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大坂城恋綺譚 の商品レビュー

3.5

3件のお客様レビュー

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2011/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本史でも出てくる石田三成と秀吉の家臣の娘、お蝶。あと、徳川秀吉の家臣の息子である本多忠純のお話です。 正直、歴史上の人物ものの作品って、結果が分かっているっていうか、石田三成が死んでしまうのも分かっていることだったので、ハッピーエンドではないんだろなって思ってましたけど、意外と読めました。 三成が亡くなる前にお蝶に宛てた手紙の内容とかは、ちょっと切なくなりました。自分が死ぬのが分かっていて、お蝶を受け入れなかった三成が実はこんな風に思っていたのかって。 三成が処刑されて、普通はそこで終わりそうですが、この物語はこういうノベルには珍しく、主人公が別の男性を愛するようになります。ちょっとラブ度は低めで、物の怪を見るという力は話に必要なのかなって想うところもありましたけど、たまにはこんなのもよいかなと想いました。

Posted byブクログ

2010/11/18

“普通の人には見えないモノ”が見える、という設定は今までもあったと思うけど、三成とかを表に引っ張り出しての構成は面白かった。 三成が主役(の一人)というのは、今までほとんど読んだことなかったと思うし。

Posted byブクログ

2010/11/07

今流行の逆ハーレムものは片方本命、片方当て馬がデフォですが、これは正真正銘ヒーロー2人体制。ヒロインもいい子ですしねー。作中で流れる時間が結構長いんですが、文章になっていない空白区間の姫さま想像すると健気で切ない。。。 ゆるゆる流れる時間の中でそれでも変化するものと変わらないもの...

今流行の逆ハーレムものは片方本命、片方当て馬がデフォですが、これは正真正銘ヒーロー2人体制。ヒロインもいい子ですしねー。作中で流れる時間が結構長いんですが、文章になっていない空白区間の姫さま想像すると健気で切ない。。。 ゆるゆる流れる時間の中でそれでも変化するものと変わらないものと、お城の塀の外側での激動とがいい感じに交差して、思いがけなく良作に出会った気分です。 次の作者様の作品楽しみだー。

Posted byブクログ