1,800円以上の注文で送料無料

日本探偵小説論 の商品レビュー

5

2件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    0

  3. 3つ

    0

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/03/09

どこがどう「日本探偵小説論」なのか、よくわからないが、ときどきハッさせる文がある。 327ページに「中島河太郎は、こうした乱歩「史観」にもとずいて、日本の探偵小説通史を組み立てた。中島の通史『史観』に反対するような対論は、今のところ、あらわれていない。」を読んで、日本漫画の通史「...

どこがどう「日本探偵小説論」なのか、よくわからないが、ときどきハッさせる文がある。 327ページに「中島河太郎は、こうした乱歩「史観」にもとずいて、日本の探偵小説通史を組み立てた。中島の通史『史観』に反対するような対論は、今のところ、あらわれていない。」を読んで、日本漫画の通史「手塚治・トキワ荘史観」への違和を表明している文章を読んだことを思い出した。

Posted byブクログ

2011/08/04

いつかこの日が来るのを予感していました。 見栄や体裁ではなく、あるいは負け惜しみでもなく、本当にあの名作・大著『北米探偵小説論』(1991年青豹書房刊行・1998年増補改訂版をインスクリプトより刊行・1998年全面改稿1千頁の決定版を河出書房新社より刊行・2006年日本推理作家...

いつかこの日が来るのを予感していました。 見栄や体裁ではなく、あるいは負け惜しみでもなく、本当にあの名作・大著『北米探偵小説論』(1991年青豹書房刊行・1998年増補改訂版をインスクリプトより刊行・1998年全面改稿1千頁の決定版を河出書房新社より刊行・2006年日本推理作家協会賞受賞作全集69として双葉文庫より刊行)を読んだときに、彼がこういう外国産ミステリーの批評だけにとどまるわけがなく、きっと必ず国産ミステリーについてもアプローチしてくるはずだと思っていました。 しかも≪日本探偵小説論≫としてすでに私たちは、権田萬治や笠井潔のすぐれた著作を持っていますが、前者は博学な評論家としての俯瞰に幻惑されるような、啓蒙書として多大な影響を受けたいわば大恩人だったのですが、あるいは後者については、文学・小説論に哲学・思想的な分析・論述を導入して鮮明に明解に解析した功績は絶大なるものがあるはずですが、もうひとつもっと野崎六助のような熱狂的な小説好き・小説読みが書いた熱い血がほとばしるようなものを密かに待望していたのでした。 もう少し後述します。

Posted byブクログ