夏光 の商品レビュー
ホラー短編集。目など顔の一部がテーマ。 「夏光」スナメリの痣の少年と疎開してきた少年の友情。 暗い世界で生きる姿が切なくて美しい。
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顔の各部位をテーマにしたホラー短編集。「め・くち・みみ」の戦前〜戦時中の日本が舞台の3編と「は・みみ・はな」の現代日本の3編。 どうしようもなく汚い世界の中で輝く登場人物の純粋さ、ひたむきさが切なく美しかった。忘れられない一冊になりそう。 グロテスクな短編もあるので注意。 個人的...
顔の各部位をテーマにしたホラー短編集。「め・くち・みみ」の戦前〜戦時中の日本が舞台の3編と「は・みみ・はな」の現代日本の3編。 どうしようもなく汚い世界の中で輝く登場人物の純粋さ、ひたむきさが切なく美しかった。忘れられない一冊になりそう。 グロテスクな短編もあるので注意。 個人的に「みみ」=美しい妹を妬む姉が呪いを成就させようとする「百焔」、「はな」=過去に出会った少女の感情に思いをはせる「風、檸檬、冬の終わり」が良かった。 表題作「夏光」も「Out of This World」も夏の描写が染みいるようだった。
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とてもよかった。上質の作品だと思う。ホラー風味だけれど、文学作品。『Out of This World』が特に好きです。確かになんとなくスタンド・バイ・ミーっぽい。少年が主人公でないと描き得ないこういう感じが感傷的でこのみです。『は』はゾクゾクするホラーでもう金魚は飼えないと思う...
とてもよかった。上質の作品だと思う。ホラー風味だけれど、文学作品。『Out of This World』が特に好きです。確かになんとなくスタンド・バイ・ミーっぽい。少年が主人公でないと描き得ないこういう感じが感傷的でこのみです。『は』はゾクゾクするホラーでもう金魚は飼えないと思う(´Д`;)
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乾さんの本、2冊目ですが、 この小説集も良かったです。 切なくて、不思議で… 余韻が残ります。 他の小説も、ぜひ読んでみたい。
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【夏光】乾ルカ/ 虐げられた人間の悲しみが漂う、ノスタルジックで摩訶不思議な物語。『夏光』『夜鷹の朝』『風、檸檬、冬の終わり』が良かったです。
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表題作はオール讀物新人賞受賞のデビュー作。 残酷でグロテスクではあるが、ホラーというにはイマジネーション豊かで美しく切ない短編集。 ベストはやはり戦時中を舞台に二人の少年の運命を描いた表題作。喬史の目にはどんな世界が映っていたのか。 それと、匂いで人の感情がわかる少女を語り手に据...
表題作はオール讀物新人賞受賞のデビュー作。 残酷でグロテスクではあるが、ホラーというにはイマジネーション豊かで美しく切ない短編集。 ベストはやはり戦時中を舞台に二人の少年の運命を描いた表題作。喬史の目にはどんな世界が映っていたのか。 それと、匂いで人の感情がわかる少女を語り手に据えた「風、檸檬、冬の終わり」。つらく哀しい話だが希望を感じさせる終わり方が泣けた。
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乾ルカさんのデビュー作。スティーブン・キング風あり、ゴシックあり、怪物ものありのホラー見本市のような短篇集である。 特に表題作は、込められたタイトルの意味が最後の頁で明かされ、驚きとともに作者のただ者でなさを知ることになる。 作風の引き出しの多さに、今後の飛躍を期待させる。
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乾ルカデビュー作。 短編集だけど、現在の乾ルカの原点がここにあるという感じ。 グロテスクな部分もあるが、楽しめる。
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無垢な心と念が生み出す世界のひずみとでもいうのだろうか・・・ 作者はホラー作家らしい。 あまり好きな感じの話ではない、最後の作品はおもしろく読んだけど、最後の作品はホラーではなかった。 ただ純粋にホラーな感じが好きじゃなったのかな。 全体的に暗い感じがなじめなかった。 奇想天...
無垢な心と念が生み出す世界のひずみとでもいうのだろうか・・・ 作者はホラー作家らしい。 あまり好きな感じの話ではない、最後の作品はおもしろく読んだけど、最後の作品はホラーではなかった。 ただ純粋にホラーな感じが好きじゃなったのかな。 全体的に暗い感じがなじめなかった。 奇想天外な話をうまくリアリティをもたせてるのは、さすがホラー作家なのかなと思う。 最後の作品の、においと感情を結び付けるあたりの感性はおもしろい。
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感覚器官をテーマにしたホラー短編集。どこかしら美しい光景を感じさせられる作品が多いです。 お気に入りは表題作「夏光」と「百焔」。「夏光」の展開はなんとなく読めたけれど、ラストでああそうくるか、と思いました。きっとこの後は……なのだけれど、どこか爽やかで優しい読後感です。 「百焔」...
感覚器官をテーマにしたホラー短編集。どこかしら美しい光景を感じさせられる作品が多いです。 お気に入りは表題作「夏光」と「百焔」。「夏光」の展開はなんとなく読めたけれど、ラストでああそうくるか、と思いました。きっとこの後は……なのだけれど、どこか爽やかで優しい読後感です。 「百焔」は悲しくも美しい物語。幸せ・不幸というのはいったい何なのでしょうね。
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