鬼神伝 の商品レビュー

高田崇史【著】

2016/05/09

信じるべきは、鬼か、人か。

京都の中学に転校した天童純は、乱暴者の同級生から逃げ出したところを不仁王寺の僧・源雲に助けられた。しかし源雲の法力で、純は平安京へ飛ばされてしまう。そこは大和の神々の子孫である「鬼」と貴族たち「人」が憎み合い、争う世界だった。雄龍霊(オロチ)を復活させた純は、鬼の少女・水葉から歴史と正反対の事実を知らされる!

※本作品は“ミステリーランド”のために書き下ろされた『鬼神伝 鬼の巻』『鬼神伝 神の巻』を合本の上、大幅に加筆修正したものです。

2013/04/28

まつろわぬ人＝鬼、中学生の少年天童純は胸に勾玉のような痣がありそれが素戔嗚尊の子孫の印であり、鬼の子孫でもあるという。貴族＝人との争いが絶えない平安京に謎の僧に飛ばされてしまい、争いの渦の中に巻き込まれて戦う話。弥勒が破戒仏だったとは驚きだ。戦いの結末が、純が現代に戻されてしまったことで曖昧なままなのが消化不良気味。残念！

2012/03/22

神ｖｓ仏という私好みな本。初心者むけ？内容は子供っぽいけど、何度読んでも飽きない。てか高田さんの本、飽きない。

2011/05/26

映画化をうけてノベルズ発刊されたもの。

前に読んだのが５年近く前？

ミステリーランドででた時すぐぐらいに読んだので。

大まかのストーリーは覚えているものの、細々した所は忘れてました。

お話としては映画の方がまとまったエンタテインメントという意味ではよかったです。

小説は当然ながら高田先生色ばりばり。

一応子ども向けミステリというしばりがあったので、ちょっと無理くり感ある感じでダイイングメッセージとかあったり。（笑）
いっそ大人向けにかきなおしてもとは思ったのですが、続巻が出るのでそれに期待。

ちなみに、映画の六道珍皇寺はこの繋がりだったのねとか。

＊残されている歴史は強者や権力者に都合のよい歴史であり、習慣にこそ真実が隠されている。
　なぜ、鬼は豆をまかれるのか、なぜてるてる坊主は軒に吊されるのか、なぜ河童は指が三本で胡瓜を食べているのか。 その意味を考えよ。

という、Q.E.D.からのながれが脈々と繋がっています。

2011/04/26

平安京に飛ばされてしまった中学生・天童純は、鬼と人の争いに巻き込まれ・・・
ミステリーランドってことで、いつもより薀蓄がわかりやすい。
QEDでおなじみの面子が揃ってるし、結構面白いんじゃん。

2011/03/27

久し振りに高田氏の本を読みました。
ミステリーランドで書かれていたものなので、割と読みやすい内容になってます。
やっぱり面白い。

最近は本を買ってばかりで読書が追い付いていないですが、読み始めると一気に読んじゃう。
続編があるので、この内容を忘れない内に読もうと思います。

まだ買ってないけど、「カンナ」シリーズも読んでみたい。
文庫が出るまで待ってみようかな。

2011/02/06

ある少年が、平安時代にタイムスリップして鬼と人の戦争に巻き込まれていく。

歴史についての語りがある、冒険物語。

2010/12/31

現代の高校生がタイムスリップして過去の世界で活躍する、設定はごくありふれた設定です。
鬼という存在の解釈と外来神の仏と日本固有の八百万の神々との争いという設定は、まぁまぁ面白かったです。
ただ二話目となる「神の巻」では、明らかに仏教的視点が強すぎますね。
帝釈天だ、四天王だ、阿修羅だと仏教神ばかり出てきて、八百万の神々の存在が薄れてしまったのが残念です。
2011年にアニメ映画として公開されるそうです。

2010/12/24

大好きな高田さんの作品♪ミステリーではなく、エンターテイメント系の作品ですっ。ミステリー要素が少ないことはQEDシリーズが好きな私にとっては少し寂しい…。でもタイムスリップしちゃう設定にはグッときました！QEDシリーズからある高田さんの歴史観が反映されているので、とても読みやすくおもしろかったです。

2010/12/15

鬼や河童、土蜘蛛などについて、歴史に隠された部分が深く見えて興味深く読めた。QEDよりいっそう詳しく描かれているように思う。