中村武生とあるく洛中洛外 の商品レビュー
京都新聞に連載されていた、京都市内をあるいて歴史をたどる本。 近年発表された本とあって、真新しい情報も織り込まれていて、知らない情報も得ることができた。
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京都の歴史地理が専門の中村武生さんと京都新聞の佐藤和幸記者との遺跡巡りについて京都新聞に連載したものを単行本化したものです。中村武生さんがPodcasting京都の京案内(2006年5月3日)で蓮華王院から智積院までうんちくを披露していたのを覚えています。今回のは11区について4...
京都の歴史地理が専門の中村武生さんと京都新聞の佐藤和幸記者との遺跡巡りについて京都新聞に連載したものを単行本化したものです。中村武生さんがPodcasting京都の京案内(2006年5月3日)で蓮華王院から智積院までうんちくを披露していたのを覚えています。今回のは11区について4回取り上げる構成で写真もあるのでイメージしやすいです。
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「街を歩いただけでは見つけることのできない、隠れてしまった京都1200年の歴史の痕跡を案内してほしい」という依頼に応じスタートした新聞連載記事が1冊になったもの。どの項目も、写真を含め4ページという短いスペースに京都の各区ごとまとめられており、最初から読んでもよし、とりあえず必要...
「街を歩いただけでは見つけることのできない、隠れてしまった京都1200年の歴史の痕跡を案内してほしい」という依頼に応じスタートした新聞連載記事が1冊になったもの。どの項目も、写真を含め4ページという短いスペースに京都の各区ごとまとめられており、最初から読んでもよし、とりあえず必要な部分からガイドブックとして読むのもよし、いろいろな使え方ができそうな本である。 タイトルにある「洛中・洛外」が1つのキーワードにもなっている。ふだん何気なく利用してるJR花園駅が平安京西京極大路の位置にあるというのも初めて知った。そのすぐ北には宮内庁指定の陵墓があるが、ぎりぎり洛中の外にあるところに、穢れを嫌う意識が見えるという。 どのテーマも、単なる町の歴史の紹介だけでなく、一種の謎解きになっていて、ぐんぐん引き込まれる。この本を片手に、京都の町歩きをぜひ楽しみたいものだ。
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