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アナーキー・イン・ザ・JP の商品レビュー

3.9

23件のお客様レビュー

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2010/11/21

中森さんが、日本の初期(明治?)社会主義運動史をお勉強する過程にお付き合いしたって感じかな。おさらいになってちょうどよかったよ、印象悪くない。まじ『寒村自伝』とか松下竜一さんの『久さん伝』を読み返したくなったしね。

Posted byブクログ

2011/07/16

毒気に当てられること必至の怪作。まさにタイトルどおりのアナーキーな展開で、読んでいる者の脳みそをひっかき回すに十分な作品だ。まず、驚くのは少年に取りつくという設定の「大杉栄」に関する著者の知識のべらぼうなことだ。著者はもちろんのことだけれど、担当編集者も膨大な作業をさせられたに違...

毒気に当てられること必至の怪作。まさにタイトルどおりのアナーキーな展開で、読んでいる者の脳みそをひっかき回すに十分な作品だ。まず、驚くのは少年に取りつくという設定の「大杉栄」に関する著者の知識のべらぼうなことだ。著者はもちろんのことだけれど、担当編集者も膨大な作業をさせられたに違いない。巻末の参考文献の細かいポイント文字を見るだけで気が遠くなりそう。 著者のアイドル評論家としての知識も存分に生かされて、TVに登場する有名人たちもメッタ斬り。実名で登場させられる評論家の皆さんや文化人の方々はお気の毒さまだ。100年近く前に死んだはずの大杉栄の人間的魅力(女にもてることも含めて)と博識ぶりがたっぷりと披露され、その非業の死ゆえに「真のアナーキスト」として持ち上げられることへの苛立ちも語られる。過去何度かあった大杉ブームについて、彼がもてはやされる時代は夢が閉ざされた閉塞した時代だと看破するところには共感を覚える。 今しか通用しないポリティカルな話題や芸能人ネタもたくさん盛り込まれており、それがこの小説の賞味期限を短かくしてしまっていることが残念。最後が尻つぼみになりかけているけれど、この本のアナーキーな面白さに変わりはない。

Posted byブクログ

2010/10/14

端的に言えば『開眼した』ということになろうか。右も左もずーっと進めば真裏で繋がる。何となく感じてはいたけれど。 しかし、小泉純一郎がアーナーキストとは、恐れ入った。 だが、無政府自由主義はどう考えても、喧嘩になっちゃわないか? 面白い一冊だった。

Posted byブクログ