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数理論理学序説 の商品レビュー

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2017/05/11

とっつきにくい印象があるかもしれないが、とてもていねいに説明されていて、きちんと読んでいけば正しい理解が身につけられるようになっている。いぶし銀の入門書。 たとえば、常に Semantics の立場と Syntax の立場を意識して、どちらの立場にたっての記述なのかをくどいくらい...

とっつきにくい印象があるかもしれないが、とてもていねいに説明されていて、きちんと読んでいけば正しい理解が身につけられるようになっている。いぶし銀の入門書。 たとえば、常に Semantics の立場と Syntax の立場を意識して、どちらの立場にたっての記述なのかをくどいくらい明示しているのが、そのていねいさの一例だ。実は、この区別をきちんと理解して論じられている内容に応じて行き来できるようになること、当該の記述がどちらの立場で為されているか正しく判別できることは、記号論理学・数理論理学を正しく理解するうえでおそらくもっとも重要なものだ。ここをわからずに生半可な知識を振り回す輩のいかに多いことか。 記号論理学・数理論理学の拠って立つところの基本をじっくりと理解したい人にはとてもいい本だと思う。

Posted byブクログ