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正岡子規 の商品レビュー

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2012/02/22

あるようでないような、正岡子規を色んな人が語る本。 雑誌っぽいかんじ。武将とかの歴史上の人物特集本とも近い。 正岡 子規=俳句、野球くらいのイメージしかなかったし、 崇拝者からみた正岡子規しか知らなかったため、威厳のある横顔の歌人と思っていたけれど、 友人の夏目漱石と芥川龍之介...

あるようでないような、正岡子規を色んな人が語る本。 雑誌っぽいかんじ。武将とかの歴史上の人物特集本とも近い。 正岡 子規=俳句、野球くらいのイメージしかなかったし、 崇拝者からみた正岡子規しか知らなかったため、威厳のある横顔の歌人と思っていたけれど、 友人の夏目漱石と芥川龍之介が正岡子規について書いたものを読むと、 たくさんの人に愛される破天荒で食いしん坊で可愛い人だなーと。 偏屈で頑固でなかなか人に気を許さないけれど、友達が多く、 そして呆れるような色々無茶振りをし、計画性がなく、夏目漱石に甘えててとても仲良し。 夏目漱石から見た正岡子規像がすごく魅力があるのは、 この二人仲がよかったからなんだろうな。 夏目漱石は 「子規は負けずキライだから、自分がひいてやらなきゃね」 「蒲焼取り寄せて食べ、君払っといてくれたまえって言った。びっくり。 帰りに奈良に寄るから、お金頂戴と言ってくるんであげたら、 “ 当地に於おいて正に遣つかい果はたし候“ と手紙を寄越してきた」 「子規が万松庵の奥座敷にドヤ顔で座ってた」 「俳句をつくれと強制してくる。子分みたいに人を扱うんだなあ」 と語る。 「例えば発句などを作れという。それを頭からけなしちゃいかない。けなしつつ作ればよいのだ。」 の取り扱い説明をしている夏目漱石はよき理解者だったんだろうな。 青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/1751_6496.html 芥川龍之介が「正岡子規については書いてる暇ないんですけど、 まああえていうならば、夏目先生と仲良しですよ、そして尊敬してます」 っていうのも、うわあ、芥川龍之介節炸裂だなーと。 青空文庫 http://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/3765_27347.html 本の評価は低いのは、筆者に知ってる人が少なかったから。 知る人ぞ知るなのかも知れないけれど、正岡子規は知名度高いんだから、俳句に詳しくない人だって手にとると思う。 その層のために、筆者の簡単な経歴や特色や代表作を紹介すれば あ、聞いたことあるなとか、~書いてる人なんだとか、 こういうジャンルの人も正岡子規に興味あるんだとか、 色々楽しみ方が増えると思う。 正岡子規を徹底解剖したり、もっと深く特集もできたはず。 あとは単純に読み物として、あまり面白くないページの割合が多かった。

Posted byブクログ