遠い国のアリス の商品レビュー
自分以外の全てが変わってしまうと、かえって変なのは自分のほうになってしまう...なんて、考えるほど恐ろしいわ。 そもそも、時間の方向性が一定ではないかもしれないという発想は、私にはなかったな。相対論や不確定性原理までは(表面的には)知っていたけど、ゲーベル解やNUT解などの論理物...
自分以外の全てが変わってしまうと、かえって変なのは自分のほうになってしまう...なんて、考えるほど恐ろしいわ。 そもそも、時間の方向性が一定ではないかもしれないという発想は、私にはなかったな。相対論や不確定性原理までは(表面的には)知っていたけど、ゲーベル解やNUT解などの論理物理学の言葉にアレルギー反応を示す人もいるような気がする。
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パラレルワールドもの。 今野敏さんには珍しいファンタジーノベル。 20歳の人気少女漫画家・菊池有栖が迷い込んだ世界は・・。 迷い込んだ理由がほのぼの可愛らしい。 サクサク読めて面白かった。 (図書館)
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以前読んだことがあったのに、そのことを忘れて気づけば二度読み。 つまり印象は薄い作品。 小難しいパラレルワールドの設定は、よく考えられてて、なるほどと感心させられたかも。 とは言え、だから何?といった感じ。 この作家には珍しいジャンルのストーリー。
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ワンアイディアのSFという印象。 ミステリって大きな謎を物語の吸引力として持ってきて、読者を惹きつけると思う。ミステリに限らず、何らかの「この先どうなるのかな?」「この人はどんな人なんだろう」という興味があるから本を読み進める訳で。 それは魅力的な登場人物や世界だったり、緻...
ワンアイディアのSFという印象。 ミステリって大きな謎を物語の吸引力として持ってきて、読者を惹きつけると思う。ミステリに限らず、何らかの「この先どうなるのかな?」「この人はどんな人なんだろう」という興味があるから本を読み進める訳で。 それは魅力的な登場人物や世界だったり、緻密に組み上げられた構成だったり、文章のリズムの心地よさだったり、いろいろあると思う。多分に個人の趣味嗜好もある。 それで、この話は、割とワンアイディアだなぁという印象。 そしてそのアイディアが……うん、予測出来る上に、登場人物が……わぁってなる。1980年代に書かれたSFならこうなのかなぁ。 結局ビショップとは何であったのか。
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タイトルに惹かれて購入。 思ってたほど、がっつりファンタジーって感じではなかったけど面白かった。 途中、平行宇宙の話はちょっと難しかったけど…。 終わり方が好き。
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少女マンガ(TLモノ?)にありがちな設定で しかもかなりの年の差恋愛(?)なので(最近流行ってるし) 新しい話なのかなーと思ってたら 初出が1989年と知って吃驚した。 所謂パラレルワールドもののSF。 物理学の専門的な情報がたくさん出てきて判りにくい部分が多々ありつつも パラレルワールドの説明として棚に例える辺りがすごかったなと。 筒井康隆の『時をかける少女』に併録されていた 『果てしなき多元宇宙』以来の説得力だった。 (あの話は確か布の縦糸と横糸に例えてたはず) 20歳の少女漫画家と担当編集者のラブロマンスだったり 主人公が生み出した空想世界の人物が出てきて助けてくれるなど 設定はかなり少女まんが的ではあるものの 細かい部分を読んでくと男性が書いたものだなーという気はした。 ラストが若干尻すぼみな感じもそのひとつ。 戻った世界で有栖は西田さんとちゃんと結ばれたのかが気になるところ。 何よりもいちばん感じたのは 今野さんがこの話を20年以上前に書いていたという驚きと 改めて感じた作風の幅広さだった。
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主人公が少女漫画家だからかもしれませんが、ストーリーの流れも典型的な少女漫画の様な感じで、そういったものが苦手な方は少し堪える物があるのではないでしょうか。 内容も薄く、すぐ読み終わるのですが不完全燃焼感がぬぐえません。SF好きとしてはもう少し掘り下げてほしかったです。 西田が人間として出来過ぎていて、少し気持ち悪い。 正直に言うとつまらなかったです。
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改行ばかりなのと文章が説明的すぎて読みにくかった。斜め読みするにはちょうどいい感じ。つまらなくはなかったけれど、おもしろくもなかった・・・。
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少女漫画家の有栖がパラレルワールドに飛んでっちゃうお話。並行宇宙のとこらへん、がっつり文系の私にはややこしすぎた…。 こうやって異世界へ旅するテーマって昔からよく用いられてるけど、改めて本家 不思議の国のアリス&鏡の国のアリスは完成度高いなーと感心します。古いお話なのに。
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実は今野さんの作品はこれともう一作しか読んだことがありません。 今野敏って聞くと、警察系って印象が強くて、SFのイメージってありませんでした。 だからこそ読んでみたいな、って思い購入。 確かに他の方のレビューのように物足りない部分はあります。 ざっくり感があるっていうのか・・・...
実は今野さんの作品はこれともう一作しか読んだことがありません。 今野敏って聞くと、警察系って印象が強くて、SFのイメージってありませんでした。 だからこそ読んでみたいな、って思い購入。 確かに他の方のレビューのように物足りない部分はあります。 ざっくり感があるっていうのか・・・。 深みがない感じっていうのか・・・。 例えば、中世にトリップとか、未来に行っちゃう系が好きな人には物足りなさすぎるかもしれません。 ただ、読み手は楽しめるような話の流れだったので、悪くはないって思いますよ。 ハズレではないです。
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