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仮面警官 の商品レビュー

3.3

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2011/02/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

本作に出てくる南條(なんじょう)刑事が追うのは、 女子専門学生の殺害事件です。その後も同様の犯行が あり、犯人を南條刑事は追う事になります。 ですが、その犯人には自分の娘を思う心温まるエピソ ードがあり、犯人にも人の心があった事がヒシヒシと 伝わってきます。 その為、娘を思うがあまりにも犯 行を行ってしまった犯人には、少し同情する感すら覚 えます。 果たして、南條刑事は犯人を捕まえる事が出来るので しょうか?また、本作には色々と回収されずに終わる伏 線がありますので、紹介します。 <伏線> ・南條刑事が警察になる前に、ある事件で本物の拳銃を 渡した義眼の男の正体は? ・南條刑事の元カノ(真理子(まりこ))の父親であ  る陳香弥(ちんこうえい)は、何故、警察関係者と  思われる堀之内と影山が知り合いなのか? ・定年間際の刑事である多治見(たじみ)刑事が追う  8年前の暴力団組員殺人事件には何があるのか? ・未来の亡くなる人の数が分るユキの能力は、いつか  ら? ・財前と知り合いの様である目の見えない女性沙織と  の関係は? 次回に期待しつつ、☆3つです。 興味がありましたら、ご覧ください。

Posted byブクログ

2011/01/11

文庫書き下ろしの警察小説。デビュー作の トリッキーさと比べるとかなりオーソドックスな 印象を受けますが、読み進めるうちに入り組んで 捩じれていく事件の構図に翻弄されていきます。 その翻弄されっぷりは...結構気持ちいいです。 (恐らく)主人公であるハコ番勤務の警察官の 「南條」...

文庫書き下ろしの警察小説。デビュー作の トリッキーさと比べるとかなりオーソドックスな 印象を受けますが、読み進めるうちに入り組んで 捩じれていく事件の構図に翻弄されていきます。 その翻弄されっぷりは...結構気持ちいいです。 (恐らく)主人公であるハコ番勤務の警察官の 「南條」自体がそもそもある事件の犯人だという 非現実的かつトリッキーな設定。そこからその事件を ひたすら追う定年間近な老刑事、そして「南條」の所轄 で起る連続通り魔事件...いくつかの事件が絡み合って 結末へつ進んでいきます。 通り魔事件自体は「南條」の活躍で解決を見る事に なるですがその南條の抱える事件自体はやはり霧の中... 最後のページに登場する黒幕も本編のどこで登場したのか 全く覚えていないような伏線の張り方にしてヤラれました。 読む毎に面白くなってる作家さんですね。

Posted byブクログ

2010/11/19

殺人が起きて、もしかしてこの人が犯人か?と匂わせておいて、実はそのまんまその人が犯人でしたーみたいな前半にはズコーっとなったけど、そこからが面白い。 最初は点である色々な人間関係が、やがて繋がってひとつの線になる。線になりすぎてごちゃごちゃしすぎて、最終的に消化不良になってる気も...

殺人が起きて、もしかしてこの人が犯人か?と匂わせておいて、実はそのまんまその人が犯人でしたーみたいな前半にはズコーっとなったけど、そこからが面白い。 最初は点である色々な人間関係が、やがて繋がってひとつの線になる。線になりすぎてごちゃごちゃしすぎて、最終的に消化不良になってる気もするけど、纏め上げたのは凄い。 すごいけどそれが面白いかどうかは別問題。

Posted byブクログ

2011/09/04

結構面白かった!前作の「怨み返し」では、なんとも救いが無くて苦しかったけど、今回はちょこっと救いもあって。登場人物がほぼ全員〇〇〇っているのがすごい。ここまで徹底して〇〇〇っているのって、あまり無い。 物語が”偶然””直観”に頼っている部分もあるけど、一気に読ませる構成が上手い。...

結構面白かった!前作の「怨み返し」では、なんとも救いが無くて苦しかったけど、今回はちょこっと救いもあって。登場人物がほぼ全員〇〇〇っているのがすごい。ここまで徹底して〇〇〇っているのって、あまり無い。 物語が”偶然””直観”に頼っている部分もあるけど、一気に読ませる構成が上手い。複雑に絡み合う相関関係もなんとかすっきり頭に入るのは、一重に構成の賜物。ちょっと詰め込み過ぎなのが玉に瑕。

Posted byブクログ