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学校のセンセイ の商品レビュー

3.7

85件のお客様レビュー

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    11

  2. 4つ

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  3. 3つ

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  4. 2つ

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2024/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

桐原一哉 高校教師。大学を卒業してから二年間、地元埼玉で塾の講師をしていた。名古屋の教員採用試験に受かり、私立高校で勤務二年目。男子ハンドボール部の副顧問。 中川亜由美 高校時代の同級生。美人の部類で、仕事も総合職で旅行会社の企画室にいて、海外出張もしょっちゅうしてるエリート。名古屋勤務。 浅見勇一 高校時代の同級生。中川とは大学も同じ。薬剤師。地元埼玉のショッピングセンター内の流行の大型ドラッグストアに勤めている。 永野 キングオブ生真面目かキングオブ気遣い。美人っていうより可愛い。メガネで、いつもシンプルな服で、おとなしそうで、いかにも「教師」って感じ。桐原の一つ年下。男子ハンドボール部の顧問。国語教師。 溝口 学年主任。理科の教師。 吉田 数学教師。生まれてからずっと名古屋。桐原と同い年。 裕太 永野先生ファンを公言する生徒。 佐藤那由多 品のないコギャルの典型的なヤツ。 若竹優花 桐原にプライベートなことをいろいろ質問する。 坪井大地 ハンドボール部部長。 イエロー女 月森小枝。桐原の向かいのアパートに住んでいる。営業事務の派遣社員。 赤ヴェスパ君 大沢涼。市外のかなり偏差値の高い私立高校の生徒。 美麗 ホスト。

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2023/12/24

壮大なカタルシスがあるわけでもないし、グッと惹きこむインパクトがあるわけでもない。なのに、えもいわれぬ中途半端さ (文章力などではなく) が不思議と面白い。

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2023/07/08

生徒や同僚との関わりが面倒くさいといいながらも、内面が変化していく主人公。いい先生、というか、いい青年ではないか。 しかし…。モテますね。

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2023/01/12

主人公の高校教師の独白形式で書かれている。かなりくだけた口語で、「っつーの」とか「じゃねーし」みたいな言い回しが多用されているのが苦手だった。 主人公は自他ともに認める面倒臭がりだけど、おそらく器用にいろいろとこなせるタイプ。少し羨ましい。 主人公含め、登場人物それぞれのキャラを...

主人公の高校教師の独白形式で書かれている。かなりくだけた口語で、「っつーの」とか「じゃねーし」みたいな言い回しが多用されているのが苦手だった。 主人公は自他ともに認める面倒臭がりだけど、おそらく器用にいろいろとこなせるタイプ。少し羨ましい。 主人公含め、登場人物それぞれのキャラをあえてわかりやすく立たせているって感じがする。そのためか、砕けた口語の独白のせいもあってか、ラノベとか漫画みたいな印象を受けた。 主人公は自分を教師失格と思っているみたいだけど、実際は全然そんなことなくて、わりといい教師やってるなって思う。 面倒臭い面倒臭い思いながらも、つい口では調子のいいことを言ってしまい、なんだかんだ帳尻合わせのように行動する、というのがパターンになっているだけなのでは? ちょっと面倒なタイプの面倒見いい奴なのでは? そこがくすっとおかしく、かわいい。 それからこの物語の舞台が名古屋なので、名古屋の地名や方言や文化がちょくちょく出てくるのが嬉しかった。 実際の名古屋の学校なんて、先生も生徒ももっと名古屋弁でコテコテだけどね。

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2023/01/10

 飛鳥井千砂さん、初読です。2007年の発表でやや古いのですが、著者20代の作品でした。  タイトル通り、高校教師のお話です。ただ、よくありがちな困難を乗り越えての成長譚ではありません。ちょっと変わってるんです。  何がって、主人公の〝人そのもの〟です。友人から〝キングオブ面倒...

 飛鳥井千砂さん、初読です。2007年の発表でやや古いのですが、著者20代の作品でした。  タイトル通り、高校教師のお話です。ただ、よくありがちな困難を乗り越えての成長譚ではありません。ちょっと変わってるんです。  何がって、主人公の〝人そのもの〟です。友人から〝キングオブ面倒くさがり〟と呼ばれ、上辺の誠意はそこそこだが熱意はなしという、教師としてどうなのよ!と、突っ込みどころ満載なんです。  ところが、物語が主人公・桐原の視点で、かつ一人称で心の内なる言葉が独白のように語られて進むうちに、なぜかテキトー、いい加減、ドライにもかかわらず、周囲との関わりの中で、桐原に少しずつ心理変化を起こさせるのです。これが、読み手の印象変化につながります。  多分、人は多面的なのに、主人公の表も裏も炙り出し、若者の正直なモノの見方・考え方を鮮やか・リアル・精緻に描き切る著者の筆致力の成せる技なんだと思います。  周辺の人物の書き分けも見事です。友人、女友達、学校の同僚や生徒、アパートの隣人など、特徴付けがよくなされ、主人公との絡みも興味深く読み進められました。  この主人公を擁護するわけではありませんが、教師も人なんですよね。「聖職」などと死語のような言われ方をした時代もあったでしょうが、どんな職業にもいろんな人がいる(困った先生は最近の方が多いのでは?)のは当たり前で、著者は、たまたま一人の若い教師の日常を切り取り、瑞々しく描いたのでしょう。  読後感がとても爽やかで、素敵な作品でした。

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2022/07/06

読書マーカーからコピペ 面倒くさがりな先生がだんだんと'いい'先生になるというありがちな話じゃなく、最後まで先生の根本的なものは変わっていないが確かに'少しずつ何かが変わっている'という変化が伝わってきた。

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2021/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小中高の先生が大好きで、先生の生活について興味があったので読んでみた。 なんとなく高校の社会科教師をやっている桐原。ことある事にめんどくさいと思ってしまい、仕事に熱量を加えることがないが、持ち前の器用さでうまくやっていた。そんな桐原に問題を抱えた友人、教師、生徒が問題を持ち込んでくる。 先生って学校だけでなく、プライベートでも先生を求められるけれど、先生だって人間。時には模範的とは言えない行動をとることもある。人間味があっておもしろく、一気に読んでしまった。桐原先生の周りの先生、友人、生徒も良かった。

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2021/05/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学校現場の話っておもしろい。ちょっとデフォルメされすぎているとも感じるけど、それにしては登場人物が現実路線からそんなにかけ離れてなくて、中途半端な距離感にいた気がする。ただ、なんとなく現実から5センチくらい浮いたところでフワフワするような物語の流れは結構心地よくって、少し酩酊しながら夜の散歩をしてるような気持ちよさがあった。

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2020/08/05

主人公の桐原一哉は高校の社会科の先生で、何かあるといつも面倒くさいと思ってしまいます。その先生の周りで色々問題の抱えた先生や生徒、同郷の女の友人や飲み屋で見かけたポスターカラーの女の人が、面倒なことを持ち込んできます。そして、面倒と思っていつもクールにかわしていた桐原先生がいつの...

主人公の桐原一哉は高校の社会科の先生で、何かあるといつも面倒くさいと思ってしまいます。その先生の周りで色々問題の抱えた先生や生徒、同郷の女の友人や飲み屋で見かけたポスターカラーの女の人が、面倒なことを持ち込んできます。そして、面倒と思っていつもクールにかわしていた桐原先生がいつの間にか、問題解決に動きます。熱血には成り切らず、でも暖かくお話が進みます。桐原先生の心のうちがたびたび書かれていて、その部分が笑えて、お話に色が添えられています。

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2020/05/11

やる気はないのに、仕事はそつなくこなす高校教師の話 生意気な茶化しをする生徒、教師に好意を寄せる生徒、気配りのできる生徒 生真面目な先生、細かいことを言う先生、精神的に子供な先生などなど あと、女友達やツィギー似の激細女性とのあれやこれやとかも 教師ってホント面倒くさいだろう...

やる気はないのに、仕事はそつなくこなす高校教師の話 生意気な茶化しをする生徒、教師に好意を寄せる生徒、気配りのできる生徒 生真面目な先生、細かいことを言う先生、精神的に子供な先生などなど あと、女友達やツィギー似の激細女性とのあれやこれやとかも 教師ってホント面倒くさいだろうなぁ~ としみじみ思いやる やる気はないのに、ある程度の距離感をもってそつなく生徒や先生たちと付き合っている桐原の姿に嫌悪感はない 「信念」と言う名の「偏見」をもって他人に強制する教師よりもよほど好感を持てる 教師に限らず、こんなバランスの取れた対応できる人って現実でも重宝するよね 一方、永野先生のように生真面目な先生もいる まぁ、悪くはないけどそのせいで生徒に過剰な反応をしてしまうのもどうかと思うんだよなぁ まぁ、体験談として中学高校の先生を思い浮かべると、あの先生はどんなタイプなのか今ならよくわかる 教師とはいっても所詮は人間だからな そりゃぁ完璧な人なんていないさ それでも本質的に教師に向いてる人はいると思う 僕が思うのは、将にこの桐原みたいにやる気はないけど調整能力を持つ人が一番適切なんじゃないかと 熱血教師も使いようによっては害悪でしかない場合があるしね かといって愚直に規則や原則を守る教師がいいわけでもないし やはり教師に限らず、人間力のある人って事なんだろうか

Posted byブクログ