わたしのとくべつな場所 の商品レビュー
アフリカ系アメリカ人への差別が公然だった1950年代、テネシ-州ナッシュビルで育った著者パトリシアの子供時代の拭い去ることの出来ない出来事をとおして、自由と尊厳の尊さを高らかに語った、あらゆる世代に向けた感動の絵本。どんなに苦労をしてでも訪れる価値のある“私の特別な場所”、その建...
アフリカ系アメリカ人への差別が公然だった1950年代、テネシ-州ナッシュビルで育った著者パトリシアの子供時代の拭い去ることの出来ない出来事をとおして、自由と尊厳の尊さを高らかに語った、あらゆる世代に向けた感動の絵本。どんなに苦労をしてでも訪れる価値のある“私の特別な場所”、その建物の正面の大理石に刻まれた言葉は〝希望〟のつまった〝自由への入り口〟として、みんなを迎え入れてくれます・・・「公共図書館:だれでも自由に入ることができます。PUBLIC LIBRARY:ALL ARE WELCOME.」・・・
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著者のパトリシアが自分の体験を元に書いたという絵本。パトリシアはアフリカ系アメリカ人。 現代の日本の読者にとって「特別な場所」とは,絵本に描かれている白人専用のバスのシートであったり,白人専用のホールであったりするのですが,それはパトリシアにとっては日常的な場所でしかありません。差別されるのが当たり前であった1950年代のアメリカの話なのですから。 それでは,パトリシアにとって特別な場所とはどこでしょう…。それは,公共図書館でした。その図書館の正面には「だれでも自由に入ることができます」の文字が書かれていました。
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6-1 2016/12/21 ********** 6-1 2015/07/15 ********** 6-1 2013/07/17 ********** 6-1 2012/07/04
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差別にあっても愛と自尊心をもって「あの場所」を目指す女の子。 世界にはいろんな理不尽なことがあるということを、 この絵本を通じて学ぶことができます。
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パトリシアはアフリカ系アメリカ人。今日はおめかしをして素敵な「あの場所」へ初めて一人でいくのです。バスに乗ると黒人専用席は人でいっぱい。前の席は空いているのに。さまざまな差別を受けても勇気をもって「あの場所」にたどりついたパトリシアがみたものは・・・・。 「公共図書館:だれでも自...
パトリシアはアフリカ系アメリカ人。今日はおめかしをして素敵な「あの場所」へ初めて一人でいくのです。バスに乗ると黒人専用席は人でいっぱい。前の席は空いているのに。さまざまな差別を受けても勇気をもって「あの場所」にたどりついたパトリシアがみたものは・・・・。 「公共図書館:だれでも自由に入ることができます」の文字でした。 1950年代に本当にあった話をもとにこの作品は書かれています。
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「あの場所」がどこなのか、引っ張られて…そうなんだ!って、びっくりした。それから、じわっとくる… 差別されてきた黒人の胸のうちが、リアルに伝わった。 いい絵本。
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最初から最後まで気を持たせすぎて古くさい構成だなあとおもっていたけれどもラストはしっかりじーんとしてしまった。ちょうかっこいいなとさえ思いました。いい画だった。 でもなんていうか…もうちょっと違う見せ方があったらもっと一緒になって憤れたり悔しくなれた気がする。あと最後のあとがき...
最初から最後まで気を持たせすぎて古くさい構成だなあとおもっていたけれどもラストはしっかりじーんとしてしまった。ちょうかっこいいなとさえ思いました。いい画だった。 でもなんていうか…もうちょっと違う見せ方があったらもっと一緒になって憤れたり悔しくなれた気がする。あと最後のあとがきを読んで「はーなるほどそういうことか」と思ったりして、それでいいのか絵本!という気持ち。 でもラストは本当にじわーんとしました。素敵。
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公立図書館の凛とした姿勢に、感動しました。孫娘を信じ支え見守るおばあちゃんも、ステキです。実際にあったことを基にしたお話だそうです。
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1950年代のアメリカ、テネシー州ナッツビルでのお話。当時、黒人は差別されて、バスの座席も公園のベンチも大きなホテルにも黒人専用の場所に追いやられていた。けれど、ただ一つ、人種を分けることなく利用していい場所がありました。それは公共図書館。 入り口には「だれでも自由に入ることができます」大理石に刻まれています。
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アメリカで人種差別に関するお話。 黒人は町で差別されている為、差別の被害に遭わないようにとの配慮から、黒人家庭では、子どもをある程度大きくなるまで一人で歩かせない。 大きくなった女の子が『とくべつな場所』へ、自分で行きたくて、初めておばあちゃんにねだって許可をもらい、一人でその場所へと向かうお話。 家族の愛情に恵まれ、健やかに育って来た子どもが、町に出た途端、受ける仕打ちは、差別をうけた事のない多くの人には想像しがたいところを、絵本の形によって、その気持ちに近づくことができる一冊だと思う。 また、諦めそうになる心を、心の内のおばあちゃんに励まされ、辿り着いた場所に書いてあった言葉は、本来当然なのだが、他の機関がそれを守りきれない事であっただけに、心を打ちます。 23年度青少年読書感想文全国コンクール課題図書
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