絶対安全少年 の商品レビュー
再読。長野まゆみさんの少年観がよく分かります。 少年観、美少年観が至極真っ当です。ヴィスコンティの映画…って書かれてるからビョルン・アンドレセンさんのことでもあると思う「まつりあげられたほうは、さぞ困惑したことだろう」って記述で、長野さんはやっぱり信頼できると思いました。単行本で...
再読。長野まゆみさんの少年観がよく分かります。 少年観、美少年観が至極真っ当です。ヴィスコンティの映画…って書かれてるからビョルン・アンドレセンさんのことでもあると思う「まつりあげられたほうは、さぞ困惑したことだろう」って記述で、長野さんはやっぱり信頼できると思いました。単行本で出版されたの2001年っぽいのにその頃からこれか…さすが。先日、ビョルンさんのドキュメンタリー観たのですが『ヴェニスに死す』から『ミッドサマー』に至る現在までずっと困惑してるし「自分を俳優だと思ったことはない」って仰っててつらい……脱線しました。 葛原妙子さんと塚本邦雄さん、北園克衛さんの作品をもっと読みたくなりました。 長野さんの描く少年はひとつの美だけれど、確かに物語の中にしかいない。他の作品にも、長野作品と同じ世界に生きてるな…という少年はいるけれど、現実には居ない。そりゃそう、傲慢と紙一重で気高く、友人はいるけど気質は孤高で、粗野だけど下品ではないという振る舞いが自然と身に付いているのはかなり難しいです。
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長野先生ワールド全開で面白い!のだけれど、自分にもっと本書で語られるものに造詣があればと思わずにはいられないので星4つにしておく。 もう一回出直したいと思う。
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短歌の「BL読み」があるとのことで、ツイッターで勧められ購入。 初めて読んだ長野作品であり、これがきっかけで彼女の作品と、彼女の少年ワールドにどっぷり嵌まってしまった。 少年の自作辞典、という名目で彼女の世界を構成する要素が集められた一章が印象的で、「こういうのがあるんだなあ」と...
短歌の「BL読み」があるとのことで、ツイッターで勧められ購入。 初めて読んだ長野作品であり、これがきっかけで彼女の作品と、彼女の少年ワールドにどっぷり嵌まってしまった。 少年の自作辞典、という名目で彼女の世界を構成する要素が集められた一章が印象的で、「こういうのがあるんだなあ」と、夢中になって読んだ。
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特製《豆蔵辞典》の3兄弟が面白い。 特に愚かな方の兄が好きでした。 「日交ぜ」一日置きに、という意。 消してしまわぬよう、おおいに使いましょう。
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長野さんのいろいろが入った一冊。なかなかのボリューム。 一番おもしろかったのは最後の方のエッセイで、美少年について語ってるもの。長野さんにとっての美少年がどういう存在であるのか書かれていて、うんうんと頷いてみたりへええええと感動してみたり。 美少年なんてそうそう実在するもんじゃな...
長野さんのいろいろが入った一冊。なかなかのボリューム。 一番おもしろかったのは最後の方のエッセイで、美少年について語ってるもの。長野さんにとっての美少年がどういう存在であるのか書かれていて、うんうんと頷いてみたりへええええと感動してみたり。 美少年なんてそうそう実在するもんじゃない、美少年は完璧なんだ、だから書くんだ、と。やっぱり少年いいわと再確認。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
内容(「BOOK」データベースより) 多額の借金を背負ってしまった学生の緑朗は、 多額の報酬を謳った求人に応募する。 衣頼人は緑朗を見て 「君ならば私を愉しませてくれそうだ」と笑う(「遊郭の少年」)。 短篇にエッセイ、特製『豆蔵辞典』に読み違え 「少年」詩歌集…著者の世界観満載の名著が待望の文庫化。 +++++++++++++++++
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まぜこぜって言うか、チャンポンって言うか、そんな感じて、総じては物足りない。 最初の短篇位しか印象に残らない。 ホントにファン向けってヤツだと思う。
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2011/01/11 単行本版を読んでから文庫化を楽しみにしていた。内容は忘れてしまっていたが、この世界が好きだと感じだとことは覚えていて、こちらでも楽しめた。勝手なことをいうと強い開き直りというか、著者が遠慮なしに少年のことだけ書いたという印象。どれほど著者が“少年”という存在...
2011/01/11 単行本版を読んでから文庫化を楽しみにしていた。内容は忘れてしまっていたが、この世界が好きだと感じだとことは覚えていて、こちらでも楽しめた。勝手なことをいうと強い開き直りというか、著者が遠慮なしに少年のことだけ書いたという印象。どれほど著者が“少年”という存在にこだわっているのかが伝わってきておもしろい。男性作家がいつでも少年に戻れると考えている、甚だふてぶてしい思考に突っ込んだくだりは爽快で、おもわず何度も肯いていた。読み違えの章が大好きで、何度も呟いては舌の上で味わった。好きなひとにはたまらない本。
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「少年」が好きな人って確固たる理想像があるよね、と。 自分はショタからおっさんまでなんでも来いなもので。
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一応自分的には小説のカテゴリには入れているけど雰囲気重視の為か、内容が短いためか小説としては面白みに欠ける。 『豆蔵辞典』に関しては、どっかで聞いたことある様な無い様なカタカナのカッコイイ語句について辞典の様に書かれているので好きではあるが・・・それでも『面白い!』とする根拠にか...
一応自分的には小説のカテゴリには入れているけど雰囲気重視の為か、内容が短いためか小説としては面白みに欠ける。 『豆蔵辞典』に関しては、どっかで聞いたことある様な無い様なカタカナのカッコイイ語句について辞典の様に書かれているので好きではあるが・・・それでも『面白い!』とする根拠にかける。 また作者の少年観については分る部分も有り、また思い込みすぎだろという部分も有り・・・; 全編において趣味の本。 まぁ、そんな考え方もあるんだなと、人生の勉強にはなりました。
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