情報亡国の危機 の商品レビュー
インテリジェンス研究の重要さを知ることができました。 また、海外と比較し、日本の研究が遅れていることが分かり、読んでいて悲しくなってきます。 著者がしきりに主張している、「インテリジェンス・リテラシー」を高めることが、今後の国際社会を勝ち抜くために必須であると感じました。
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日本は、狩場。 もうその言葉が全てを物語る。 サファリのような国際社会で、なぜ公明正大にしていれば幸せに平和に暮らせると思うのだろう。 いいものを作っても、新しいものを開発しても、あっという間に他国に持っていかれる。しかも日本は、開発できなければ盗んでこいという、破廉恥な国がすぐ...
日本は、狩場。 もうその言葉が全てを物語る。 サファリのような国際社会で、なぜ公明正大にしていれば幸せに平和に暮らせると思うのだろう。 いいものを作っても、新しいものを開発しても、あっという間に他国に持っていかれる。しかも日本は、開発できなければ盗んでこいという、破廉恥な国がすぐ隣にあるにも関わらず。 インテリジェンスの酷さから大戦に追い込まれ、インテリジェンスのまずさから敗戦を迎えた。 本当に、歴史の総括を行いもしないことが今に至っている。 マジに、日本そのもんがなくなる。怖い。
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日本でのインテリジェンス普及の第一人者である中西教授の本です。 なぜインテリジェンスが必要なのか、また情報史を歴史を学ぶことが必要なのか、自身のイギリス留学時のエピソードなどを交えて綴られています。 自身が立ち上げた情報史研究会のポリシーが集約されていると感じました。 たまに読み...
日本でのインテリジェンス普及の第一人者である中西教授の本です。 なぜインテリジェンスが必要なのか、また情報史を歴史を学ぶことが必要なのか、自身のイギリス留学時のエピソードなどを交えて綴られています。 自身が立ち上げた情報史研究会のポリシーが集約されていると感じました。 たまに読み返してます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【159冊目】京都大学の論客・中西教授による、歴史学的なインテリジェンス研究の必要性を説く書。国際関係論や外交史研究におけるインテリジェンスへの顧慮が必要であることは分かったし、政策的にも国民の間で情報活動に対する理解(インテリジェンス・リテラシーと著者は呼ぶ。)が広まることは日本が今後国際社会で生き残っていくために必要であるということも分かった。ただまぁ、著者による主張という側面が強くて、あんまり学問的な本ではなかったな。 あと、欧米においてインテリジェンス関係の公文書の公開が相次いだために学問的な発展が飛躍的に見られたと筆者は言うが、ではそうした公開に消極的な日本においてどのように当該学問の環境を整備していくのかがイマイチ不明瞭だったかと思う。
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大変興味深い内容でした。日本人の歴史観のなさは、このインテリジェンスリテラシーの無さによるものでしょうか。 もっと、学術的に成熟していくことを望みます。 図らずも、イスラム国のテロにより、日本のインテリジェンスの低さが露呈した事は、今後を考えると、不幸中の幸いだったかもしれない。
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TOPPOINT 2010年12月より。 著者は京都大学大学院教授。 本書は、日本の情報(インテリジェンス)の分野の現状を 明らかにし、情報立国への道を指し示す内容。 一般人にとっては知らないことだらけ。
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正に、今、ウィキリークスなる暴露サイトが全世界を混乱に陥れていますが、日本の情報管理の脆弱性は官民と関係なく国際社会と比べると、いかに甘いかが実感されます。 この本で指摘しているように、日本も本腰を入れて、情報管理・防諜をはかっていかないといけないと考えさせられました。
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日本の外交戦略にはインテリジェンスがない。 イギリスが世界を制することができたのは情報活動で勝ったから。インテリジェンスの力で乗り切った。 イギリスの情報活動は出でもなく、大規模でもなく、容赦のないものでもない。しかし、それは常に国家の大戦略と直結していた。そもそも何が目的なのか...
日本の外交戦略にはインテリジェンスがない。 イギリスが世界を制することができたのは情報活動で勝ったから。インテリジェンスの力で乗り切った。 イギリスの情報活動は出でもなく、大規模でもなく、容赦のないものでもない。しかし、それは常に国家の大戦略と直結していた。そもそも何が目的なのかを終始忘れないこと。 イギリスはベネツィアに情報活動を学んだ。インテリジェンスを深く共有する同盟こそが、真の同盟。 とりわけ重要なのは個々の情報の優劣よりも言葉の本来の意味でのベーシックインテリジェンス、つまり国策運営の文化がしっかり確立しているかどうか。 情報は集めた後にどう活用するかが、重要になる。 かつて冷戦時代、国際政治学者というとスパイと勘違いされて入国時にチェックが厳しかった。学者は仮の姿で政府のために働く人が世界には大勢いる。 特に冷戦時代の共産圏では、国際政治や国際関係を学習する者はほとんどがスパイだった。といのが世界の常識。 世界中の大学でインテリジェンスを専門とする学部ができて教育している。日本だけが遅れている。 日本が二度と大国として立ち上がれないようにするには、情報機関を奪えばよい。そうすればいくら軍隊をもっても耳と目の部分をアメリカに完全に依存せざるを得なくなる。ドイツは情報機関を死守したから強い。 インテリジェンスの機能、分野としては、 1.情報収集 2.相手にそれをさせないないこと。カウンターインテリジェンス 3.宣伝、プロパガンダ 4.秘密工作 現在の世界でインテリジェンスパワーがある国は、イギリス、イスラエル、中国。 イギリスに限らず、多くの国でトップの蕎麦に官房長官に相当する高官が設置されているのは、多くはインテリジェンスのため。 欧米では、以下を学習する。 1.核兵器について。 2.国際金融のメカニズム 3.インテリジェンスの知識 日本企業もインテリジェンスに力を入れるべきだ。
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