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「日本品質」で世界を制す! の商品レビュー

3.7

8件のお客様レビュー

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2011/10/09

TOPPOINT 2010年12月号より。 著者は早稲田大学ビジネススクール教授。 本書は、日本企業の品質問題の現状を分析するとともに 、今後、日本企業が創出すべき品質を提言。

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2011/08/04

今、改めて日本製品の品質を本格的に振り返る時期にあると思う。リコール問題、中韓製品の台頭、円高による製造業の日本離れ。日本製品の地位を維持するのに、まさに今が正念場。そんなことを考えるのに、本書は日本の製品を取り巻く状況を的確にまとめてくれている。日経の出版する本らしい。 まず...

今、改めて日本製品の品質を本格的に振り返る時期にあると思う。リコール問題、中韓製品の台頭、円高による製造業の日本離れ。日本製品の地位を維持するのに、まさに今が正念場。そんなことを考えるのに、本書は日本の製品を取り巻く状況を的確にまとめてくれている。日経の出版する本らしい。 まず前提として、日本製品への信頼は、現在でも落ちてはいない。それどころか、アジア、欧米に比べてダントツの品質ブランド力を有している。 一方で、内外メディアを騒がせているリコール問題については、今ある評価を落とさないために、企業は品質について以下のことが必要。 ○品質管理の高度化(可視化) ・顧客視点 ・グローバル分散型ネットワーク 〜旧体制、あうんの呼吸は通じない、本社の求心力⇔地域の遠心力のバランス=各リージョンに一定の権限を持たせて、スピード感ある対応 ・品質の番人=従業員意識改革→一人の意識 〜普段の仕事も品質の一部と考え、整理整頓、業務の視える化など、常に意識向上が必要 ○品質リスク管理→影響を最小限にする。社会相場への感受性 真摯な対応、受動→能動、初動、情報開示、一貫性 また、アジアの台頭に立ち向かうには、日本品質で攻めることが必要。それには、 機能的品質+《情緒的品質》 情緒的品質=右脳、ワクワクドキドキ、プレミアム、おもてなし、余分価値 ・商品へのストーリー(〜欧州勢に一日の長、壊れても愛されるアルファロメオの例など) ・サプライコントロール ・サービス(アフターサービス) 特に日本はサービス業の品質で他を寄せ付けない。正確性やホスピタリティ。ユージャルジャパンで世界に打って出るビジョンが必要。 日本品質を創る HQM Holistic Quality Management ・感動を目標に ・機能的品質、情緒的品質のハイブリッド ・2つの動的なスパイラルアップ ・品質リスク管理 現場力の劣化→コストセンターではなく、バリューセンターと考える。 製品の設計に携わっていると、その機能や性能ばかりに目がいってしまう。改めてユーザーと直に触れる品質の部分の重要性を再認識できた!

Posted byブクログ

2011/09/24

現場力を鍛えるの遠藤さんの最新本です。 今回のテーマは品質。 コンサルタントの方が品質について書かれる本を読むのは初めてです。 2010年は品質元年と、年初のトヨタのリコール問題について、詳しく解説があります。 日本の品質はけして劣化しているのではなく、品質を巡る環...

現場力を鍛えるの遠藤さんの最新本です。 今回のテーマは品質。 コンサルタントの方が品質について書かれる本を読むのは初めてです。 2010年は品質元年と、年初のトヨタのリコール問題について、詳しく解説があります。 日本の品質はけして劣化しているのではなく、品質を巡る環境の変化に対応できていないことが今回の事態を引き起こしたものであると考えています。 最後には、サービス業の品質課題に触れ、「品質」を売りに日本を復活させようとの記述もあります。 メーカーに勤める者としてやる気が出てくる一冊です。 「信頼」×「感動」

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2011/03/06

日本の品質は世界最高峰であることに疑いはないものの、最近品質に関するニュースは後を絶たない。 トヨタのアクセルペダル、電子制御装置の問題(これは問題ないと判明した)リコール問題やソニーのPCのリチウムイオンバッテリー発火トラブルによるリコールなどが挙げられる。 日本品質は落ち...

日本の品質は世界最高峰であることに疑いはないものの、最近品質に関するニュースは後を絶たない。 トヨタのアクセルペダル、電子制御装置の問題(これは問題ないと判明した)リコール問題やソニーのPCのリチウムイオンバッテリー発火トラブルによるリコールなどが挙げられる。 日本品質は落ちたのか? 結論としては「むしろ改善」されている。 ではなぜこんなにも大規模なリコールが発生し、注目されるのか?また何がまずかったのか? リコール原因 ・部品の共通化による1リコールあたりの対象数の増大 ・ソフトウェア不具合の多発(製品の進化に品質が追いつけていない) ・世界各国で部品を様々なメーカーから調達し、組み立てる際の品質の維持の難しさ(グローバル化のリスク) ・領域の拡大による「見えない不良」との戦いの増加 対応のまずさ ・リコールが起きたことではなく、リコールの際の対応(スピード、顧客視点に立っていたかなど) 途上国の機能的品質の凄まじい向上に対して日本がとるべき打ち手は何なのか? 日本品質は「機能的品質」と「情緒的品質」に分類される。 これまでの機能的品質(純粋な商品の機能、スペック)を大切にしつつ、情緒的品質にシフトしていくことが求められる。 (情緒的品質とは、購買前、購買、使用の際に感じる「ワクワク感」「ときめき感」など感性に訴求した品質) 各機能の実現のための要素 機能的品質 ・「見える不良」の撲滅 ・「見えない不良」への挑戦 情緒的品質(3S) ・ストーリー ・サプライコントロール ・サービス 品質リスク管理、グローバルでの品質管理に関心があるならぜひ。 メモ 「不満である」の反対は「満足である」(積極的満足)ではなく、「不満ではない」(消極的満足)である。 日本にとっての「当たり前」が海外では「特別」 (Usual Japanの強みを活かす)

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2011/01/10

日本の製造業は品質が売りというイメージは誰もが?持っていると思うが、それだけでは今後生き抜いていけないよという本だと思った。 新しい概念の品質を説明してくれている、確かにそうだと納得させられた。 ただし、それは品質なのか?もっと別の普通の言葉があるのではないかと思っています。イメ...

日本の製造業は品質が売りというイメージは誰もが?持っていると思うが、それだけでは今後生き抜いていけないよという本だと思った。 新しい概念の品質を説明してくれている、確かにそうだと納得させられた。 ただし、それは品質なのか?もっと別の普通の言葉があるのではないかと思っています。イメージとか。

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2010/12/29

うちの会社が「日本品質」をうたっているが、その意味をよく理解 できないので、読んでみた。 結論としては、日本の品質は悪くなっていないが、品質とは物理的 なものではなく、噂的なものであるため、情報操作を日本は学ぶ べきだということ。 その点、筆者は、「品質管理」ではなく「情報管理...

うちの会社が「日本品質」をうたっているが、その意味をよく理解 できないので、読んでみた。 結論としては、日本の品質は悪くなっていないが、品質とは物理的 なものではなく、噂的なものであるため、情報操作を日本は学ぶ べきだということ。 その点、筆者は、「品質管理」ではなく「情報管理」を徹底しろと 言っている。 また、電子製品はメカ中心から、ソフトウェア中心になっている。 メカであれば、設計によって品質は保たれるが、ソフトウェアの バグは洗い出すことができない。 そのように、技術の核の部分が変遷していくなかで、どうしても 品質が下がってしまう状態は避けられないとも言っている。 ユージュアル・ジャパンも日本品質だという話もあった。 例えば、日本のデパート1階の化粧品売り場で、店員が化粧を してくれるサービスとか、ラッシュでもほとんど時間通りにくる電車 とか、クール宅急便とか、日本では普通だと思われていることが、 海外では驚くべきサービスだったりする。という話。 コストでは勝てないから、機能的価値ではなく情緒的価値を持った ものを作って、海外のお金のある人達へ売りましょうという内容だった。 ------------- 他の人のレビュー http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20101221/355492/ http://blogs.itmedia.co.jp/global20/2010/10/post-2a20.html http://www.nikkeibook.com/book_detail/31642/

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2010/12/15

品質というと、工業製品そのものの出来だと思っていた。 ではなく、その商品と出会うことによって得られるもの 全てにおいてで品質というものは存在すると気付かされた。 また、「見えない不良」については非常に納得した。 最後に確認するなんて、今の膨大なプログラムではやり尽くせない。 こ...

品質というと、工業製品そのものの出来だと思っていた。 ではなく、その商品と出会うことによって得られるもの 全てにおいてで品質というものは存在すると気付かされた。 また、「見えない不良」については非常に納得した。 最後に確認するなんて、今の膨大なプログラムではやり尽くせない。 この難敵とどう戦うか。 これからは体を使った努力でなく、アタマを使った努力が一層求められる。 どんな業界でも競争が激しくなっているが、 ストーリー、サプライコントロール、サービス これらの情緒的品質で日本は戦うしかない。 「品質は心」 一人の技術者として、この言葉を忘れないようにしたい。

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2010/11/20

トヨタ、花王、パナソニック、ソニーという日本を台要する企業がここ数年、大きな品質問題を相次いで起こしている。そしてその損害額は、企業経営の屋台骨を揺るがすほどの大きなものとなっている。 韓国、台湾、中国の猛追もすごい。かつて日本企業の代名詞だった品質がアジアにとられてつつある。 ...

トヨタ、花王、パナソニック、ソニーという日本を台要する企業がここ数年、大きな品質問題を相次いで起こしている。そしてその損害額は、企業経営の屋台骨を揺るがすほどの大きなものとなっている。 韓国、台湾、中国の猛追もすごい。かつて日本企業の代名詞だった品質がアジアにとられてつつある。 日本企業はこれまで見える不良を徹底的に潰してきた。そして世界①の品質を手に入れた。また品質とコストはトレードオフではないという考えのもと、品質は高いが、値頃感のある圧倒的な競争力を持つ製品を生み出していた。 ・複雑性の増大 ・ソフトウェアの進化 ・グローバル化 ソフトウェアにバグがあるのは当たり前。 今後、コンビニ、宅配便などサービスで世界品質に勝負していけるような日本の企業には頑張ってもらっていたい。

Posted byブクログ