梅棹忠夫語る の商品レビュー
梅棹忠夫の人生の「あとがき」。 もしかしたら氏のどこかの著作に書かれているのかもしれないけれど、 「中国を信用したらアカン」 「インテリ道=近代の武士道(=漢字・形式主義・・・)」 「放送とのかかわり方」 あたりが「梅棹忠夫の考え方、生き方」として個人的に新しい情報だった。 ...
梅棹忠夫の人生の「あとがき」。 もしかしたら氏のどこかの著作に書かれているのかもしれないけれど、 「中国を信用したらアカン」 「インテリ道=近代の武士道(=漢字・形式主義・・・)」 「放送とのかかわり方」 あたりが「梅棹忠夫の考え方、生き方」として個人的に新しい情報だった。 次は桑原武夫、中尾佐助を読んでみたい。
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「知の探検家」の最後の言葉であり、歴史である。 自らを「アジテーター」と言う氏からの現代のわれわれへの応援が聞こえてくる。 映像を拝見したことはないが、関西弁(京都弁?)の語り口によって、より一層親しみが湧く。 「知的生産の技術」しか存じ上げなかったが、それは単なる(ほんのわずか...
「知の探検家」の最後の言葉であり、歴史である。 自らを「アジテーター」と言う氏からの現代のわれわれへの応援が聞こえてくる。 映像を拝見したことはないが、関西弁(京都弁?)の語り口によって、より一層親しみが湧く。 「知的生産の技術」しか存じ上げなかったが、それは単なる(ほんのわずかな)一面に過ぎないということがわかって、よかったと思う。 昨年2010年に90歳で亡くなったということは、祖父とほぼ同年代であったのかと思うと、とても驚かされる。 [more] (目次)) 第1章 君、それ自分で確かめたか? 第2章 文章は誰が読んでもわかるように書く―記録と記憶の技術(1) 第3章 メモ/スケッチと写真を使い分ける―記録と記憶の技術(2) 第4章 情報は分類せずに配列せよ―記録と記憶の技術(3) 第5章 空想こそ学問の原点 第6章 学問とは最高の道楽である 第7章 知識人のマナー 第8章 できない人間ほど権威をかざす 第9章 生きることは挫折の連続である エピローグ つねに未知なるものにあこがれてきた
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梅棹忠夫氏最後のインタビュー。 とても力強い内容。知的生産の技術のフォロー的な側面もあるし、梅棹忠夫氏の歴史を(簡単ではあるが)たどれる一冊。 やはり並外れている人は、並外れているんだなというトートロジー的感想を持った。
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自伝でもないけれど、一番近いかな。友人に薦められて読んだ一冊。梅棹忠夫さんを知らない無知な私ですが、テンポよく読めました。知の巨人はとにかく、達観している印象。
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近代インテリを武士道と結びつけるなど、やはり、一代の人物であろう。インドと中国の比較など、ところどころ興味深い語りがある。梅棹の思想は著書よりもこのような談話こそが、という思い。
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小山修三先生による故梅棹忠夫氏へのインタビューをまとめた本。梅棹氏がまだお元気だったころの対談本は何冊か読んだことがあるが、この本を読むと亡くなられる直前まで歯切れの物言いでかくしゃくとされていた様子が目に浮かぶ。梅棹氏の思想にふれるという点では物足りなさはあるが、人となりに触...
小山修三先生による故梅棹忠夫氏へのインタビューをまとめた本。梅棹氏がまだお元気だったころの対談本は何冊か読んだことがあるが、この本を読むと亡くなられる直前まで歯切れの物言いでかくしゃくとされていた様子が目に浮かぶ。梅棹氏の思想にふれるという点では物足りなさはあるが、人となりに触れたい人には好適。 梅棹氏の著作を全く知らない人は、小山先生があとがきで記しているように、「文明の生態史観」「情報の文明学」「知的生産の技術」の3冊と国立民族博物館の見学をお薦めしたい。
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時間つぶしによった書店で、ぶらぶらながめていて見つけた。やはりとりつかれている。帯にはこうある。「死の直前まで語り通した、自らの生きざまと哲学」。「文章は誰が読んでもわかるように書く。複文はイカン。」「情報は分類せずに配列せよ。検索が大事。」「梅棹の言うことは単なる思いつきやと言...
時間つぶしによった書店で、ぶらぶらながめていて見つけた。やはりとりつかれている。帯にはこうある。「死の直前まで語り通した、自らの生きざまと哲学」。「文章は誰が読んでもわかるように書く。複文はイカン。」「情報は分類せずに配列せよ。検索が大事。」「梅棹の言うことは単なる思いつきやと言われる。だったら思いついてみろと反論する。思いつきとはひらめきであり、オリジナルの発想をひらめくことこそ独創である。」「博士号は足の裏についた飯粒や。取らな気持ち悪いし、取っても食えん。」「小山・・・『武士道』という本なんかどう思うんですか? 梅棹・・・読んでへん」一言ですますところがかっこいい。「日本の先生は権威主義、権威を守ろうとして居直る。」1976年の話、「コンピュータは、そろばんと鉛筆や。供給してみい、そうしたら需要がでてくる。」梅棹先生に現在のITについて語ってほしかったのだけれど、「ITは信用しない。自分で見たもの意外は信用できない。」「梅棹忠夫の人生は挫折の連続」「困難は克服されるためにあるんや。」「みなさん、あきらめたらあかんのですよ。」
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自分の好きな事に対して活動し、ぶれない自分をつくりたい 知的生産の技術の作者としてあまりにも有名な、梅棹忠夫氏。 そんな梅棹さんの最後の語りを収録した本。 自由闊達。 偉ぶるな、権威的になるな。 自分の足で、目で確かめたものが真実。 そんな梅棹さんの言葉に勇気づけられました。...
自分の好きな事に対して活動し、ぶれない自分をつくりたい 知的生産の技術の作者としてあまりにも有名な、梅棹忠夫氏。 そんな梅棹さんの最後の語りを収録した本。 自由闊達。 偉ぶるな、権威的になるな。 自分の足で、目で確かめたものが真実。 そんな梅棹さんの言葉に勇気づけられました。 好きなものごとに対して、 現場に行って、歩いて、見る。 そうやって見識を深めていく。 自分の好きな事に対して活動し、軸が出来ていけば、 その信じるものに対して、批判されてもぶれない自分が 出来ていくのかな、 というように捉え、自分の活動にうまく転化させていきたいと 思った一冊です。 自分に自信がないから、人は卑屈になるのかな、ということを 最近考えているので、 自分の好きな事に対して力を注ぎ、いつか 「人間としての自信」を持てる自分になれたら幸せだなと感じました。
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梅棹忠夫に興味があるなら、読むべき一冊。 示唆深い言葉が多々出てき、考え方に一端を垣間見せてもらえました。
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90才まで自分の目、耳、足を使い頭を使って考える。他人のまね、同調をしない考え方に、私の「理想のひと」にするゆえんがあります。By たけちゃん
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