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複雑さに挑む社会心理学 の商品レビュー

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5件のお客様レビュー

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2020/04/27
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※このレビューにはネタバレを含みます

人間の社会性について考える「社会心理学」のさまざまな知見を、 「適応」の観点と「集団ー個人関係」の観点からまとめた本。 参考文献や、興味を持ったら読んでほしい本リストなどがあり初学者にも親切で、興味分野のさらに深くに進みやすい印象を受けた。 著者が挑戦する大きなテーマである「分野間の有機的な連合に乏しい部分がある」という社会心理学の課題は読者にものしかかる。分量のわりに、咀嚼し読み切るのには時間がかかった。

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2020/04/08

高橋美穂『増補改訂 試験にでる心理学 社会心理学編』北大路書房(2009)「試験のための社会心理学ブックガイド」必読 「基本書をひと通り学習し終えた人にお勧め」

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2013/11/16

「適応」をキーワードに単純なゲーム理論の観点の話などから始まり、マイクロ‐マクロ関係を通じて、社会における人間の行動や認知(個人の価値観などがどのように社会からの影響をうけるのか)の仕組み、文化の成り立ちなどについて解説している。当然未完成ではあるが、豊富な参考文献もあり、将来へ...

「適応」をキーワードに単純なゲーム理論の観点の話などから始まり、マイクロ‐マクロ関係を通じて、社会における人間の行動や認知(個人の価値観などがどのように社会からの影響をうけるのか)の仕組み、文化の成り立ちなどについて解説している。当然未完成ではあるが、豊富な参考文献もあり、将来への展望も開けているような印象を受ける。楽しい一冊。

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2011/06/12

社会心理学の入門書として最適。適応理論とマクロ-マイクロのフレームワークで、社会心理学全体の体系的な解説を試みる。分かりやすく、基礎的な内容が網羅されている。

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2011/04/03

最近、集団が1つの意志をもった存在のようにある一定の方向に向かう事がよくあるように感じていました。 そこで「集団」の意志ってなんだろう?と思って読んだのがこの本です。 内容は、自分や自分の身の回りの人々が起こす行動が研究として分析されており、つい「確かに」と思ってしまいました...

最近、集団が1つの意志をもった存在のようにある一定の方向に向かう事がよくあるように感じていました。 そこで「集団」の意志ってなんだろう?と思って読んだのがこの本です。 内容は、自分や自分の身の回りの人々が起こす行動が研究として分析されており、つい「確かに」と思ってしまいました。 ゲーム理論なども心理学的な観点から考察されているのがおもしろかったです。 特に、グループになると各メンバーの最大能力を発揮できなくなる(ちょっと語弊がありますが)問題や、カテゴライズの問題や集団極性化の問題は考えさせられるものがあります。 社会心理学の中身についても興味深かったのですが、なによりも終章の「メタ理論」や「統合的な社会心理学」という考え方に共感しました。 これはつまり、トピックスがただ並んでいるのみで物語がない状態から、何かの視点を持ち込むことで物語として各トピックスを関連付けるということです。 キュレーションという言葉が一時話題になりましたが、それに近いものがあるのかなと思います。

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