老いの才覚 の商品レビュー
老後はあらゆることに対して「若い頃とは違う」ということを意識して考え方を変えないといけないことを認識しましたが、やはりそれは少し悲しいことです。
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※このレビューにはネタバレを含みます
以下の記述を参考にして、老人になってもしっかり「矜持」を保ち、出来れば「いただくよりも与える」側の人間でありたい、そしていただく場合は常に感謝の心をもっていたいです。 ・私は老人だから〇〇してもらって当然、と考えている老人が多い。多くの老人の患者は自分でできることもやらない。そこには、自分が受けさせていただけるサービスがあっても、自分よりもっと困っている人が、代わりに使ってくださったら嬉しい、といった気持ちが見受けられない。 ・読んだり書いたりする習慣が減ったから、言葉が貧困になった。ちょっと人間的な話になると会話が出来ない人が増えた。私は、自分の財産は、色々な問題から逃げず、深くかかわり、真っ当に苦しんだり、泣いたり、悲しんだりしたことだと思う。 ・その時々の運命を受入れ、出来ることをする。 ・人に何かをしてもらった時には対価を払う。 ・私はカトリックの学校で育ったので、性悪説(人間はそのままでは堕落するものだが、信仰やその人が内蔵している徳性によって、偉大な存在にもなれる)に立っており、あまり期待せずに人と付き合っていると、感動することばかりだ。 ・人間は死ぬまで働く(労働、家事、人に与える、人を育てる等)べきだが、老人になったら、若い人の出る幕を作ってあげるべきだ。受けるより与える側に立つと幸せになる。 ・老人の仕事は孤独に耐え、その中で自分を発見すること。どんなことにも意味を見出し、人生を面白がる。 ・他者への気配りと忍耐力を養う。
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https://www.nikkei.com/article/DGKKZO87122330U5A300C2CT0000/
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著者の語る内容に多く共感できるのに、批判的な気持ちが湧き起こる。 内容は著者が高齢者の人々に送る檄文だと思って良い。 老人だからと言って甘えるな。 できる限り自立しろ。 老境に至った喜びを感じ、老境だからこそできることをしろ。 等々。 かなりの部分に共感でき、自分もその様に生き...
著者の語る内容に多く共感できるのに、批判的な気持ちが湧き起こる。 内容は著者が高齢者の人々に送る檄文だと思って良い。 老人だからと言って甘えるな。 できる限り自立しろ。 老境に至った喜びを感じ、老境だからこそできることをしろ。 等々。 かなりの部分に共感でき、自分もその様に生きなければ、と思う。 ではなぜ批判がましい気持ちが湧くのか。 それは著者が自分と自分を取り巻く人々の生き方を正しいものとしてひけらかしている様に読めてしまうから。 自分は一部の愚かな年配者がするような、あんな事、こんな事はせず、代わりに年配者として正しい方法を常に採用して実行しています、と。 とは言え、本書を素直に読んでいくと高齢者となった人々、なりゆく人々の行き先案内兼応援歌になります。 *気になった点 p72 「死に様」と言う言葉を使っている。 意味を汲み取る事はできる。 が、古来からある「生き様」から発生した戦後の造語だと言う事らしい。 藤沢周平さんがお金を積まれて使いたくない言葉として挙げているそうです。 大森洋平さんの「考証要集」という本に載っていました。 ま、「老いの才覚」は時代物でも戦前物でもないので問題はないのですが、たまたま記憶に残っていたので。
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発刊から10年。この本に書かれている内容はあちこちで聞くことが多くなった。新しさはないが共感できることはあった。
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老いの才覚で得られる事は、自立した老人という高齢者になってもしっかり考え心身共に健康に生き抜く7つの力 他人に依存せず自分で考え選択して自分の事は自分でやる。単純だかとても勇気のいる事を説いている。 この本を手に取る方は、それなりに経験を積み努力を重ねたけれどこの歳になりこれ...
老いの才覚で得られる事は、自立した老人という高齢者になってもしっかり考え心身共に健康に生き抜く7つの力 他人に依存せず自分で考え選択して自分の事は自分でやる。単純だかとても勇気のいる事を説いている。 この本を手に取る方は、それなりに経験を積み努力を重ねたけれどこの歳になりこれで良かったのだろうかと迷いも生じてきている方ではないでしょうか。 そんないくつかの迷いの答えは誰にもわからないし何もかも解ろうとするのは思い上がり 根性論も思い上がり 人生とは思い通りにならない事なのだと、あなたは長く生きてきてそんな事もわからないはずないと現実を突きつける。 老年と言う負け戦に素直に生き抜かなければならず、自分で自分を救済しながら孤独と付き合い喜びを見つけることが鍵。 俯瞰してみろと言われても当の本人は必死に何かと戦っていますから、この本の様には行かないかも知れないけれど、折角だからいくつかの書き留めて頑張って自立して生きていきたい…そんな気持ちになりました。
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「老人よ。人に頼らないで、自立しよう」が、メッセージ 心に残った言葉は次です。 ・若者に席を譲ることを要求している老人がいるが、要求される前に若者が席を立つのが望ましい。とは思いますが、老人だからといって譲ってもらう権利があるとふんぞり返っていいものでもありません。 ・最近は...
「老人よ。人に頼らないで、自立しよう」が、メッセージ 心に残った言葉は次です。 ・若者に席を譲ることを要求している老人がいるが、要求される前に若者が席を立つのが望ましい。とは思いますが、老人だからといって譲ってもらう権利があるとふんぞり返っていいものでもありません。 ・最近は機転の利かない老人であふれている、それは、基本的に苦悩がなくなったから ・日本は経済大国なのに、どうして豊かさを感じられないのか。それは、貧しさを知らないから豊かさがわからない。 ・格差社会と言われているが、日本ほど格差のない国はない。 ・昔の老人には遠慮という美しい言葉がありました。 ・かつては、損のできる人間を育てるのが、教育の一つの目標でした。 ・言葉が極度に貧困になった、その原因の一つは読書をしなくなったから。もう一つの理由は作文教育がきちんとなされてこなかったから。 ・今すぐにでも徹底して、読み書きの訓練をしないと日本は滅びると思います。 ・老人だろうと、若者だろうと、原則はあくまで自立すること ・自立とは、ともかく他人に依存しないで生きること、自分の才覚で生きることです。 ・老人といえども、強く生きなければならない。歯を食いしばってでも、自分のことは自分でする。 ・人はその時その時の運命を受け入れる以外に生きる方法はありません。 ・愛情というのは手を出すことより、むしろ見守ることだ。 ・老いて、自分の能力がだんだんと衰えてきたら、基本的に、生活を縮めることを考えなくてはならない。荷物も自分がもてなくなったら、持たないこと。 ・誰でも人は何かを得ようとしたら、対価を払わなければならないんです。年寄りといえども、この原則を忘れてはいけないと思います。 ・性悪説に立てば、人と付き合っても感動することばかり ・人は死ぬまで働くのが当たり前。 ・老人が健康に暮らす秘訣は、生きがいをもつこと、つまり、目標を持つことだと思います。 ・「何をしてもらうか」ではなく、「何ができるか」を考える ・親しき仲にも礼儀あり。友達だけでなく、夫婦や、親子の間でも必要ですね。私たちは一生、だれにも甘えて不作法をしてはいけません。 ・他人のお金をあてにしなければ自分の生活が成り立たないというのは、どこかおかしいと思います。 ・お金は怖いものだと思いなさい。 ・見栄を張っても仕方ない、と気づく。分相応を知ることは、長く生きてきた者の知恵だとおもいます。 ・老年は、一つ一つ、できないことを諦め、捨てていく時代。 ・孤独はお金があってもたぶん解決できない。孤独との付き合いは、老年にとって、一番勇気のいる仕事です。 ・結局のところ、人間は、一人で生まれてきて、一人で死ぬ。家族がいても、生まれてくる時も死ぬ時も同じ一人旅です。 ・この生涯はほんの短い旅にすぎない。死を認識すれば、死ぬまでにやりたいことが見えてきます。 ・失ったものを数え上げずに、持っているものを大切におもうこと。 ・一生の間に、ともかく、雨露を凌ぐ家に住んで、毎日食べるものがあった、という生活をできたなら、その人の人生は基本的に「成功」だと思います。 目次は、以下の通りです。 第1章 なぜ老人は才覚を失ってしまったのか 第2章 老いの基本は「自立」と「自律」 第3章 人間は死ぬまで働かなくてはならない 第4章 晩年になったら夫婦や親子との付き合い方も変える 第5章 一文無しになってもお金に困らない生き方 第6章 孤独との付き合い、人生をおもしろがるコツ 第7章 老い、病気、死と慣れ親しむ 第8章 神様の視点を持てば、人生と世界が理解できる
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作者に対する誤解をしていたかもしれない。 謙虚な老人としてどうあるべきかを考える本。 してくれ族に対する距離感なども作者のスタンスがはっきりしている。
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2012/3/20高齢者予備軍である自分にとって、あるべき理想の形を明快に書いていただいた本。性悪説、くれない指数、老年の仕事は孤独に耐えること、「折衷」を許し合える夫婦等が印象に残りました。★4
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曽野綾子氏の著書にしては語り口が丁寧で、雑誌に連載されているエッセイのような皮肉めいた強烈な批判がなかったように思うが、日頃から述べられている意見の中から老人に関する点に焦点を当て、わかりやすく論述している。私は無宗教なので、宗教に対する意見が異なることを除けば、著者の意見には全...
曽野綾子氏の著書にしては語り口が丁寧で、雑誌に連載されているエッセイのような皮肉めいた強烈な批判がなかったように思うが、日頃から述べられている意見の中から老人に関する点に焦点を当て、わかりやすく論述している。私は無宗教なので、宗教に対する意見が異なることを除けば、著者の意見には全く同意できる。利己的でわがままな人たちがいなくなるよう、教育を改めていくべきなのだろう。外国からの日本人に対する評価は、今より戦前の方がずっと高かったと思われる。したがって、戦前のような、日本人の心としてのつつましやかさや、人や自然に対する敬意と感謝、奉仕の精神をはじめ、大和魂に代表される、長い歴史に培われた純粋でさわやかな心意気について、もっと勉強すべきなのではないか。 印象的な記述を記す。 「日本は経済大国なのに、どうして豊かさを感じられないのだろうかと言われますが、答えは簡単です。貧しさを知らないから豊かさがわからないのです。今日も明日も食べ物があって当然。水道の栓をひねれば、水が飲める。飲める水を使ってお風呂に入り、トイレを流している。昔は日本人も水を汲みに行ったり薪を取りに行ったりしましたが、今ではそういう生活が当たり前になった。もともと人間が生きるということはどういうことかを全然知らない、おめでたい人が増えたのです」 「日本人の多くは、人は皆いい人という性善説が好きですが、私のように性悪説だと、人と付き合っても感動することばかりです。だれでも嘘をつくだろうと思っていると、騙されなかったり、むしろ救ってもらったりする。その時、自分の性格の嫌らしさに苦しむことはあっても、いい人に会えてよかった、という喜びは大きい」 「たとえば財団などの会長や理事長がなかなか辞めず、そのうち急に体力が衰えたり惚けたりする。会議中に一言も発言しなくてお茶だけ飲んで帰る人もいれば、居眠りをしている人もいます。前の日にどんなことがあろうとも、会議の時ぐらいは我慢して起きている力のない人は、そのような任務に就いてはいけません。少なくとも、しゃべらない、耳が遠くなって話が聞けない、居眠りをする人は、理事や評議委員を辞任すべきだと思います」 「「何をしてもらうか」ではなく、「何ができるか」を考えて、その任務をただ遂行する。それが「老人」というものの高貴な魂だと思います」 「今の日本人の間違いは、古くから「備えあれば憂いなし」と言われているのに、備えもしない人が、かなり増えたことだと思います」 「あからさまな悪徳商法に引っかかったり、途方もない儲け話にころりと騙されたりするのは、多くの場合、強欲な年寄りです。何十年も生きてきて、どうしてそんなばかな話に引っかかったのか、と思うことがよくありますが、楽して儲けたい、という気持ちが整理されていないのでしょうね」 「アフリカでは、お金がなかったら病気になっても治療が受けられずに死にます。痛みも止めてもらえません。しかし日本では、ホームレスも治療を受けられます。自治体や病院によっては、扱いが悪いところもあるでしょう。どこの国とくらべて、そう言わねばならないのか、よくわかりませんが、それはもう納得するよりしょうがありません。老年のよさは、それほど長く生きていなくて済む、ということでもあるのです」 「目が見えなくなったら、死ぬべき運命なんですよ。なぜなら、動物としては、餌を取れなくなれば死ぬよりしょうがないから」 「一生の間に、ともかく雨露を凌ぐ家に住んで、毎日食べるものがあった、という生活をできたのなら、その人の人生は基本的に「成功」だと思います。もしその家に風呂やトイレがあり、健康を害するほどの暑さや寒さからも守られ、毎日乾いた布団に寝られて、ボロでもない衣服を身につけて暮らすことができ、毎日、おいしい食事をとり、戦乱に巻き込まれず、病気の時には医療を受けられるような生活ができたなら、その人の人生は地球レベルでも「かなり幸運」です。もしその人が、自分の好きな勉強をし、社会の一部に組み込まれて働き、愛も知り、人生の一部を選ぶことができ、自由に旅行し、好きな読書をし、趣味に生きる面も許され、家庭や友だちから信頼や尊敬、好意を受けたなら、もうそれだけで、その人の人生は文句なしに「大成功」だった、と言えます」
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