星のひとみ の商品レビュー
フィンランドの童話集。「星のひとみ」が大好き。深い雪の中、農夫がラップ人の子供を拾う。瞳に星の光を宿す不思議な女の子の話。
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※このレビューにはネタバレを含みます
ラップランドに伝わる民話集という形式の児童文学だが、実はすべて著者の創作。スカンジナビア北方(北極圏)に広がるラップランドに住むサーミ(この本が出版された当時はラップ人と呼ばれていたが、現在は蔑称とされる)は、狩猟・遊牧生活おくり、トナカイを飼って先住民で、アジア系の遺伝子も持つ。表題作は目に魔力を持つ少女の話。他にもトロルの話など興味深いし、文学作品としても出色の出来。
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「フィンランドのアンデルセン」といわれたトペリウスの童話集。 その自然と祖国や人々への愛情に溢れたお話は、北欧の伝説や信仰をふまえて、美しく、幻想的であったり、機知にとんで興味深い。 表題の『星のひとみ』は有名だが、私も子供の頃、少年少女世界の文学全集(小学館/昭和43年刊)の...
「フィンランドのアンデルセン」といわれたトペリウスの童話集。 その自然と祖国や人々への愛情に溢れたお話は、北欧の伝説や信仰をふまえて、美しく、幻想的であったり、機知にとんで興味深い。 表題の『星のひとみ』は有名だが、私も子供の頃、少年少女世界の文学全集(小学館/昭和43年刊)の北欧編で読んだ覚えがあった。 ただ、それともう一つ印象に残っていた(たぶん挿絵でだろう)お話は、この岩波の本には入っていなかった。何であったか気になって調べたら、『海からきためうし』という話で、昔の全集の北欧編にあった、トペリウス童話はこの二編だった。(印象に残っていた絵は、深沢邦朗氏によるものだったが、この全集はカラー画を結構載せていた) 今回は、上記の個人的な昔の謎(笑)も解けたし、岩波の復刊で、少しまとまったトペリウスのお話を楽しむことができてよかったです。
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子供の頃買ってもらった岩波少年文庫。 ロシアの児童文学で挿絵も素晴らしかったです。 不思議な力を持つ少女「星のひとみ」の悲しい運命を書いた表題作には子供心にもオトナの世界の哀しさのようなものを感じてました。
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