マンガ緑健児物語 の商品レビュー

多田拓郎(著者)

2013/07/26

「小さな巨人」極真空手世界王者、緑健児の「死力達成」の漫画版と思ってもらえればいいかもしれない。
極真分裂の影響もあり、松井派の記述も削除されているし、「新極真」を押しだしたような内容になっている。
自分は、いつも空手の試合前に、緑健児の本を読んで、モチベーションを上げて、トレーニングして、試合にも臨んできた。
彼のトレーニングのすさまじさや、稽古に対する前向きな姿勢は筆舌につくしがたいものがある。
空手家としても、男としても、本当に「さわやか」な憧れる人、尊敬する人である。
いわば、『死力達成』『太陽よりも輝いて』は自分の空手の道のバイブルのようなものである。
それが、漫画になってみると、「こういう記述とかを入れて欲しかったなぁ」とか「ここはもっといい表現ができるんではないか」といった点があり、伝わってくるものが原作よりも少なかったような気がするので一点減点。