風の音が聞こえませんか の商品レビュー
美知がケースワーカーとして道を踏み外していく物語に思えてならない。晃は一度は再燃しながらも寛解したようでそれはよかったものの、佐伯は振り回されただけのような...
Posted by
読み出があるボリュームだぅたが、一気に読んでしまった 精神科医である先生による小説。 ケースワーカーである美知と精神を病んでいる晃。 難しい仕事だが、美知は懸命に彼に向き合おうとする 後半に向かってどう行き着くのかなぁと想像していた 美知の、彼のことをワーカーとしての仕...
読み出があるボリュームだぅたが、一気に読んでしまった 精神科医である先生による小説。 ケースワーカーである美知と精神を病んでいる晃。 難しい仕事だが、美知は懸命に彼に向き合おうとする 後半に向かってどう行き着くのかなぁと想像していた 美知の、彼のことをワーカーとしての仕事としてと、男性としての想いと複雑に絡み合って感情が揺れ動く様子がよく表れていて切なくなってしまった 「風の音を聞こえますか」は レッドツェッペリンの「stairway to heaven」の引用のようだが、晃がギターの話を振った時に機嫌が悪くなった理由はどこかに書かれていただろうか
Posted by
ストーリーはとても面白くて、精神科に携わる者として興味を惹かれた。 ただ、主人公のケースワーカーの女性の言動がフィクションにしてもあまりにもひどくて、いまいち感情移入はできなかった。 彼女自身の生い立ちももちろん色々あって、突発的な行動や身勝手な発言などは仕方ないと目をつぶる...
ストーリーはとても面白くて、精神科に携わる者として興味を惹かれた。 ただ、主人公のケースワーカーの女性の言動がフィクションにしてもあまりにもひどくて、いまいち感情移入はできなかった。 彼女自身の生い立ちももちろん色々あって、突発的な行動や身勝手な発言などは仕方ないと目をつぶることも必要かもしれないが、晃よりも余程症状が悪い。 とは言え、考えさせられる学びの多い作品だった。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
--- もし、愛した人が精神を病んでいたら--。幻聴や妄想に苦しめられ、アパートに引きこもった晃(ひかる)の訪問指導を引き受けた新人ケースワーカーの美知。晃と気持ちを通じ合うことは容易ではなかったが、美知のひたむきさに、晃は少しずつ心を開き始める。美知も晃の純粋さに安らぎを見出していく。だが、美知は晃の主治医・佐伯にも惹かれていくのだった…。優しさが溢れる筆致、美しいラストシーンが胸を打つ、究極の恋愛小説。
Posted by
胸にしんとくるラブストーリー。打算と自分の大切なことを貫くということの選択を迫られ、どういう決断をするか。何が幸せなのか。心の贅肉がそぎおとされて純化されるようなきれいな物語。
Posted by
難しいテーマにもかかわらず、重苦しいというよりはむしろ爽やかな気持ちになれたのは驚きです。 ラストの締め方も誰かの死や、元の鞘に収まって幸せに暮らすといった予定調和的で陳腐なものではなく、作者なりの考え方が充分に込められていると感じました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
幻聴、妄想に苦しむひきこもり青年と担当する新人ケースワーカーとの恋のお話。 難しい題材だと思うけど、精神科医の作者ならではの細かい描写が胸打ちます。 純粋ゆえにせつなく、苦しい恋が描かれていて、読んでいてつらくなります。 本人同士だけの問題ではなく、家族や友人、病院関係者との無視することが出来ない関係もちゃんと描かれている。 現実を直視し何を受け入れ、諦めなければならいかに向き合っていく姿に感動しました。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
前半の二人はとてもほほえましく、若干にやけます。 統合失調症とか忘れてしまうくらい、関係を保とうと努力する姿が眩しかった。 読み進めていくうちに、いろんな関係が交差して、大人の世界を垣間見た気が。 終わり方が個人的に少し腑に落ちない部分もあるけれど、次の展開がとても気になって一気に読めました。
Posted by
分裂病の青年と彼の主治医との間で揺れる恋。「もし、愛した人が精神を病んでいたら--」 筆者は精神科医だけあってお話がリアル。切ない気分になりたい時はぜひ。
Posted by
文庫化にあたり再読。 最初に単行本で読んだときほどの感動はなかった。最初に読んだのが2年前位だと思うけど、その間に私の感じ方が変わってしまったのか。
Posted by
- 1
- 2