奇子(文庫版)(2) の商品レビュー
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奇子 2 手塚治虫文庫全集 BT-094 手塚治虫/著 出版社名 講談社 出版年月 2010年11月 ISBNコード 978-4-06-373794-3 (4-06-373794-2) 税込価格 990円 頁数・縦 454P 15cm シリーズ名 奇子 以上「e-hon」より引用 内容紹介 奇子 後編 1972.1.25-1973.6.25 ビッグコミック連載 短編 鉄の旋律 0974.6.25-1975.1.7 増刊ヤングコミック連載 白い幻影(まぼろし)1972.8.8 増刊号女性セブン レボリューション 1973.1.6+31-1.20 漫画サンデー連載 あとがき 手塚治虫 初出手塚治虫漫画全集96『鉄の旋律』1980.9.20発行 「奇子」解説 手塚プロダクション資料室長 森晴路 レビュー 前編が名作を予感させる設定、ストーリーだったが、後半竜頭蛇尾に終わった感が否めない。手塚自身のせいではなく、連載中不人気で早めに打ち切り圧力が加わったせいだと思われる。その証拠に「奇子」はビッグコミックの小学館から単行本化はされず、別の出版社から単行本化されている。 ラストも連載ではハッピーエンド風な終わり方だったが、単行本化の際に穴の中で奇子以外は全員死ぬアンハッピーエンドに書き直されている。 手塚は機会があればその後の奇子を描きたかったそうだが、実現しなかった。 マンガ作品というものは作者と読者のキャッチボールのようなものなのかもしれない。いくら書きたくてもそれを受け入れてくれる読者がいなければ、成立しないのだ。読者に迎合するメディアと言われても仕方ないのかもしれないが、ニッチなファンが物言うことができる21世紀の今なら、その後の奇子や本当に手塚が書きたかった奇子本編を描くことができるのかもしれない。 手塚の未完や打ち切りになった幻の作品をAIに描いてもらったらどうだろう? 紙数合わせで収録された短編も素晴らしい。「白い幻影」はブラックジャックを絡ませば、ブラックジャック作品に収めても違和感ないお話。「レボリューション」はストーリーテラーの力量の高さを感じる輪廻転生的な結末で「火の鳥」中世編にも通じる素晴らしさ。 満足度★★★*0.5
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おどろおどろしててよかった。江戸川乱歩好きな人なら好きそう。続き気になる。あとがきが「少年はグロテスクを獲得できるか。」という面白そうな題名だったのだが、読む前に図書館に返してしまったので、もう一度借りないと。
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戦後の田舎とはいえ、実際にこんな家族/村の雰囲気ってあったのだろうか。 ストーリーそのものとは関係ないが、アラフォーにはところどころ文字が小さく感じる箇所もあり、時々読むのが億劫に感じた(ゆえに一部はしょった)
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短編ではあるが、『レボリューション』がなかなか。記憶転生モノだが、昔見た山田太一のドラマ『最後に見た街』とモチーフが重なる。
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霜川事件、三鷹事件、松川事件をうまく織り交ぜつつ、戦後史の裏面を鮮やかに綴った手塚治虫の裏代表作のひとつ。どこまでもどこまでも暗い話に関わらず読者をまったく離さないのは、確実に漫画の神様・手塚治虫の力の成せる技です。文庫本に収録されている橋本治の解説「少年だった大人はグロテスクを...
霜川事件、三鷹事件、松川事件をうまく織り交ぜつつ、戦後史の裏面を鮮やかに綴った手塚治虫の裏代表作のひとつ。どこまでもどこまでも暗い話に関わらず読者をまったく離さないのは、確実に漫画の神様・手塚治虫の力の成せる技です。文庫本に収録されている橋本治の解説「少年だった大人はグロテスクを獲得することが出来るか?」も必見(『奇子』に触れられているのはごく一部ですが)。
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