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東条英機内閣の1000日 の商品レビュー

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2012/06/30

悪くないんだけど微妙。 とりあえずタイトルは間違ってないけど違う気がする。 東条英機内閣の頃の状況や政争やなんやかんやであって、東条英機内閣自体の話ではない。 書き方はわかりやすい。 歴史の時間も国語の時間も寝てましたみたいな知識しかなくても困らないくらいに噛み砕かれているし、...

悪くないんだけど微妙。 とりあえずタイトルは間違ってないけど違う気がする。 東条英機内閣の頃の状況や政争やなんやかんやであって、東条英機内閣自体の話ではない。 書き方はわかりやすい。 歴史の時間も国語の時間も寝てましたみたいな知識しかなくても困らないくらいに噛み砕かれているし、参考文献も(まとめられてはいないけれど)その場その場で書かれている。 少しずつ挿入される戦況もわかりやすい。 でもなんか微妙。 主張ではなく、ほのめかしによって誘導する気配がある。 どこがどうとは言えないくらいのかすかなものだけど。 私は著者の立場に近い見方をしている(と思う)から、苛苛するわけではないけれど、賛成できない見方の人がこの書き方をしたら嫌だろうと思う。 そして感覚的に共感できる人は感覚だけで納得できてしまいそうだ。 てことはきっとあやうい。 東条英機には小物イメージがあったんだけど、けっこう独裁者だな。 でも自分一番になりきれず、叱られたらすぐに恐縮しちゃうあたりが小物臭のゆえんか。 狂信者ってのが一番しっくりくる。 岩波の「自由論」はこんな中でひっそりと守られたのか。

Posted byブクログ