。 身体感覚に興味があり、読みました。 「オニババ化する女たち」三砂さんと内田樹さんの対談。女性の性・出産を軸に、身体感覚と個人の生き方、社会、組織のあり方についての対談。 目からウロコ。 ▼コミュニケーションと身体感覚について。 余白、ノイズ、それを感...
はぁ、内田樹はよいですね。 身体感覚に興味があり、読みました。 「オニババ化する女たち」三砂さんと内田樹さんの対談。女性の性・出産を軸に、身体感覚と個人の生き方、社会、組織のあり方についての対談。 目からウロコ。 ▼コミュニケーションと身体感覚について。 余白、ノイズ、それを感じる、受け止める、待つ感性。 ビジネスの現場では、費用対効果(費用は時間的コスト)を考えて、「結論から先に、論点をまとめて、決めない会議は必要ない」などと言われたりするもの。 それを否定はしないし、チームのメンバーがそうした配慮をすることはお互いの時間と、仕事の先にあるお客さんを大切にすることになる。 なんでもシステマチックにいかない部分、余白の部分が必要で、それが、身体感覚でわかる部分なのだと思った。 赤ちゃんが発達する過程において、「身体があらわすメッセージと、言葉にするメッセージが一致しているという経験を誰かを相手に感じることができれば、コミュニケーションの力がついてくる。」P168 「コミュニケーション能力が高い人というのは、『何を言っているかわからないメッセージ』であっても、それをちゃんと『聴きとって』『返事ができる』という能力。」「明確なメッセージを送受信するのがコミュニケーション能力ではない。」(P171) それをしているのは、母性的な関わりと子どもの関係と言っている。これは、組織にも言えるのではないかと思う。これっていいよね、これって大事だね、これが価値だね、やりたくないことだね・・・と、組織の中ではミッション、理念と言葉になっているものがどんなことかと、感じたことの共有。それは、うまく言葉にならないことも、まとまらないこともある。 もやもやとしたこと(ノイズ)から、共感する中で合意形成は生まれ、理念、目標も共有でき、未来を描けるものではないかね。 決めない、結論のない会議、おしゃべり、飲み会が大事ってことなのです。ファシリテーターとなる人、リーダーとなる人は、結論や効果をすぐに求めるのではなく、母性的な関わりが必要ってことですな。 個別支援の仕事やファシリテータにとって、母性、待つという姿勢、ノイズから感じ取ることはとても大切な能力ではないかと思う。
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早く結婚しろ、と言うのはいい男から順番に売れていくから、と内田氏。 どんな女の子とでもそこそこハッピーになれる才能がある、こだわり、好き嫌いがない、硬直したイデオロギーがない、そんな人がいい夫、と。 そういう人が好みかは別として、売れ残っていくのは確か。お互いに。
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買った後帯び見て愕然。 「いいから黙って結婚しなさい」 耳の痛い言葉で。 別れちゃってごめんなさい。 鬼婆予備軍でごめんなさい。 未来に希望が持てなくってごめんなさい。 別れたときに、私はこれで一生結婚しない可能性がとてつもなく増えたと思いました。 ...
買った後帯び見て愕然。 「いいから黙って結婚しなさい」 耳の痛い言葉で。 別れちゃってごめんなさい。 鬼婆予備軍でごめんなさい。 未来に希望が持てなくってごめんなさい。 別れたときに、私はこれで一生結婚しない可能性がとてつもなく増えたと思いました。 それは絶望的な感覚ではないのです。 わたしにはまだ、身が滅ぼされるような孤独と言うものが よく分かっていないのかもしれません。 元彼は、いい男です。 絶対に私のことを否定しません。 「別れてくれ」と言っても否定しないくらいですから。 今後この人と一緒になったとき、私はこの人となら生活できるだろうなぁと思いました。そんな人今までいませんでした。 でも、結婚とかそういうのがちらついたときに、 子供が生まれたらとかそういうの考えてみたときに、 わたし、パパにならんと育てられんわ。と言うような確信がありました。っていうか6年間付き合ってみてたどり着いた結論でした。 規律も、社会的なルールも、倫理観も、 およそ彼も持っているのでしょうが、 絶対にこいつは子供が出来てもそういうこと言わないだろうな、 「あなたについていく」 「あなたの言うことは正しい」 そういってやり過ごすのだろうなと。 ある意味とても楽で、死ぬほどしんどい。 あらゆることを否定しないけれど、 自分で絶対責任を取らない男。 わたしはきっと多分5年くらいはそのことに頭を悩ませていたのだと思う。 その結果が、今なのだと思う。 彼はいつだって、 「ほら、行くよ!」って 私が手を差し伸べるのを待っていた。 「よし、結婚するよ!」 「子ども作るよ!」 「子ども育てるんだから、私の指針に従ってよね!」 6年間で、彼の変わったところと、変わらないところを考えて、 しんどさばかりが積み重なって それが一生続くのだろうと思うと、 一気に心が疲弊して言った。 なんでも肯定してくれる男は楽だが、 責任を取るべきところや、自分が介入してこなければものごとがすすまないであろうことから、 うまく逃れようとする態度は とても疲れる。 わたしは、それでも彼といるべきだったのか。 分からない。 私の下した決断が 間違っていなかったと思えるように 私は今出来ることをきちんと一つ一つ 行って生きたい。
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内田樹と疫学の専門家・三砂ちづるの対談。非常におもしろかった。 面白い部分は多々あったが、出産関連の話が面白かった。 自分は第一子の出産の際に、妻の分娩に立ち会ってへその緒まで切ったのだが、なんとなくしっくりこないものがあった。なんとなく、「これは違う」と思っていた。ただ、そ...
内田樹と疫学の専門家・三砂ちづるの対談。非常におもしろかった。 面白い部分は多々あったが、出産関連の話が面白かった。 自分は第一子の出産の際に、妻の分娩に立ち会ってへその緒まで切ったのだが、なんとなくしっくりこないものがあった。なんとなく、「これは違う」と思っていた。ただ、その感情は誰にも言わないで来た。そうしたらこの本にそれについて書いてあってびっくりした。 三砂氏いわく 「私は出産というものはもともと猫が押し入れの隅で産むように、女性がそっと自分だけの世界にはいって、必要ならば誰か親しい女性の手を借りて産むものだと思っているので・・・。男はいらないのではないかと思っているのです」 おそらく妻のお産の時に自分が感じたのも、この感覚に近いものだと思う。 何か「私はこの場にいるべきでない」感じがしたのだろう。 それぞれが日ごろ考えているだろうことを中心に、それなりに相手の話にリンクさせて自分の考えを語っていく。二人の話はかみ合っていそうで、かみ合ってなさそうで、その辺の微妙さが愉快だった。 あとがきで内田氏が以下のように書いている。 「私たちがそのおしゃべりに熱中したのは、「あなたの言う通りの身体の感覚を私も有している」からではなく、むしろ「あなたの言うような身体の感覚について、私は今はじめて聞いた」と私たちが感じたからであり、それらの言葉をきっかけにして、私たちそれぞれの身体の中に新しい未聞の記号的分節が始まったことを愉しんでいたからだと思う。」 ほんと、この一節がこの本の内容を端的に語っている。
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内田センセイのおっしゃってることはだいたいいつもと同じです。 対談本なので相手によって、少しずつ切り口が変わるのが面白いです。 今回は女性問題に詳しい疫学の先生がお相手。 コミュニケーション論がとても参考になりました。
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