異 の商品レビュー
111003読了 怖いというか気味のわるい三編 最初が江戸川乱歩で最後が江戸川乱歩訳だから江戸川乱歩成分おおめなんだけど、おちついてて好きな文章
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やっぱり、江戸川乱歩やポーは面白い。「世にも怪奇な物語」のアラン・ドロンのエピソードがこの「ウィリアム・ウィルソン」だったのね。
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古典ってやっぱり難しいなぁ、と思った。でもこのくらいの短編で、読みやすい本になっているので、スラスラとは読み進められなかったけど、面白い!と感じることができた。「人でなしの恋」が一番わかりやすく、楽しく読めた。 シリーズの他の本もチャレンジしたい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
江戸川乱歩「人でなしの恋」ビアスの蛇の話、ポーのウィリアムなんとかの話。乱歩の人でなしの恋は、いつ読んでも日本的な蔵の怖さの中にある怪しさとか、あのろうそくの感じとか、別に丁寧な恋愛の心理描写などはないのに映像が目の間に迫ってきてこころがドキドキするのがすごいなと思う。しっとりとした、漢字に感じるセクシーな雰囲気。別に誰だっていいの、その人の顔とかそういうの重要なのではないの。そうっと覗く蔵の中までのもどかしいがはやるきもちを抑えたり、夫を信じようとする気持ちの葛藤とかも、別に詳しく書いてなどいないのに、それをつれて蔵まで行く。ビアスの蛇の話、ポーの話は読んでいるとき以上に後がわくわくする。あ、面白かったな~って。蛇の話は、組み立て方とかがもうほんとにあっさりとした御伽噺調なのに蛇を見ているところの、真に迫る迫力があった。何でだろう。導入部分の引用が何度も頭の中をよぎる。「そういうことじゃないのにな」って。辛らつでユーモアにあふれてていねい。人のことをよく知っているなあ!と思う。ポーの話ももう読んでる途中から、先は見えてるし「あっそう」っていう「ポカーン」としたエンディングではあるのに、もどかしさや自暴自棄の本人の苛立ちとか、怖さとかがすごく読めるところがこの話全体の不思議さをまとめているように思える。あっけらかんと「なーんだそうか」で終わるところがないのがすごい。 どれもこれもある程度先が読める感じはあるんだけど、それ以上に描写がまさっていてひきこまれるというのがある。先が読めたって別にほかに読むところもあるし、面白いところは別にあるんやで!
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