文士の私生活 の商品レビュー
交遊録というよりは、作者が折々に交流を重ねた、あるいはお近づきになった文士達のスケッチ、というかんじ。 どれもさらっとした味わいで、文豪の濃いエピソードを期待すると、やや肩透かしを食らうやも。 かく言う私もその一人で、読み終わって「ちょっと物足りないなぁ」という気がした。 で...
交遊録というよりは、作者が折々に交流を重ねた、あるいはお近づきになった文士達のスケッチ、というかんじ。 どれもさらっとした味わいで、文豪の濃いエピソードを期待すると、やや肩透かしを食らうやも。 かく言う私もその一人で、読み終わって「ちょっと物足りないなぁ」という気がした。 でも何より驚いたのは、「生まれ育ちがいい」ってのは凄いもんだなぁ、ということだったりする。私のような平民からだと、常識的には「えっ」となることでも、作者があまりにもさらさらと書いているので、その視点というか感覚の違いにちょっと引いてしまった。 凄いものですね、本物のお嬢様というのは。
Posted by
メインタイトルよりも副題の方がしっくりする。著者が自身の人生を振り返りながら、昭和の作家の思い出を綴る筆はゆったりと優しい。
Posted by
筆者の戦前から戦後までの文士たちとの交流を描いている。 文士たちがいた時代を感じる。現代には分子なんていないもんな。 戦争が100年も続くわけない。商品値は下がってもものの値打は値段ではない。 白州次郎は外交、吉田内閣に大きな権力を持っていたがひとの話はよく聞いた喜作で気どりもな...
筆者の戦前から戦後までの文士たちとの交流を描いている。 文士たちがいた時代を感じる。現代には分子なんていないもんな。 戦争が100年も続くわけない。商品値は下がってもものの値打は値段ではない。 白州次郎は外交、吉田内閣に大きな権力を持っていたがひとの話はよく聞いた喜作で気どりもなかったそうだ。 正子夫人も今のような有名人ではなかった。
Posted by
- 1