新・北越雪譜 の商品レビュー
北越雪譜リスペクト本、現代版北越雪譜。……ただし昭和55年現在の「現代版」です。 なぜだろう、200年前の『北越雪譜』より、この30年前版『新・北越雪譜』の方が、ずっと遠く感じる。これが著者の視点の違いというものなのか。 それぞれの人の目線で記述が進んでいるためか、生活...
北越雪譜リスペクト本、現代版北越雪譜。……ただし昭和55年現在の「現代版」です。 なぜだろう、200年前の『北越雪譜』より、この30年前版『新・北越雪譜』の方が、ずっと遠く感じる。これが著者の視点の違いというものなのか。 それぞれの人の目線で記述が進んでいるためか、生活の苦しさ、副収入がメイン収入に近い実情……廃村になった村とか、飢饉で滅んだ村とか。 『北越雪譜』にあった村名が記憶にないなと思ったら、雪に閉ざされた期間中に、食べ物が尽きて飢え死んでいたぽい、とか。ひえええ。 記述が一貫して……なんというか、クトゥルフっぽかった。 閉ざされた寒村テイストのせいでしょうか、でも、それだけではないような。その土地ならではの価値観みたいなものが、妙に不健康な感じがして。 ……偏見をもって見るつもりはないんだけど、なんだか、怖かったです。「そういうものだ」という中で生きているという集落の様子が。 さ、読みながら書き取ったメモを元に、クトゥルフシナリオを作ろう(ぇ
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