新・新本格もどき の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
各短編ごとに有名作家作品を「もどい」ている 鯨統一郎作品のような、話が繋がっている短編集。 ≪あらすじ≫ 女性限定の怪しい教団に返り討ちにあい、記憶喪失になってしまった主人公・吉田さんが、首謀者とされるドクター・オーガの犯罪を暴く。 「人狼病の恐怖」 >二階堂黎人 作・人狼城の恐怖 もどき ≫人狼病に感染し狼人間となった4つの白骨死体の謎 「すべてがXになる」 >森博嗣 作・すべてがFになる もどき ≫顔と指先が焼かれた死体の謎 「覆面作家は二人もいらない」 >北村薫 作・覆面作家は二人いる もどき ≫覆面作家デビューしたかった男が密室で吹矢により殺害される 「万力密室!」 >西澤保彦作・念力密室!―神麻嗣子の超能力事件簿 もどき ≫万力で閉ざされた密室殺人とUFOの関係 「殺人史劇の13人」 >芦辺拓 作・殺人喜劇の13人 もどき ≫教団内で起こる殺人事件を題材とした推理小説のトリックとは 「夏と冬の迷走曲」 >麻耶雄嵩 作・夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) もどき ≫資産家の従兄弟同士が住む島で起こる連続殺人 「《おかずの扉》研究会」 >霧舎巧 作・《あかずの扉》研究会シリーズ もどき? ≫前話のつづきでありこの小説の最終話。真相を解明する。 ≪感想≫ チョット詰め込みすぎ感があったけど、各話ともトリックの出来が良かった。 もどく作品を知ってると、楽しい作品だと思う。「人狼病の恐怖」だと章の名が探偵編とかなってたり、「万力密室!」だとチョーモンインならぬチューモンインだったり。 残念なのが、自分は北村薫氏と芦辺拓氏の作品は読んだことがなかったので、他の話と比べると面白さが半減していたこと。元ネタを知らないと面白くないかも?
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新本格の名作をもどいた連作短編集! もとの作品をほとんど読んでいたので、結構楽しめた♪ でも、もどかれた作家さん達はかなり寛大だなぁ(笑) もとの作品また読み返えそう。
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「新本格もどき」第二弾。前作と微妙に繋がっている部分もあるので、順番どおりに読むことをお薦めします。そして本歌取りのような形式なので、元ネタとなる本も読んでおいたほうが。少なくとも、ミステリ初心者が手を出してはいけない本かもしれません。楽しさ半減してしまいます。 お気に入りは「夏...
「新本格もどき」第二弾。前作と微妙に繋がっている部分もあるので、順番どおりに読むことをお薦めします。そして本歌取りのような形式なので、元ネタとなる本も読んでおいたほうが。少なくとも、ミステリ初心者が手を出してはいけない本かもしれません。楽しさ半減してしまいます。 お気に入りは「夏と冬の迷走曲」。この見立ての意味って……(笑)。
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面白かった。けど、元ネタを知らないと細かいところはまるでわからないマニア向けの本。本格としても面白いけど。
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やっぱりさすが霧舎巧ですね。 とくに麻耶もどきの仕掛けはなかなかないいですね。 というかミステリー好きからするとニヤニヤです。
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新本格作家公認のパロディ、もどきシリーズの第二弾。オリジナルの作品や作者に対する愛が感じられる非常に凝ったパロディであるぶん、元ネタがわからないとツライかも。いろいろと詰め込みすぎて一つ一つの焦点がぼやけてる気も……
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