家のない少女たち の商品レビュー
壮絶な虐待やイジメから家出、売春へ。少女たちへのインタビューをまとめた本。 まさにブルースな内容。みんなほぼ無茶苦茶な家庭と親の元を逃げ出してカラダを売っている。 MDMAをつぶして粉末にして、ペプシで鼻うがいしておいて鼻から吸引(スニッフィング)するとかなり効くらしい。そん...
壮絶な虐待やイジメから家出、売春へ。少女たちへのインタビューをまとめた本。 まさにブルースな内容。みんなほぼ無茶苦茶な家庭と親の元を逃げ出してカラダを売っている。 MDMAをつぶして粉末にして、ペプシで鼻うがいしておいて鼻から吸引(スニッフィング)するとかなり効くらしい。そんな中毒系なエピソードもある。 子供には愛情が必要なんだな~と当たり前の事にあらためて気づかされる本だった。愛情がないとおかしくなっちゃうのが良くわかる。 子を持つ親全員と、女の子を愛するすべての男に読んでほしい傑作です。
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今の社会がはらむ問題が書かれている と思う どうにかしてやりたいと思っても、 私が単純に目の前の人を救えば犯罪者だ 現在の社会がつくったセーフティーネットで生きる事が苦痛の人間はどうやっていきればいいのだろう? いろいろ考えさせられる。 これに関してはもっと突っ込んで考えたい...
今の社会がはらむ問題が書かれている と思う どうにかしてやりたいと思っても、 私が単純に目の前の人を救えば犯罪者だ 現在の社会がつくったセーフティーネットで生きる事が苦痛の人間はどうやっていきればいいのだろう? いろいろ考えさせられる。 これに関してはもっと突っ込んで考えたい。 実際にも触れてみたい 今年読んだ本の中でも上位だな
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「ー」 なぜ家出をするのか、平和な家庭で生活してきた人には分からない。 もしかすると自分もそのような境遇にいたとは誰も考えない。 無知のヴェールは現実的でない。 だからこそ、知ろうとしなければならないと思う。 たとえその痛みがリアルには感じられなくとも。
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風俗業や援交が、家で少女たちの居場所になっていた。 性産業の規制が厳しくなっても、彼女たちの人数は減少しない。それは、なくなった居場所をまた他の場所、違法行為に求めるだけであり、法の改正は彼女たちを守っていることにならない。
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家庭で十分な愛を受けなかった場合に、女子の方がより悲惨な事になるイメージ。 家出少女が家出をするのは ◇居続けるに耐えない家庭が増えた245 から。また、 ◇家庭(多くは母子家庭)の貧困245 だという。 あとがきにおいて著者は、母子家庭の救済、並びに、児童養護施設及び、よりハ...
家庭で十分な愛を受けなかった場合に、女子の方がより悲惨な事になるイメージ。 家出少女が家出をするのは ◇居続けるに耐えない家庭が増えた245 から。また、 ◇家庭(多くは母子家庭)の貧困245 だという。 あとがきにおいて著者は、母子家庭の救済、並びに、児童養護施設及び、よりハードな問題を抱えた児童が入所する児童自立支援施設の充実を訴える。施設については、忍耐や専門的な知見を必要とするにもかかわらず、腰掛けの先生が多いのが実態だそう。 特に印象的だったのは、売春で稼いだ金で家族をしっかり養っていた第四章「大阪のババ子」。 ◇「あんな、ウチ、小学校のときのあだ名って『ババ子』やねん。ババゆうて、大阪や、うんちのことやん。でもホンマ、ウチ、ウンチ羨ましいて思った。ウンチ流したらおしまいやん。うち、ノグソやねん。野ざらしやん。」71 ◇援交でもなんでもええから、金ぎょうさん貯めて、通信で大検とる。大阪でババ子ゆうて、本に書かれたら地元のアホら、見てわかるやろ。あんたら、誰がババかよう考えぇや。心がババ付きなんは誰や82 そして、泊め男坂ちゃんの背徳感が凄い。 ◇「やっぱり三十代でインポでもなくて、十代の子が目の前で下着脱いで股開いてるのを見て、我慢するのはキッツイですよ。つらかった。後悔は、その誘惑に一回負けてしまったこと。90-91 あと豆知識として、MDMAをスニる(鼻腔吸引)する時は、ペプシで鼻うがいをするものらしい。175
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日本の貧困問題について思索していたところ、この本に出会った。最初は興味本位だったが、家で少女たちの人生の凄まじさと何とかサバイブしていく力強さと互助に、強い興味を抱いた。結論としては高齢者に予算が行きがちな日本だが、未来を担う児童福祉にこそもっと予算を投じ、虐げられている少女少年...
日本の貧困問題について思索していたところ、この本に出会った。最初は興味本位だったが、家で少女たちの人生の凄まじさと何とかサバイブしていく力強さと互助に、強い興味を抱いた。結論としては高齢者に予算が行きがちな日本だが、未来を担う児童福祉にこそもっと予算を投じ、虐げられている少女少年たちのセーフティネットを厚くすべきだ、ということなのであるが、そういう難しい制度論はすべてあとがきに廻し、凄まじかったりたくましさに感動する具体的なエピソードにFocusしている構成がよかったと思った。 先進国なのに凄まじい貧困と差別があること、一方で、これが世界だとどれぐらいもっとすごいことになっているのかと思うと、いろいろ考えずにはいられない。 社会の一側面を目をそらさず、こういう現状があることをしっかりと認識して、何かしていきたいと思う一冊であった。
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家出をする少女と援交の関係がよくわかった。 親は子供をいじめたり叱ったりストレス解消のためにしてはいけないと強く思った。
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「最貧困女子」に比べると、少女達がどのような経緯でその環境に身を置かざるを得ないのかという考察は少ない。 しかし、その取材内容は普通ではけして知ることのできない凄まじいものである。 虐待や貧困からの、家出、援助交際など負のスパイラルが続く。彼女達も「普通」の環境で生きていく適応能...
「最貧困女子」に比べると、少女達がどのような経緯でその環境に身を置かざるを得ないのかという考察は少ない。 しかし、その取材内容は普通ではけして知ることのできない凄まじいものである。 虐待や貧困からの、家出、援助交際など負のスパイラルが続く。彼女達も「普通」の環境で生きていく適応能力、精神面の安定などを持つことができずにもがいていたりする。 特に虐待は実の親がするだけに、本人に負わす傷の大きさはとても深く根が深い。やりきれない気持ちになることも多々あるが、これも現実なのだ。
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『世界で一番幸せだった』の章に胸を打たれた。 母に虐待を受ける多重人格少女の取材の後、公園に母親が押しかける。 ライターの鈴木さんと、娘と、母と、3人での会話。 母親は幼くして、父親を自殺で失い、母に虐待を受けて育った。 だから、母親は父性というものを知らない。 それなのに、...
『世界で一番幸せだった』の章に胸を打たれた。 母に虐待を受ける多重人格少女の取材の後、公園に母親が押しかける。 ライターの鈴木さんと、娘と、母と、3人での会話。 母親は幼くして、父親を自殺で失い、母に虐待を受けて育った。 だから、母親は父性というものを知らない。 それなのに、母親は「娘が父性が足りず、自立できない子になってしまったら困るから。」そう言って、娘に虐待をし続けてきたそうだ。 どうして、母親は自分自身が虐待を受けていながら気づかなかったんだろう。咀嚼できず、幼き日の記憶を封印したという言葉のとおりなのかもしれない。 家出や援交をしている少女のほとんどが虐待の経験がある。 だけど、その親自身が虐待経験者。負の連鎖。 娘の彼氏、娘、母親、ライターの鈴木さんの4人で居酒屋にその後何故かいったエピソードはすごくすごく温かかった。物語じゃないから、幸せは続かず、その後、娘は彼氏と別れた・・というのが辛い。 だけど、そうやって彼女たちはまた生きていくんだと思う。一生を共にする人を見つけるために、生きていくんだと思う。
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○ルポライターの鈴木大介氏の著作。 ○家出少女、援助交際を繰り返す少女へのインタビューを元に、”なぜそのようなことをしているのか”という疑問への回答を通じて、その実態に迫る作品。 ○鈴木氏の他の著作を読んでから本書を読んだが、一言で”すさまじい”という印象を持ち、衝撃を受けた。 ...
○ルポライターの鈴木大介氏の著作。 ○家出少女、援助交際を繰り返す少女へのインタビューを元に、”なぜそのようなことをしているのか”という疑問への回答を通じて、その実態に迫る作品。 ○鈴木氏の他の著作を読んでから本書を読んだが、一言で”すさまじい”という印象を持ち、衝撃を受けた。 ○決めつけることは適切ではないが、「虐待」「貧困」というのが、大きな決め手になっていることが多いということが分かった。 ○売春がこれほど身近で簡単に行われているということも衝撃的だったが、それと同様、親による虐待や貧困も、身近にあるということが、意外でもあり、自分の視野の狭さを感じた。 ○「援助交際=悪」なのではなく、その原因を取り除くことが出来ず、手をさしのべられない社会こそが悪であり、改善が必要なのだろう。人ごととは思えない。 ○著者の取材力が素晴らしい。
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