サガンという生き方 の商品レビュー

山口路子【著】

2023/07/13

この本を読んだ翌日に『悲しみよこんにちは』を購入して読んだ。

芸術家は子供を愛せないと言い切るのは良くないかもしれないが、自分がいちばん子供で愛されたいのかもしれないと感じた。

2020/06/27

サガンの人生が興味深すぎて一瞬で読み切ってしまいました。そしてこれからサガンを読み漁る未来が容易に想像できます…

2016/11/04

サガンという人について、サクッと知りたいときに読むのをおすすめする。
ある程度作品を読んでいる人には物足りないかも。
ただ、著者のサガン愛は伝わってくる。

2016/01/25

もしサガンが生きていたら。この本を読むたびに繰り返し考えずにはいられない。

作品以上に生き方が「作家」だった。それはサガンの人生を貫いた「世間が盲信している物に対する絶えることのない懐疑」であり、物事の本質を見極め続けようとする、純粋さと誠実さだ。

サガンは生涯、自らに誠実に生きようとした。それは自分に正直に生きることに他ならない。そのことによる世間との齟齬や誤解と戦い、時には諦念を抱き、ストイックに自らを鼓舞し続けていたのではないか。

それでいて、自分の作品の評価を異常に気にしたり、常に愛する対象がいなければ精神的に不安定になる。精神薬に頼り続け、破滅的に生きた晩年。人間の弱さも強さも取り繕うことなくむき出しのまま生きた彼女の清廉さを感じる。

そう、もしサガンが生きていたら。
きっと親友になれた。親友のいない私はふとそんな事を思うのだ。

2011/11/01

サガンの恋愛観や人に対する興味がとっても好き！私も彼女のように対話を重んじる生き方をしたいなぁ。

「あなたは恋していらっしゃいますか？何をお読みですか？」

「あなた方、親愛なる読者たち、あなた方はどんなふうに生きているのですか？人生によって動きがとれなくなってしまう以前に、あなたは誰かを愛しましたか？それから、あなたのほんとうの目の色を、ほんとうの髪の色を言ってくれた人はいましたか？みな誰もが孤独を感じ、あなたと同様、ほとんど死以上に生きることを、恐れているのだということを、あなたは知っていますか？」

2011/08/09

サガンは、彼女の生きた時代の象徴だと思う。人との係り合いをすごく大切にした反面、やや刹那的な生き方も垣間見える。
彼女の友達、恋人、家族への思いの言葉はほんとに身にしみる。

2011/06/05

サガンの強い意識とブレない生き方、
まさに私がなりたい女性像である。芯のある生き方を教えてくれた本。

2011/04/15

「破壊を受け入れる」という表紙の文字に惹かれた。
サガンという人は全く知らなかった、けれど今回こので出会えた事を嬉しく思っています。
「孤独」これこそ私がずっと考えている人間としての課題だと、改めて確認しました。

2011/02/03

破滅的な生き方が取り上げられるサガンだが、著者はその生き方にある種の美学を感じ、暖かい視点で彼女の人生が語られる。そのせいか、とても明るい気持ちで、この本を読み終えた。
ずいぶん前にサガンの翻訳本はほとんど読んだが、又久しぶりに読んでみようかなぁと思った一冊。この著者の『ココ・シャネルという生き方』も読んでみたくなった。文庫の表紙もラメっぽくてオシャレ。