カウントダウン の商品レビュー
佐々木氏も夕張出身ということで、夕張の隣町にあたる架空の自治体をめぐる話だが、火の車の自治体の現状は現実のものだ。
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財政再建団体に堕ちる可能性のある、北海道の町の物語。 5期20年君臨した町長と、若手市議の市長選。 他のレビューにもあるように、選挙シーンがあっさりしすぎ。 ページ数が少なすぎたかな。続編の声もあるようだが、 どうだろう。
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財政破綻の街。首長選。急展開はなく最後まで淡々と描かれていた。本物の政治家が不在であるならば、それは則ち国民の質の問題だと言わざるを得ない。政治家は決して「先生」などではなく、むしろその逆なのだから。
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財政破綻、他人事じゃない地方自治体の話。清廉な若い市長の誕生するまでの四ヶ月間、目が離せず、一気読み。素直にメデタシメデタシといえない所に政治の奥深さが感じられた。
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ちょっとだけ真保裕一の「ダイスをころがせ」を思い出しました。 でも、それよりも重い感じでした。 佐々木さんの本は初めてなんですが、ナカナカ面白かったです。
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著者の佐々木譲さんというと警察小説のイメージが強く、実際今まで読んできた作品は全てそうであった。 今回の作品は地方自治体の再建を目指す主人公を中心に描いているが、自分にとっては目新しく思えた作品。
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舞台は北海道の旧産炭地、夕張市の双子市という設定の架空の町幌岡。 絶対的な勢力をもつ市長の六選に挑む新米市議の物語。 夕張をライバル視し炭鉱閉山のあとに観光開発に力をいれて過剰投資して財政が悪化していく。夕張のあとを追いかけるような幌岡市。 幌岡が財政破綻した夕張市がモデルになっ...
舞台は北海道の旧産炭地、夕張市の双子市という設定の架空の町幌岡。 絶対的な勢力をもつ市長の六選に挑む新米市議の物語。 夕張をライバル視し炭鉱閉山のあとに観光開発に力をいれて過剰投資して財政が悪化していく。夕張のあとを追いかけるような幌岡市。 幌岡が財政破綻した夕張市がモデルになっているのは一目瞭然です。 どのようにして地方自治体が再建団体へと陥っていくのか。 現市長の杜撰な財政運営と粉飾決算、腐りきった市議会。 政治に疎い僕にでもよくわかるようなリアルで丁寧な描写は流石ですね。 エンタメ小説として読めば少し物足りなく思ってしまうかもしれませんがこの物語はこれでよかったと思いました。 雑誌掲載時のタイトル「二度死ぬ町」がネガティブってことで「カウントダウン」と言うタイトルになったようですが個人的は「二度死ぬ町」ってタイトルのほうがピンとくるような気がしました。
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新聞社からの発行も頷けるかなり社会派で ハードかつシビアな内容ですね。作品の舞台 自体は創作の市ですが、誰が読んでも「夕張市」 の事について事実を混ぜつつ書かれた作品で ある事は一目瞭然。それを所謂選挙小説として ギリギリでエンタメテイストにして、しかも 読み始めたら止まらないく...
新聞社からの発行も頷けるかなり社会派で ハードかつシビアな内容ですね。作品の舞台 自体は創作の市ですが、誰が読んでも「夕張市」 の事について事実を混ぜつつ書かれた作品で ある事は一目瞭然。それを所謂選挙小説として ギリギリでエンタメテイストにして、しかも 読み始めたら止まらないくらいの展開で、 グイッグイ読ませる巧みな一冊です。 破綻をズルズルと手を拱いて先送りしてきた 市長と議会の態度と、その後の言い訳や 対応にはただ読んでいる自分ですら、ムカムカと する腹立たしさがこみ上げてくるくらいですから 本当にその実害を被っている市民の方の ツラさは想像を絶します。マスコミの報道だけなく、 こういった作品を通じて「知る」という事。 「知った」ことから出来る考える事、行動する事。 「知った」以上は何かがあるハズ。
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財政破綻した、地方都市の若手市議会議員が、市長選に臨む物語。 地方都市の疲弊っぷりとか、現職市長のやりたい放題とかは、かなりリアルな感じ。 それに比べて、主人公が全体的に受け身だし、さわやかすぎるのが気になった。
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購入した日 :2010/10/22 開始した日 :2010/10/22 読了した日 :2010/10/24 選挙戦があまりにも ダメ。 一番の盛り上がりどころなのに さらっと終わる。 なんだそりゃ。
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